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嫌なことを忘れる癖

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幼少期に親が離婚した際に身についた癖で、嫌なことがあると脳をシャットダウンするように、しばらく思い出さないようにして忘れてしまいます。

『思い出しかけてしまった時は無心になる』を繰り返すと、何も無かったかのように忘れられます。

これが癖になってしまっていて、去年亡くした大好きな祖母を忘れてしまいそうなんです。
忘れたくないけど、思い出すととても苦しくてやはり考えないようにしてしまいます。
この思考のおかげで、葬儀や職場への復帰はスムーズでしたが、苦しみとちゃんと向かい合って、思い出を楽しく振り返ったりしたいです。 
祖母を忘れてしまいそうなのが悲しくて辛いんです。

2024年4月21日 3:40

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦しみと向き合うために

ぴぷ 様 相談ありがとうございます。

嫌なことを忘れる癖ですが、おそら脳をシャットダウンする感覚が、ネガティブ的な感情だけでなく、ポジティブ系の感情も感じさせにくくしているように思います。
ですから、ご祖母様がお亡くなりになった悲しい感情を遠ざけると、楽しい思い出も一緒に感じにくくなり、思い返せない状況になっているのではと思います。
対処法として、やはり、ぴぷ様がおっしゃるように、「苦しみと向き合う」ということが必要と思います。
苦しみと向き合うためには、独りで向き合うのではなくて、セラピストやカウンセラーや僧侶のように信頼できる人にお願いして、一緒にその苦しみと向き合ってください。安心安全を感じる穏やかな雰囲気で共感してもらえる人にお願いしましょう。ハスノハだとオンラインでお願いしてみるというのも良いかと思います。
その時に、自分の気持ちをしっかりと感じて、過去の嫌な出来事で自分を責めることなく、幼い頃の自分を慰めて、今の自分を悪いと思わず、自分の存在感、自己肯定感をしっかり感じて、未来には明るい希望やビジョンが描けるように助けてもらうのが、良いと思います。

心はいつもコロコロ動いています、感情の波は何時も揺れています。自分の大切な心と感情をしっかりと感じて、向き合い、「良い感情も悪いと思ってしまう感情もそんな感情を持っている自分が居ていいんだよ!」と自分の全てを受け入れて自分を認めてあげるようになれば、ご祖母様を思いだしたとき、安心感と感謝をより強く感じるようになるでしょう。私はそう思います。

2024年4月21日 21:18
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