田舎の寺を継いだが辞めたい
はじめまして。
地方の田舎の寺を親から継いだ40代独身です。
20代で修行を終え、最近登記も済ませ、住職となりました。
姉(独身)と父(もう高齢化してきてます)と私の3人でやってます。
母親は檀家の紹介でお見合いし、父と結婚。しばらくアパートで暮らしてましたが、姉が産まれ、しばらくして、弟である私が産まれました。
その後、寺に入ってほしいと祖父母からの要望で、田舎の寺で祖父母と同居となりました。
母はそこそこ有名企業で収入もよく、当時結婚が当たり前の時代、相手はほかにもいたというのに、なぜ寺なんかに嫁いだのか・・・。
私らの子育てがあったので、仕事をやめ、寺で生活してましたが、慣れない祖父母との同居生活、加えて急に来る檀家の対応等で精神疾患となりました。
どうしても無理だと思った母を見かね、父は私らを連れて寺を出ることになりました。寺から1時間程度離れた別の場所に家を建て、そこで私らは育ちました。住所変更も済ませ、学校などもそちらの地元を出ました。
その後、私は専門を出て就職したのですが、父が病気にかかり、寺を継いでやってくれと頼まれまして、仕事をやめ、そのまま修行を終え、寺に入って住み込みで約10年ほどやってきました。
田舎の檀家寺になりますので、近辺のほとんどが昔からの檀家です。
付近の住職死亡後誰もやらなくなった無住の寺を代務でいくつも抱えており、その負担が私に全部来るようになってます。
朝でも夜でも電話もなく、いきなり急に来る檀家が多く、毎回相当なストレスを感じてしまいます。少しでも出れなかったり、いないと、なんでいないんだ?どうなってるんだ?と怒鳴る檀家もいて、もう寺にいたくないとさえ思うことが多いです。
葬式が入れば、戒名いらない、葬式だけ1日でやってくれ、寺に親が昔勝手に建てた墓があるから仕方なく、住職を呼ばないと納骨ができない・・・そんな感じの檀家がほとんどで、毎回対応するのがものすごい大変です。
今はまだなんとか父がいますので、いろいろ聞きながら、私が檀家の接客電話担当、姉は裏方で主婦みたいな感じでやってます。
もう姉も私も結婚は難しいと思ってますし、檀家は全部あわせると400件ほどおり、次はいったいだれがやるのか・・・。
できることなら私と姉はやめて、寺から出ていき、よそから住職呼んで継いでもらいたい・・・甘い考えなのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなた自身でしっかりとご判断なさって下さいね
拝読させて頂きました。
あなたが実家のお寺を継ぐのをやめたいと思っておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや皆様のこと、お寺や檀家様のことはわからないですけど、あなたがとても辛い思いを抱えてお悩みなさっておられることはとても伝わって参ります。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
詳細な状況はわからないですが、あなたがおっしゃる様なことはとても頻繁に起こるでしょうし、理不尽なことやとても耐えられないことも沢山あるかと思います。ましてこれからの少子高齢化多死社会ですからあなたが不安にお感じなさるお気持ちもわかる様に思います。
その思いをあなた独りで抱え込まずにお父様お姉様そしてご家族やご親戚の方達そして檀家の皆様にお話しなさってみてはいかがでしょう。皆様と一緒にあなたの辛い思いを共有なさってみてはいかがでしょうか?
またあなたの周りにもあなたと同じ様な境遇の僧侶の方々もいらっしゃるのではないかと思います。修行の頃のお仲間や先輩や後輩や先生達もいらっしゃると思います。そうした仲間達と一緒にあなたの思いをお話しなさってみましょう。そしてこれからのことを様々意見してもらったりアドバイスしてもらってもいいかと思います。
またあなた自身の信仰としてお向き合うきっかけにもなるかと思います。
その様なことは決してマイナスではありません、それぞれの人生ですし未来ですからあなたがお寺を継がない選択肢もあるのですからね。
ああしなければならない、こうしないといけないではなくどう生きていくことが望ましいのか、あなたが皆様がどうして生きたいのかしっかりとお向き合いなさってよくよくご検討なさって下さいね。
そしてあなた自身でしっかりとご判断なさって下さいね。
あなたがこれからの人生をしっかりあなた自身でご検討なさりご判断なさり心から豊かに充実した毎日を生き抜いていかれます様に、皆様がそれぞれに本当に幸せな人生を生き抜いていかれます様に切に祈っております。
そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌
因みに私もあなたの境遇ととてもよく似ております。私は40才位までずっとお寺を避け逃げていました。今は田舎の檀家400軒位のお寺の住職を勤めさせて頂いています。
質問者からのお礼
ご住職様、心ある丁寧なご回答をありがとうございました。