娘が死んでしまいたいと言います。
数年前から診療内科に通院してますが良くならずで、娘本人が続ける意味ないといい、もう楽になりたい死んでしまいたいと言います。
心療内科の先生にその事を伝えましたが薬増やしますか程度で結局何も変わらずで、カウンセリングとか訪問看護とか精神保険福祉センター等も私達で調べ娘とも何度か話をしましたが、通院とか治療とかの話になると、あまり話を聞いてくれません。
最近は自立しようと仕事を探したりしてましたがうまくいかず、もう探すのやめたと言い病院にもいかなくなり、また死にたいといって殻にこもってしまいました。
通院を勧めても、どこの先生もどうせ一緒、お金がもったいない、馬鹿にされる、薬ももう飲みたくない、などと言い受け入れずでそれ以上は喋りません。
娘は人の言葉とか行動等の何か細かいことにものすごく敏感に感じるようで、昔のいやな事もよく覚えていて、調子が悪くなるとあの時こういわれたとか言い出したりします。通院とか職探しの中で嫌な思いをしたのかもしれません。どうすれば前向きになって話を聞いてくれるでしょうか。
死にたいのも本人の意思でなく病気のせいと思うので、どうにか通院して治療を受けてもらいたいのですが、話もできずどうすれば良いかわかりません。毎日不安でつぶれそうです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ただそばに居ること
お悩みの深さや苦しみ、お察し致します。心情に寄り添い、少しでもお力になれるよう努めさせていただきます。
お嬢様の状況は非常に辛いものと察します。そしてそのお父様としての日々の心労も計り知れません。お嬢様が感じる「死にたい」という気持ちは、本当に病の影響が大きいと考えますし、周囲がその理解を持ち続けることはとても重要です。
一つ確かに言えることは、今お嬢様が一番必要としているのは「無条件の愛と理解」かもしれません。心療内科の治療自体がうまく進まないことには焦りや無力感を感じられるでしょうが、その中でも、日々のお父様の温かい存在感はお嬢様の心にとって大きな影響を与え続けることでしょう。
具体的にどのように前向きになれるか、という問いに対しては、無理に「前向きに」という形にこだわらず、「そのままを受け入れる」ことが大切です。お嬢様の「今は何もしたくない」という気持ちや、その中での小さな変化や意思表示を尊重し続けることで、少しずつ気持ちに変化が訪れるかもしれません。
また、お父様ご自身も大変お辛い毎日を過ごしていらっしゃることでしょう。時には心の支えを持ち、無理せずご自分をケアすることも重要です。お嬢様のために尽くすことは大切ですが、お父様自身もまた元気であることが、お嬢様にとっての支えとなります。
宗教的な視点からのアドバイスを一つ加えるならば、「ただそばにいる」ということの偉大さを見直して欲しいのです。お話を聴く、その場に一緒にいる、何もしないでただ傍にいることが、お嬢様には大きな安心感を与えることがあります。
どんな些細な進展も見逃さず、あたたかく見守っていかれることを願っております。困難な時ほど、希望や気持ちが薄れがちですが、小さな一歩一歩が将来の大きな変化につながることを信じましょう。
お父様とお嬢様の心が少しでも和らぎますよう、私も祈っております。いつでもお話し下さい。合掌
そのままで続けるしかない
メンタルヘルス不調は誰でもなる可能性がありますし、すぐ治る人もいれば長続きする人もいます。
たとえ治らなくても、医療機関にかかり続けることは大切です。
薬を飲めば治るとは限りませんが、薬を止めるとさらに悪化する可能性もあります。
浄土宗的には、病気が治っても治らなくても念仏すれば極楽浄土に往生できると思って、南無阿弥陀仏、なむあみだぶなむあみだぶと念仏を口ずさみます。
念仏は脳のリズム運動なのでセロトニン神経の働きを整える効果も期待できますし、何に対しても「AでもBでもどちらでも往生できる、だからどちらでもかまわない」と思えたら、うつ等にもなりにくい(ストレスをためにくい)性格になれるかもしれません。
そのように、仏教には、思考を前向きにしたり気分転換させる効能があります。
ただ、すでにメンタル不調でネガティブになっている娘さんの場合、何を言っても受け入れない可能性があります。
ですが、まず親御さんであるあなたは、「娘の病気が治っても治らなくてもどちらでも幸せになれる」と思ってください。
治らなければ不幸であるという思い込みを捨て、ただやるべきこと(治療等の継続)をやり続ければ、仮に治らなくても合格人生だと思ってください。
誰もがいずれは病み、死んでゆく。
どの部位から壊れるのか、それが遅いか早いかは個人差がありますが、どうせ壊れるのだからいつ壊れても仕方ないと受け入れなければ、人生はバッドエンドになってしまいます。
ただし、上記のようなことを健康なうちから理解している人ならば良いのですが、病気になってネガティブになっているときにそのようなことを言われても反発心が湧くかもしれません。
それも仕方ないことです。
それでも人生のハッピーエンド(往生極楽)は約束されていると思って念仏しましょう。
嫌な気分や妄想雑念を念仏で中断することも大切です。
質問者からのお礼
回答いただきありがとうございました。
心配でつい口出ししてしまい、本人の気持ちを考えきれていなかったのかも、無理強いするつもりはなくてもそうなっていたかもしれません。
「ただそばに居ること」の言葉、ありがとうございます。
すごく深くすごく大変なことだと思いますが、しっかりと心でかみしめてみたいと思います。
回答いただきありがとうございます。
「そのままで続けるしかない」、今の私には大変重い言葉です。あの子の為に何とかしてやらねばとの思いでしたが、それは私の身勝手だったのかもしれません。
「娘の病気が治っても治らなくてもどちらでも幸せになれる」「仮に治らなくても合格人生だと思ってください」との事ですが、その意味をしっかりと理解するのには時間がかかりそうです。自分なりに考えていきたいと思います。
ありがとございました。