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不倫相手の仏壇を自宅に造りたいです回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

将来を誓い合った彼が他界しました。

彼は既婚者であり、不倫関係でした。
これから彼は離婚に踏み出してくれるところでした。

遠距離であること、遺された彼のご家族のことを考え、葬儀の参列を見合わせました。

変わりに、葬儀当日は自宅近くのお寺で葬儀の日時に手を合わせ彼のご冥福をお祈りしました。

自宅には祖母と祖父の仏壇があり、毎日お線香をあげて手を合わせておりますが、彼が亡くなってからは、朝だけ彼の写真も置かせてもらい、お線香をあげてお参りをしています。

仏壇は、その家の仏が降りてくるものと考えますと、朝の一時であっても彼の写真を置き、手を合わせることは不自然なことでしょうか。

事情もあり、彼のお墓参りにも行けません。
でも、毎日彼のことを思い手を合わせ、彼の供養をしたいのです。

不倫が、仏教において地獄に行く不徳の行いであることと知り、少しでも彼が救われるように、毎日祈りを捧げたいのです。

唱えられるのは「南無阿弥陀仏」のみですが。

写真やお花を飾り、お線香をあげられるように簡易的な仏壇を作りたいと思っています。

家の中に他人の仏壇を置くことは、良くないのでしょうか。

もし、避けた方が良い場合は、別の方法など教えていただけると幸甚です。

不倫が悪いことは重々承知でしたが、欲望のままにというよりは、お互いに魂が惹かれ合う唯一無二の存在でした。

彼に現世では二度と会えないことを感じるたびに、どうしようもない虚無感、後を追いたくなる苦しみもあります。

自死しては死後も彼に会えなくなるとの文面を読んだことがありましたので、自分の生を生き抜くつもりですが、早く早く彼に会いたいと切に願います。
心の支えであり、魂の片割れでした。

長くなりましたが、他人である彼の仏壇を、簡易的にしても自宅に置くことは良くないのでしょうか。

ご教授のほど、よろしくお願いいたします。

2024年11月27日 22:12

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お写真だけで良いのでは

 こんばんは。お仏壇は、基本的に「その家」のご先祖をおまつりする場所なので、確かに他人である方のお仏壇を置くのは憚られると思います。
 しかし、彼との関わりがあなたの人生の大きなところを占めているならば、ご供養したいという気持ちであることも理解できます。
 ただ、あなたのご家族がご覧になってどう感じられるかは分かりません。
 そう思うと、現在の「お写真をおき、日々ご冥福を祈る」という形がちょうど良いと感じます。つまり、既に「簡易的にお詣りする場所を整えてある」と思います。また、南無阿弥陀仏をお唱えしているというのも充分と感じます。
 更に何かを、とお考えであれば、あなたが極楽のことを学び、仏教的に生きることを模索することかと思います。生活において落とし込んだ形で仏教を身につけることで、今回をきっかけに幸せへ繋がる生き方をし続けることが、彼へのご供養になると思います。
 お名前も存じませんが、私からもご冥福をお祈りさせていただきます。

2024年11月28日 2:29
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

質問者からのお礼

お忙しい中、早々にご回答いただき誠にありがとうございます。

神仏、供養等、一般的な生活を過ごす者には判別のつかないことが多々あります。

死別した相手への想いや祈り、供養などはなおさら、知り合いに相談したところでその道の答えをいただけるものではない中、こちらのサイトを発見し、佐藤様にご教授頂けたことは導きによるものだと思わざるを得ません。

本日は彼の生前の誕生日でした。

花を飾り、彼の好物を供え、写真に長く語りかけました。

祖父母には他人が混ざり込んできて邪魔に思うかもしれませんが、簡易的に彼への供養をさせてもらえるように、引き続きお参りして参りたいと思います。

彼のことを忘れることはありません。
毎日、南無阿弥陀仏を唱え、彼が救われるように現世から後押しいたします。

また、余裕が出来たら、仏教への学びを日常生活に落とし込み、理解を深めて行きたいと思います。

まだまだ未熟で、彼に会いたくなりますし、心が潰れて泣くだけしかしない時もあります。

彼を求めるこの魂を、どうして行こうか…自死がだめなら他死(事故に遭うなど)ならばそれを寿命とし、早く彼の元へ行けるのかと考えが及びます。

まだまだです。

また長くなりましたが、ありがとうございました。

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