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人の間で暮らすこと、仕事をすることが怖い

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実家や仕事でトラブルを抱えて、6年前にうつ病になりました。体調は休職や転職を経ても安定せず、1年半前からはほぼ寝たきり状態になりました。

幸い傷病手当が切れる手前で体調は戻ってきましたが、現在無職の状態から仕事をするだけの体力があるのか、何よりもう一度仕事をする気力があるのかが不安です。

学生時代からITに興味を持って、電子機器のプログラマになりました。仕事自体は好きだったのですが、あったことがなかったことにされたり、なかったことがあったことにされたり、「それは違う」と丁寧に話をしても頑として信じてもらえず・・・そんなことが仕事でも実家でも起こって、参ってしまいました。

今までの自分は自分なりにいい人間、いいエンジニアであろうとしていましたが、ただの「都合のいい」人間になってしまっていたのかなと思う部分もあります。

ただ、それでも周りには誠実に対応していくだけだし、昔よりはもっと自分の思った・感じたことを大事にしていけば、そこまでひどいことにはならない気もしています。

でも当時に戻ったとして「じゃあどうすれば病気にならなかったか」「次同じことになったらどうするか」と考えても、企業の面接などでは聞かれそうなことですが、解決策も全然見つかっていません。

そうした中で「何の仕事をするか」となっても、今までの仕事への興味は薄れてしまって、もう自分が出来ること、本気で気持ちを入れてやれそうなことが見つかりません。

何より、誤解されたくない人に限って「どうしてそうなるんだ」というレベルの誤解をされることが続いたので、仕事をしていると人にはどうしても関わらないといけませんから、人と接することも怖いです。

どこかで割り切って、踏ん張ってやる場面とかも出てくると思うのですが、本気で取り組んで前のめりになって傷つくだけだったので、踏みだすことも怖いです。

自分の中で大切にしたいことは漠然ながらあります。
人には誠実であって、自分には正直であればいい。「自分が」というところで考えると、人間性を磨くこと、いろいろなことを学ぶこと、生きること、楽しむこと、しがらみなく穏やかであること、…そんな言葉は出てきます。

「生きること」の中に仕事が入ってくるのですが、この状態からどういう心持ちで働くことに向き合っていけばいいのか。アドバイス等いただけますとありがたいです。

2023年12月12日 18:03

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

誠実に正直に生きて下さいね

拝読させて頂きました。
あなたは仕事でもご家庭でも一生懸命にがんばっていらして人から様々な嘘偽りや不誠実な対応をされて心身共に参ってしまい病いになってしまったのですね。そして今もなかなか前向きになれずに辛い思いを抱えておられるのですね。
そのような中でこれからどう向き合っていけばいいのかととても悩み迷っているのですね。詳細なあなたの状況はわからないですが、あなたのその思いを心よりお察しします。
今あなたはこれからの未来にお向き合おうとなさっておられるのですね、ですがなかなか一歩を踏み出すこと躊躇なさっておられるのかと思います。
今まで様々なことがありあなたの心身も大変お疲れなさったり傷ついてしまったことでしょうからなかなか歩みだすことはとてもお辛いかとは思います。
先ずあなた自身の心身をしっかりといたわって下さいね、そして頑張っていらした自分のことをほめてあげて下さいね。
社会に出れば確かに嘘偽りを言う人もいますし、正しいことを勝手に捻じ曲げて平気でいる人もいますし、平気で人の悪口を言い人を傷つける方もいます。その様なことをすることは罪ですし罪悪です。その様なことをすれば必ずその報いを受けるのです。ですからその様なことを心に留める必要などありません、心の中から流してしまいましょう。
あなたはこれからも誠実になさっていくことでいいのです。その様なあなたの姿を仏様や神様やご先祖様はいつも見守っていて下さいます。
あなた自身をどうかいたわりながら少しずつこれからの未来にお向き合いなさって一歩ずつ歩んでいって下さいね。
あなたがこれからも誠実に正直に人とお向き合いなさり充実した毎日を生き抜いていかれます様に切に祈っております。
そしてあなたを心より応援しています。

2023年12月13日 12:24
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。

やはり恐れのようなものは拭いきれないですが、自分をケアしながら、誠実に正直に生きていきたいと思います。確かに今まで人を取って食うような人間もいましたが、自分にはそちらでなく、住職さんが勧めてくださった生き方の方が合っている。

「報い」というのは自分にはよくわからなかったですが、最近少しいろんな本を読む中で、長い人生…あるいは現世を超えた生の中で、なにか辻褄合わせのようなこともされることがあるのかな、という気持ちにもなりました。なるべく受け流して、自分を磨くことに力を入れて行こうかな、と思います。

まだ仏様や神様を完全に信じることはできないし、今までの経緯上ご先祖様は正直あまりいい印象がないです。でも、一歩ずつ歩み、学んだ先にあるものを楽しみにしたいと思います。

改めて、長文の複雑な質問にお答えくださったことに心からお礼申し上げます。

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