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過ちの償い方と前進するために

回答数回答 2
有り難し有り難し 8

私は数年前、既婚者との不貞行為をきっかけに会社の退職・引越しをしました。

当時仕事で住んでいた地元の隣町は、プライベートやセキュリティという言葉がほとんどないような田舎町で、住んでいるうちに
「この町を出なければ、いずれ自分の心が死んでしまう」
そう感じていたので、遠からず町を出ることは決めていました。最初も言いましたが、今考えると、不貞行為があったのが最終的な決め手になったとも言えます…。

不貞行為の相手とその奥様は仕事関係で関わりのある方で、極力自分からプライベートでは深く関わらないようにしていましたが…必要に迫られ「この町を出られるならもうなんでもいい」その後の自分の社会的信用や奥様の気持ちを考えず、何度か迫られても受け入れ…結果的に不貞行為が発覚するように自分がわざと仕向けて住んでいた町や関わっていた人と離れることにしました。
実際にそのように自分が行動したことで、奥様はもちろん、沢山の人を傷つけてしまいました。

後々悔やむことは当時も予想していたのにも関わらず、当時は誰にも相談せず行動していました。
過去は変えられないけど、これからの生き方次第でまた生き生きとしていた自分を取り戻せるはず!今はそう信じてはいますが…なぜだか前進していくことに引け目を感じ、また周りの人を傷つけてしまうのでは…とばかり考えています。
表向きには明るく振る舞って生きていますが、やはり時々思い出して、仕事も人間関係も恋愛にも前向きになれません。

現在も当時のことを悔やみながら、自分の居場所や自分の今後の生き方・過去の過ちの償い方を探し続けています。

過去の自分を受け入れ、前進していくための行動や考え方があれば教えていただきたいです。

2024年1月14日 14:30

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心身ともに疲れたところに

言い寄ってきたのですから、相手の既婚者が相当性格悪いですね。あなたはもう判断力も弱くなっていたことでしょう。
 既婚者の奥さんにお詫びできたのは筋が通っていてよかったですが、既婚者本人は、まあ、パワハラからのセクハラからの不貞行為で、、、事故の過失割合で言えば、相手が九割、あなたが五分くらい悪かったのではないでしょうか。
 残りの五分は、周りの人々ですね。おそらく行政の人も入っていろいろ地域活性とかやるんでしょうけど、田舎の年寄りが音頭取って、たまたま入ってきた若い目覚めた頑張る系の人にみんな押し付けて、頑張ってって言うだけで自分たちは何もしないで、あなたが疲弊したのではないかと想像します。
 私が一番恐れるのは、不貞行為に至ってしまうまでに、あなたが誰にも相談できなかったのは、その既婚者の立場がパワフルなため、そして、ただでさえ頭が回らない田舎の年寄りが、その人のパワーの下位に位置していたから、相談相手がいなかっただけでなく、誰にも既婚者の問題を言うに言えない状況だったのではないかと、邪推します。
 立場が弱いところ、頑張るところ、にだけ、みんながおんぶにだっこして、つぶしてしまいます。日本人は特に依存体質が多いように思います。
 ご両親のもとで、心機一転、切り替えてください。自分が犠牲になるのは善行為ではありません。他者のために頑張るにしても、まず、頑張る自分自身が心身ともに元気になるような頑張りでないといけません。
 親御さんもあなたのことを心配し、あなたも親御さんに孝行しなければ、と、ともに高め合うような助け合いが、本物の、リラックスした、負担のない助け合いです。バイトでも就職でも、それによってあなたが疲弊しないようなものをよく見抜いて選んで頑張ってください。搾取したがる人はうじゃうじゃいますので、次はよく気を付けて、怪しい状況になったらなるべくオープンに、誰かに相談して、誰もいなければ誰彼構わずオープンに。問題が大きくなる前に明るみに出すように。それで疎まれたらまた別のところに行けばよし。自分が不当に傷つくのはまっぴらごめんです、という強い気持ちで。
 まず自分が幸せであることが必然。それから親しい人々が幸せであるように頑張ってみる。余力があれば範囲を広げ、最後は一切衆生のために私も頑張れているよ、と胸を張るのが仏教流です。

2024年1月15日 19:42
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有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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あなたが前を向いて歩んでいかれます様に

拝読させて頂きました。
あなたが以前あやまちを犯してしまい仕事先も辞めてその土地さえ離れてしまったのですね、そして一からやり直そうと思っておられるのですね。ですけれど、過去のことを考えてしまい今尚とても悔やんでおられるのですね。詳細な経緯についてはわからないですけれど、あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
あなたはそのことをとても悔やみ償っていきたいと思っておられるのですね。
あなたがそう思うのであれば、あなたがなさったことを心から反省なさり仏様や神様やあなたのご先祖様に心から告白なさって懺悔なさって下さい。そしてあなたが傷つけてしまった方々へ心の中からでも誠意を持って謝りましょう。なかなか機会はないかと思いますが、もしお会いなさることがあるならば誠意を持って謝りましょう。そしてこれからその様なあやまちを犯さない様にと心から仏様や神様やご先祖様にお誓い下さい。あなた自身にも誓って下さい。
あなたのその思いや謝罪や誓いを仏様や神様やご先祖様は必ず受け止めて下さいます。
そしてきっとあなたはこれからの未来に向かって前を向いて歩み出すことができるでしょうからね。
あなたがその様に心から懺悔しあやまちを犯すことない様に、これからの未来に素晴らしい出会いや経験に恵まれ毎日を本当に大切な方と一緒に豊かに幸せな人生を歩んでいかれます様に切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2024年1月14日 20:57
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

早速お言葉をくださりありがとうございます。

当時は直接お会いして謝罪する機会をいただき、自分なりに思いをお伝えすることもできました。
ですが…自分が1番に悪いとわかっているのに、納得できない事柄や昇華しきれないモヤモヤとした思いが今も残り続けています。このように思ってしまうのはいけないことなのでしょうかね…。

お言葉をいただきまして、これまでの出来事はこれから先も自分の中から消えることはないですし、これも今後生きてく上で背負いながら前へ少しずつ進んでいこうと感じることができました。

お話聞いてくださり本当にありがとうございました。

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