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疎遠だった父の死

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有り難し有り難し 4

両親の離婚後長年会っていなかった父が孤独死しました。

死後、親戚の方と改めて関わっていく中で
私の幼少期の写真を見て泣いていたこと、
保険金の受取を最初から私にしていたこと、
養育費を払ってくれていたこと、
自分が死んだ時に私に渡せるようにと貯金してくれていたことを知りました。

高校生の時に会いに行って不在で帰ってきて以来、私はコンタクトを取ろうともしなかったことを悔いています。

私はもう大人になり結婚し子どもも生まれたので、孫を見せてあげられたらよかったなとも思います。
離婚の理由は父親が原因だったのですが、そこも含めて赦し、仲良くなれていれば…。

父親に自分はもう忘れられていると思っていたので、
私のことを考えてくれていたことを知り
驚きと嬉しさと、会いにきてくれればよかったのにとも思いました。

訃報を聞いてから
父親の晩年は幸せだったのか
苦しくなかったか
亡くなってまだ四九日経っていないけど私を見てくれているのか
とぐるぐると考えてしまいます。
(電気がチカチカするのを勝手に、父がいるのでは?と思い込んでいます)

また死自体が怖いと思ったり
漠然といなくなってしまいたくなったりと
死について極端に考えてもしまいます。

家族が亡くなるのが初めてで
自分の気持ちの持って生き方、
父は死後どうなっているのかをお坊さん目線で分かることがあれば教えて欲しいです。

よろしくお願いいたします。

2024年8月31日 1:10

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ゆめ 様

おなくになりになった方へ感謝の気持ちを届けるのは
やはり、供養ということが一番です。
ゆめ様の信仰で構いませんので、遺影や位牌やご遺骨に向かって、お供え物をして、お経を唱え、合掌礼拝することで、その気持ちが届き、お父様が安心して仏様の処で、いらっしゃることになります。

仏教では、仏様の処へ行き、そこでご修行なさって、やがて仏様に成られて(成仏)、この世の苦しみから解放されると言われております。
その成仏への助けとなるのが、我々の供養です。
そして、成仏への道が確かになることによって、ご先祖様として、我々を守ってくださる力を増していくのです。

また、仏様に成っていただく、その道を歩み続けていく、ご先祖様として守ってくださる力を維持していただくには、我々が供養をし続けることも大切です。
疎遠となったお父様とはいえ、ご縁があって親子となられたのですから、ゆめ様の出来る範囲で構いませんので、供養を続けてください。
具体的にわからない、難しいことがありましたら、どうぞ遠慮なくご相談ください。

感謝の気持ちを伝えることは、お父様の生前には致し方なく出来なかったと思いますが、優しい気持ち、思いやりの気持ちが、やがてあなたの中に流れ込んでくるでしょう。
そのことを意識し、あなたの中にも当然、優しさや思いやりの心があり、流れ込んだ優しさとあなたの優しさが呼応し、あたたかい心で満たされるように感じた時
それがあなたのお子様へも流れ込んでいきます。
絆や繋がりは目に見えなくても、優しさや思いやりで繋がっていくものです。

肉体が見えなくなり、虚しさを感じ、死が恐怖と思うのは、一般的な感覚ではありますが、恐怖に苛まれて、思いやりや優しが隠れてしまうと生きづらくなります。悲しく切なく感じるのも心を癒やす過程ですが、やがて心の温かさで満たされることを意識してみてください。参考にしてください。合掌礼

2024年8月31日 9:04
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