自分に自信をつけたいのに、行動できない
自分には価値があって生きている、と信じられるようになりたいし、行動できるようになりたいです。
けれど、行動を起こそうとしても失敗すること、辛い目に遭うかもしれないという妄想ばかりしてしまい、一歩が踏み出せません。
失敗すればするほど自分の価値が無くなっていくのではないかと怖くなり、けれども行動しなければ後悔と自己嫌悪ばかり心に溜まります。
こうしている間にも社会のルールは変わり、技術はどんどん進歩して仕事のあり方も変化しているのに、それに怖がって塞ぎ込み、ついていけなくなっている自分が嫌になります。
動かなければ価値も自信、安心は得られないのに、ニュースや情報を手に入れては怖がってばかりの日々です。
また、最近では色々考えすぎたのか、逆に何も考えたくなくなっているせいなのか、疲れていると眠れなくなり、そのせいで更に活動力が落ちていると分かっているのに改善できません。
せめて心を落ち着けて毎日を過ごし、不安に惑わされずに行動を起こす為の足場を作りたいのですが、どのようなことを日々心がけたら良いのでしょうか。
返答お待ちしております。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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心の穏やかさを育てましょう
つみれ 様 相談ありがとうございます。
人は過去の失敗的な体験を記憶し不安として脅威を感じます。この脅威に、脳とそれに付随する心・感情は、敏感にできています。なぜなら、自分を護るためには必要な機能だからです。
ですのであなたが、「行動を起こそうとしても失敗すること、辛い目に遭うかもしれないという妄想ばかりしてしまい、一歩が踏み出せません。」というのは自然な反応です。
そしてその脅威に感じることから、さらに不安を増長し、自分に価値がない、自己嫌悪に陥るのも、「石橋を叩いて渡る」という安全でありたいという基本的な欲求、本能的なせいです。
誰でもそのような反応を起こしますので、心配する必要はありません。
まずは、自分を責めないこと。そのような気持ち、感情に陥っても、私は悪くない、私のせいじゃないと思うことが大切です。
それから、安全・安心を感じる何かをしましょう。心の安らぐ場所に行く(例えば自分の部屋の落ち着く場所や近くの公園へ散歩、あるいは少し遠出をして、砂浜や高原にいく)などをして、心を穏やかにさせていきましょう。
また、マインドフルネスや呼吸法などの瞑想、座禅や写経などをして心を平静にするのも役に立つと思います。
安心・安全を感じることと、心が穏やかで落ち着いていることがセットで上手く腑に落ちるように感じていけば、かなり自分なりに活動しやすくなると思いますので、出来そうなことから実践してみてください。
マインドフルネスや呼吸法の瞑想などは、zoomなどネットでも出来ますので、宜しければ、御検討くださいませ。
心は庭のようなものです。優しさや愛の種を育てることも、恐怖や辛さを育てることもできます。心の穏やかさ優しさの種を育てていきましょう。
一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。前回に続き失礼しました。困った時はどうぞ遠慮なくお気持ちをお話しください。再礼
質問者からのお礼
前回に引き続き、ご相談に乗ってくださりありがとうございます。否定しがちな己を許容することを許されたようで、何だかほっとしました。
心は庭のようなもの、というお言葉がとても響きました。手入れというのは物や環境だけではなく人の心にも必要なものなんですね。
教えて頂いた方法を日常に取り込みつつ、少しずつ自分の心に安心を、それからできる範囲ですが、自分だけでなく他者への思い遣りを増やしていこうと思います。
お忙しい中のご回答ありがとうございました。