人を傷つけてしまった罪
本当に大切な友達を傷つけてしまいました。傷つけてしまったのは、私の被害者意識の強い性格のせいで勘違いしてしまったからです。当時は私が傷つけられたと思い込み、苦しんでいました。しかし相手は全く悪気はなかったようで、結局自分の勘違いだと分かるまで数年もかかってしまいました。
その間、友達は相当悩んだそうです。
自分の過ちに気づいてからはたくさん謝罪しましたが、償いきれない気がしています。
自分の事しか考えられなかった当時の自分、被害妄想の強い自分が恥ずかしい限りです。
相手の気持ちを思うと、どんなに苦しかっただろうと辛いです。
気持ちが落ち着かず、何も手につかない日々です。
ご教授頂きますよう、よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「たくさん謝罪」はもう良い
こんにちは。
自分の「思い込」みから、相手を「傷つけてしまった」。だから、「たくさん謝罪」した。あなたは、今できることをしました。あなたにできるのは、今、何が、できるか、です。
「自分の事しか考えられなかった」から、「相手の気持」を推し量れるようになった。「数年」かかって蓄積したお互いの心の傷つき、失われた友としての信頼。その一度失われたものは、「数年」いやそれ以上の年月をかけてでなければ取り戻せないでしょう。
「たくさん謝罪」はもう良いのではないでしょうか。
いつまでも謝られたら、友達も居心地が悪いです。
「償い」、「償」われる関係、それを友達同士の関係に相応しいものですか。
あなたは、また自分の視界の中だけで思考していませんか。自分の「罪」をどう「償」うかという問題意識そのものが、すでにその陥穽にはまっているように思います。
これからは「償い」よりも、思いやりと信頼を一つづつ積み重ねてく、相互のやりとり、地道な日常こそ必要だと私は思います。あなたにできるのはその意味での、今、何が、できるか、です。
「謝罪」では償いきれません
お悩み拝読致しました。
謝罪なさったことは立派です。でも、謝罪するばかりでは償えないのですよ。人にはそれぞれ業(心の勝手なはたらき、ほどの意)というものがあり、そのせいで過ちを犯します。ひとを傷つけてしまったりするのですね。でもそれは、過ちを犯そうとして過ちを犯すのではなく、傷つけようとして傷つけるのでもなく、業がそうさせるからそうしてしまったということです。
迷惑かけた相手、傷つけてしまった相手に、気付いたときに謝罪をすることは大切です。でもそれは「償い」にはならないかもしれません。本当に償うのなら、これから同じ過ちを犯すことのないように気を付け、自ら努力して自らの「業」を克服してゆくべきです。自分のなかにどんな業があるのか自覚なさったのなら、今度は逐一、それの「はたらき始める瞬間」に気付いてゆくようになさるとよいでしょう。(自分の)心を変えようとせずとも、心はおのずと変わってゆきます。「何も手につかない」ということですけれども、「(しっかり)償いたい」という気持ちがおありなのでしたら、二度と同じ過ちを犯すことのないように、これの克服に今この時より着手すべきではないでしょうか。
(二度と同じ過ちを犯すことのないように、と申しましても、三度同じ過ちを犯してしまうこともありましょう。それでもよいのです。諦めずに、投げ出さずに、おのれの業を克服すべく精進なさいませ。)
そわか合掌
あなたのこれからの糧として
拝読させて頂きました。
あなたがご自分の勘違いで大切なご友人の心を深く傷つけてしまい、とても後悔なさっておられるのですね。あなたとご友人の今までの関係性やその経緯の詳細はわからないですけれど、あなたがとても後悔なさっておられることは伝わって参ります。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
今あなたは自分の被害妄想や思い違いだと気がついたのですから、そのことを心から反省なさり心から神仏やご先祖様に懺悔なさり、誠意を持って謝っていきましょう。そしてまたその友人とのご縁をつないでいきましょう。そしてこれからの未来にその様な思い込みをなさらない様に、人を傷つけてしまう様な言動をなさらない様にと神仏やご先祖様にお誓いなさって日々あなた自身心がけていきましょう。
仏様も神様もご先祖様もいつでもどこでもどんな状況の中にあってもあなたのことを優しくお見守りなさっていて下さいます。あなたを善き方へとお導きなさって下さいます。
あなたの人生には決してムダなことはないのですからね。あなたはその様なことを経験なさって人との交流していくことを身をもって学んだのです。どうかそのことを肝に銘じてこれからの未来に役立てていきましょう。
あなた自身のことを大切になさり、あなたのご縁ある方々のお心を大切になさり、これからの未来に大切な方々とのつながりや交流を深め合っていきましょう。
あなたがこれからも人とのつながりを大切になさりながらお互いに健やかに人としてご成長なさっていかれます様に、皆さんと思いやり助け合いながら心から幸せに毎日を生き抜いていかれます様に切に祈っております。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azuma様
釋悠水様
文章様
ご回答をくださり、貴重なお時間をさいて頂けた事、本当にありがとうございます。
自分の後悔や罪ばかりに目がいき、周りが見えていなかった事に気づきました。
もう二度と同じ過ちをしないように誓い、そして行動していきます。
その友達は勿論、私の周りにいてくれる全ての方を尊重し、最大限の思いやりを持って接していきたいと思います。
とても良いお話が聞けました。
心より感謝申し上げます。