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不平等な世の中

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

5年前に母が突然死して毎日辛い日々でした、そんな時に顔見知りだった男性と仲良くなり彼も父を亡くし仕事のストレスで辛そうでお互い支え合っていました
でも彼は既婚で10年前から家庭内別居していて家庭に居場所は無く寝に帰るだけでした
不倫はしたく無かったので友達のままでいようと言いましたが毎日会っているうちに付き合う様になりました
母のお墓参りに行ってくれ俺が守ると言ってくれましたが私の甘えから彼を傷つけてしまい距離が出来別れました
自業自得なのは分かってます
凄い喪失感で立ち直れません
彼は仕事に趣味に忙しく充実した生活を送っています
彼は私と付き合い人生が変わったと言ってました、仕事もプライベートも順調になりました
私だけ不倫の罰を受けているみたいです
私ばかり嫌な事が次々起こり嫌になります
誰も知らない場所でやり直したいと思いますが気力がありません
煩わしい事から逃げたい
時間が解決するかもしれませんが辛すぎます
こんな事して母が悲しんでるのかもしれません
彼は許されて私だけ罰せられてる様に感じてしまいます
情けなくなってしまいます

2025年1月21日 13:10

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ひとりではない

ご相談いただきありがとうございます。

仏教では「因果の法則」に基づき、行いや思考が結果を生むと説きます。ただし、それを裁く存在がいるのではなく、自分自身がその結果と向き合うものです。あなたが「罰を受けている」と感じるのは、罪悪感や喪失感がそう思わせているだけかもしれません。他者の生き方と自分を比較するのではなく、自分自身と向き合うことが苦しみから解放される第一歩となります。

さらに仏教の「慈悲」の教えでは、他者だけでなく自分自身をも優しく包み込むことを説いています。過去の過ちを責め続けるのではなく、そこから何を学び、どう前に進むかが重要です。誰しも迷いや過ちを抱えながら生きており、それを認め、許すことが新しい一歩につながります。「苦しんでいる自分」をまず受け入れ、許してあげて頂けたらと思います。

そして、「煩わしいことから逃げたい」「誰も知らない場所でやり直したい」という気持ちは自然なものです。仏教では、逃げることを否定するのではなく、その背後にある本当の願いに目を向けることを勧めます。逃げたい気持ちの裏には、「幸せになりたい」「立ち直りたい」という願いが隠れていることが多いです。その願いを叶えるために、小さな行動を一つずつ始めてみていただけたら幸いです。

みっちーさんが「母が悲しんでいるのではないか」と感じるのは、深い愛情ゆえのことです。しかし仏教では、亡き人のためにできることは「心穏やかに生きること」だと説かれています。お母様はきっと、あなたが幸せになることを願っているはずです。「ごめんなさい」ではなく「ありがとう」と感謝の気持ちを持つことで、心が少しずつ軽くなるはずです。 

いまは苦しみの中にいるかもしれませんが、どんな夜も必ず明けるものです。自分を責めず、少しずつ前に進むことを目指してください。そして、苦しみを他者に伝えることも心を癒す大切な一歩です。

何度でもここへ来ていただけたらと思います。
みっちーさんの想いや、苦しさを一緒に共有させてください。
貴女は一人ではありません、ここにいる住職や、その他の相談者さんも、貴女と繋がっています。
どうかあなたが穏やかな気持ちを取り戻せますように。

2025年1月21日 18:07
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有り難し
おきもち

あなたは最善手を打ったはずですよ。

みっちーさん
お悩み拝見しました。

ご家族が亡くなってからの出会いで、
心許せる存在というのは心強いものです。

そのためあなたが男性に惹かれて行ったのも
当然のことかも知れません。

友達のままと言いつつも
お付き合いが深くなっていくのも
仕方ないことでしょう。

ですが、あなたが不倫の関係を嫌がり
その結果が別れにつながり、
自分が不倫の罰を受けていると思う必要はないと思いますね。

不倫を続けていれば今の気持ちにはなっていないかも知れませんが、
別の泥沼の結果があったかも知れませんよ。

どんなに言い訳しようとも不倫を続けることによって、
社会的な罪を犯したように言われることは確実です。

でも、あなたは誰も泣かしていないのですし、
なんの罪も犯していないのです。

私は不倫は絶対に悪だとは言いませんが、
誰かが泣く結果しか見たことがないので、
できることならしない方がいいという思いでいます。

ですから別れた方が正解か続けた方が正解かは、
誰にもわからないのです。

どのような結果であろうとも正解にするかしないかは
あなたの生き方次第になります。

だからあなたが感じる不平等な世の中という感覚は、
短略的な見方ではないでしょうかね。

彼氏を傷つけたために別れたなら、
それはお互いの話になりますので、
許されるとか許さないとかの問題ではありません。

今のあなたが抱えている心の傷は、
彼氏を失った喪失感にあると思います。

愛別離苦(あいべつりく)と言って愛するものと別れる苦しみは、
太古昔から人間にある苦しみです。

お母さんの思いからすると、
その苦しみにいつまでも囚われるていることに、
お母さんが悲しがると思ってください。

今のあなたには辛いことかもいしれませんが、
あなたが笑って生きようと考えてくださることが
お母さんが喜ぶことだと私は思います。

そして、必ずそのような日がやってきます。
だって、あなたは誰も傷つけない最善手を
打ってきたはずですからね。合掌

2025年1月21日 18:15
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
不倫だったので一人で悩んでいました。
苦しみから解放されて前向きになりたいです。

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