こんにちは

　なかなか回答が入りませんね。般若心経を扱った本はとても多いので、なかなか同じ本を読んだことがあるお坊様は少ないのでしょう。私も読んだことはありませんが、一緒に考えてみたいと思います。

　仏教に興味をもち般若心経の本を買おうと考えてくださってありがとうございます。仏教の本はたくさんでていますので、選ぶに当たって、僧侶の方が書いたものかどうかというのを選択の基準にするというのは良い考えだと思いました。

　さて、ご質問の本ですが、ネットで調べますと、
　「般若心経手帳」平山郁夫 画・中村元 訳・堀内伸二 編著
　が出てきますので、この本でしょうか？

　平山郁夫氏は有名な画家ですね。私は絵には詳しくないですが、お名前を聞くとラクダが列を作っている絵を思い浮かべます。挿絵として作品が使われているのでしょうか。調べますと仏教伝来に関する絵をよく描いているようでした。

　次に中村元「訳」とあります。解説ではなく般若心経の訳が書かれたもののようです。中村元先生は、お坊さんの世界では知らない人はいないと言ってもいいくらい有名なインド哲学、仏教学の世界的権威です。「広説佛教語大辞典」他多くの著作・訳著を出しています。

　編著をした堀内伸二さんは、失礼ながら私は存じ上げませんでしたが、ネットにこの本の「まえがき」部分が紹介されていて、それによると、中村元先生のおそばにお仕えしていた方のようです。

　以上の事から、書いた人はお坊さんではないですが、中村元先生の訳著ですから信頼できる内容が書かれているのではないかと思います。

光禪

・曹洞宗／静岡県／50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。

Zoom相談する

応援する

話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても！という場合は運営さんに問い合わせてみてね。