許す心とは
なかなか自分の怒りを沈め、許すということが乗り越えれない場合がありますが、
その際、どのような取り組みをしたらよいですか。自分の怒りに対する執着が自分でも嫌になります。
ご教授下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
祈ってください
お釈迦様は出家した後、自分の国を隣国に滅ぼされましたが、自ら怒りを捨て、弟子たちにも怒りを捨てるように説いたのです。
怒りをお互いにぶつけ合えば、そこには焼け野原しか残らないのです。
より多くの命が失われるのです。
そのことをお釈迦様は分かっていました。
現在でも世界中でテロや戦争が起きています。
これも怒りが原因なのです。
怒りさえ無ければどれだけ住みやすい世界になるでしょうか。
怒りを捨てることは仏道修行でもあり、状況によっては大変困難な場合もあります。
特に家族を殺された場合など。
先ずは怒りの恐ろしさを知ることです。
これはもう知りましたね。
次に怒りの原因を知ることです。
これは従姉さんの非常識さですね。
ではこの非常識さの原因は何でしょうか。
それは従姉さんの生い立ちとこれまでの環境です。つまり、従姉さんの元々の本質、従姉さんの生まれ持ったものが原因ではないのです。
従姉さんでは無く、生い立ちや環境なのです。
だから、もしもあなたが従姉さんと同じ生い立ちで同じ環境で生まれ育ったなら、あなたは従姉さんと同じ非常識な人間になって、同じことを親戚にしていたことでしょう。
そう考えると、従姉さんに対する怒りが少し和らぎませんか?
また、もしかしたら他にも従姉さんを非常識な人間にした原因が他にもあるのかもしれませんね。
怒りを捨てるには、このように状況をよく分析して感情に囚われずに考えることが大切です。
これを正しい見方、正しい考え方といいます。
また、毎日祈ることも良いです。
「生きとし生けるものすべてが、幸せでありますように。」
と毎日寝る前に祈ってください。すべてですから、あなたも、家族も、そして従姉さんも含まれます。そう思って祈ってください。
自然に心から祈れるようになれば、怒りが消えた証です。
質問者からのお礼
回答を拝見させていただき、よく理解しました。
従姉は不幸であること、そして従兄は常識があり反面教師にしたのでしょうか、真っ直ぐきっちりと頼りになるいとこです。
まずは跡継ぎである従兄が染まらずに育ってくれたこと、そして私達兄弟も常識ある両親に育てられたことに感謝の気持ちが生まれました。
1日の終わりに祈りを…ですが、
周りに対しては願うばかりですが、まだ心のつっかえである従姉に対しては正直思えません。いつか自分を許せたらと、思います。
本当に本当にありがとうございます。