般若心経(3)
「三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰」、
「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経」
この辺は私には全く理解できていませんが、最も注目すべきは、当然、呪文の「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 般若心経」でしょう。
花山先生の訳によれば、「往きて彼岸に往き、完全に彼岸に到達したものこそ、悟りそのものである」という意味だそうです。
これは多分、前回お話しした梵天勧請事件の経緯のように、喜びと共に生涯を終える実践をした時のことを表現したのだと思います。
「彼岸」が実在していることを示し、それは梵天勧請事件で生き返ることを三度も拒否したほど素晴らしい眺めのようです。
(完)
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
中村元氏によると「この真言の部分は種々に訳し得るが決定的な訳出は困難である」とのことです。(『般若経典』中村元より)
中村元氏の参考の翻訳もあるのですが、私が勝手に個人的に妄想しているのは、釈尊が舎利弗さんに教えを説いている様子からして、教えの最後に舎利弗さんに向かって「舎利弗よ、お前は悟れる、完全に悟れる、だから頑張りなさい、幸あれ」と励ましていたのかな〜と思ってみたり。
今となってはお経を通して釈尊が私たち一人一人に「彼岸に往ける、お前は彼岸に往ける、彼岸に完全に往ける、さとりよ、幸あれ」と励ましているように感じたりしてます。
感じ方は人それぞれですね。
質問者からのお礼
聖章 御住職様 ご指導を有難うございます。
呪文もその前の記述も理解できていませんので、たまたま花山先生の解釈を利用しました。
確かに舎利弗を励ます言葉としては納得できますね。
有難うございました。