hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仕事と家庭の両立について

回答数回答 2
有り難し有り難し 12

 お盆明けのお疲れのところすみません。

 自分の悩みは、仕事と家庭の両立についてのことです。具体的に申し上げますと、自分としてはかなり限界まで家庭のことを一生懸命やっているつもりなのですが、妻の満足があまり得られない、応援してもらえないと感じていることです。

 自分は医療系の専門職で、研究などもあり長時間の労働をしています。平日は家に帰るのもかなりおそく、休日も当直や急患の呼び出しなどがある状態です。収入はそれほど悪くなく、家族に金銭面で不自由させていることはないと思います。

 平日は帰宅が22時をすぎることも多いですが、休日の勤務はそれほどきつくはないため、朝早くおきて洗濯掃除をしたり、子供(3歳、男)の相手をしています。また妻が時々友達と出かける際は子供を見ているのも別に苦痛ではありません。休日は時間があればたいてい、子供のすきな鉄道のイベントに行ったりしています。

 時々休日に突発的な出勤があったり、夜突然遅くなったりしたときに、あからさまに嫌な顔をされます。こちらとしてもそういう時は疲れて帰ってくるのですが・・・。嫌なのはわかるので、できるときに穴埋めしているつもりですが、それではだめなのでしょうか。

 遅く帰ってきても、ごはんは用意されていますし、色々自分のためにしてくれているのはよくわかっています。妻は妻で、二人目の子供ができないことの悩みがあるのもわかっており、それについてもできる限り協力(受診とか)しています。

 まったく不満を言うな、というのは不可能な話ですが、こちらが仕事の悩みを話しても「じゃあ辞めればいいじゃん」などしか返ってこないのは・・・・。
妻の悩みやどうしようもない愚痴は、結構聞くのですが、そんな返事をしたことはありません。

 それを妻に指摘すると、「いつも私が悪者じゃん」と・・・・。
どうしたらよいでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの中のワイフと リアルワイフは別人

「ああ、こんなに私は身を粉にして家庭の為に奮闘しているのに何で妻はわかってくれないのだ。(-_-メ)
天よ、我にさらに百難を与えたまえ…(もうカンベンだけど…)。」
お疲れさまでございます。
世の中の若い夫婦というものは、結婚してそこそこシアワセではあるけれども、子供を授かると夫婦それぞれの持ち場、仕事のフィールドが大きく異なっていくため、男女の考え方の違い、誤解もあってか、コミュニケーションのズレによって、行き違いすれ違いをしてしまうものなのですよね。(;´・ω・)
私も良かれと思ってワイフにして差し上げた事が何度スベってカラぶって来たことか…。

♪冷めた夕食を一人レンジでチンするぅ~私 
その音で子らを起こさぬようにぃ~ 
チンが鳴る前にレンジから取り出す配慮するわたしぃ~♪
ホントはみんなで暖かいうちに食べたかったよ~ だけど仕事で遅くて帰れない~
どうしてわかってくれないの~ これも未来の僕らの為なんだぜ~ どうしてそんな暗い顔するの~♪

♪いいえ~ 私が望むのは 今の幸せ~ あなたのいない間に~
この子のお世話や家事で疲れすさんだ心の内を~
受け止めて欲しい~ そんな時に あなたがいない~ かなしいわ~
子供寝かす結構大変なのよ~ そんな時にあなたがいない~ さみしいわ~

女性が男性に求めていることは、男性側がこれ良かれと用意しているものではないようです。
話し合いの中で、正直にお互いこれがつらいということを明かしあってください。
そして互いに相手の苦労を理解し合い、感謝の関係を再構築することです。
意地でお互い我慢寸前、限界ぎりぎりまで貯めて「わたしはこんなにやっているのに!」という気持ちをもったままためておくと、いつか爆発ちゃんになってしまうだけなので、上手に甘え合うことです。
夫婦というものは、それぞれ、お互いが、お互いの中で❝相手はこう思っているに違いない❞という虚妄のパートナー像を妄想して、その妄想上のパートナーに苦しめられるものです。直接本人さまとのリアルコミュニケーションを大切に致しましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

人の限界はそれぞれだと思います。

大変ご家庭の事を大事にされていて、いろいろと家事もなされていらっしゃって本当にご家族思いのお方であると思います。
お優しいのですね。

ただ、ご夫婦であってもそれぞれがなさっている事や、その思いは見え辛いものだと思います。

自分はこれだけやっているのに…という思いの中には「相手はそれに見合った事をしてくれない」という不満が内在しているのは自明であると思います。

人はそれぞれ能力と限界が違うのだと思うのです。
ですので、夫婦で持つ役割の分担はその家庭ごとに違うものであると思います。

ただ、現状では貴方がかなり限界を感じておいでのように思います。

気分が良く心に余裕がある時に、奥様の一日の行動とさらにそこから起こる思いや不満を聞き取ってみてはいかがでしょうか?その際、一切相手を責めずひたすら聞いて分析してみてはいかがかと思います。

意外と奥様は何か大きな不安から心の余裕が無くなっているのかもしれませんし、
他に何か問題があるのかもしれません。
二児目不妊に関しても心に受ける不安は人それぞれです。

その状況を把握した上で、奥様と今後をより良くするための話合いをしてみてはいかがでしょうか?
ご自分が何をどう辛く感じているかも、具体的に話す必要があるのではないかと思います。

ご夫婦は家庭をより良くし幸せな家庭を築くという同じ志しを持っています。
その志を大事に、話合ってみてはいかがでしょうか?

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

質問者からのお礼

丁寧にご回答いただき、どうもありがとうございました。

そうですね、一度話し合ってみる必要があるかもしれません。
ただ、妻の方にも、気分屋でさぼりがちかつ機嫌の悪いときに夫にあたってしまう「自覚」があるらしく、話し合って日ごろの問題の「棚卸し」のようなことをするとそれはそれで居心地の悪い気分になってしまうようで、今まではなかなかうまくいってませんでした。また今度、新たな気持ちで、責めるとかそういうのではなく、してみようと思います。

 >「相手はそれに見合った事をしてくれない」

たしかにこういう気持ちはあります。これは悪いことなんでしょうか。どうしようもなくそう考えてしまいます。

こちらとしては、妻にすこしでも機嫌よくいてもらえば、、、と思うばかりです。べつに料理とか家事とかにそんなにクオリティを求めないし、自分も家事やったり子供の面倒見たりもします。人より長く働いてもらったお金は、そのまま不在の埋め合わせに、少しでも家族に楽しい思いをさせたり楽させたりしたい、そのために使ったり、貯金したりしています。

「辞めれば」といって辞められるような簡単な立場ではないからこそ、人よりすこしいいお給料をもらっているのだ、ということや、それ以上に社会的に求められる仕事だし、やりがいもあることを、妻も理解してくれれば・・・。理解はしてても、なかなかそれを表現するのがむずかしいだけかもしれませんが。

まずアドバイスをそのうち実行してみたいと思います。
ありがとうございました。

>丹下先生

ありがとうございます。

うちの妻は、なかなか「こうして欲しい」というのを直接伝えてこない(聞いてないだけかも)ので、それもちょっと困ってはおります。

昨日の日曜日は、ショッピングモールに家族で行き、妻にはお小遣いを渡して放流、自分は子供と遊んでいました。そんなに長い間ではないですが、
これは喜ばれましたね。

時々こんなことをしています。

もう少し相手のリアルなニーズに合った事を探ります。アドバイスありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ