母親のガンについて
間を空けずに3度目の質問になり申し訳ありません。
昨日母親が乳ガンになったことを教えられました。
自分も全く想定していなかったことで、頭が真っ白になりました。
詳しい検査の結果が月曜なのでまだ何もわかりませんが、どうしたら良いのかわかりません。どの程度かもわかりません。
頭の中で何度も「ガン=死」でドラマや映画で観た闘病生活に苦しむ人達の場面を思い出して怖くなりました。
このまま何となく普通に平和で暮らしてゆければいいのにって思っていたのに、地面が崩れるような気持ちです。
「今の仕事は続きそうなのか」って言われた時に、物凄く戸惑いました。
今のアルバイトでどうにかしてやろう、なんて正直これっぽっちも思っていませんでした。何となく続けられればいいと思っていたからです。
本当に甘いなって思うし、やっぱりこういう形でツケが来たのかなって、思ってしまい苦しいです。
今の自分には何もできることはありません。自分の人生さえ全然支えられていません。父や兄からは「お前もっとしっかりしろよ」って言われると思います。でも「何でもできます。平気です」なんて今できません。
今すぐ強い人間になれないと思ってしまいます。
どうしたら良いでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
強くなれなくてもいいと思います。
石橋晃倫です。
人生想定しているようなことばかりではありません。
自分が考えているように物事が進んでるうちは安定した生き方ができますが、一旦真反対のことがおこると人間は右往左往してしまうものだと思います。
それは誰しもがそうです。
強い自分になんてなる必要はないと思います。
お母さんが乳がんになられて、自分が強くなければいけない、頑張らなくてはいけない、とべるかんさんはお考えのように感じます。決してそんなことはないです。
詳しい検査結果が出るまで不安でしょうが、べるかんさんができることはおかあさんに寄り添ってあげることかと思います。
弱さと向き合い生きる これが強さだと思います。
お母様心配ですね。
お母様の存在が、あなたを様々な点で
支えていたのでしょう。
その支えがなくなるかも知れないことを
感じたことであなたは様々なことに
気付かされたのではないでしょうか。
そして、お母様は
「今の仕事は続きそうなのか」と
あなたの身を案じているのですね。
この問いかけをどう受け止めるのか
ここにあなたの今後が問われているのだと思います。
あなたは自分の甘さを認識し
今の自分を悔い、弱さを自覚してらっしゃいます。
この自分に対する問い返しが
厳しさを持ち
歩みを与え
強くなることではないでしょうか。
そして、それは
自分はなんでも出来ると
虚勢を張ることではないと思います。
今の自分は何も出来ないし
今までのことも恥ずかしいと思っている。
ただ今後は、弱い自分に誠実に向き合い
一歩一歩、歩んでいく
弱さと向き合い生きる
これが強さだと思います。
そしてあなたに願われていることではないでしょうか。
お母様のご快復を心から祈念申し上げます。
べるかん様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
お母様が乳癌となられてしまわれて、突然のことで動揺なさられるお気持ち、誠にお察し申し上げます。
まずはお母様のご不安なお気持ちを共有なさられて、少しでもその不安を和らげてあげられるように、優しく温かい言葉を心掛けてお掛けなさって頂けましたらと存じます。
そして、医療技術・抗癌治療も日々発達していますから、現実の状況を受け入れつつに、どのような治療法があるのかを、例えばセカンド・オピニオンも含めて、適宜、適切に判断なさられて快復・完治を目指して、家族皆様のご協力のもとで乗り越えていかれるように一致団結をなさられましたらと存じております。
また、無理に強い人間になる必要はございません。泣きたい時は、泣く、悲しみたい時には、悲しむのも大切なことです。しかし、それをいつまでもいつまでも引きずってしまってもいけません。気持ちを整理して、現実的にできることにできるだけ取り組むのが、後悔をしないために必要なこととなります。
もちろん、遅かれ早かれ、やがて愛する者との別れはやって参ります。愛別離苦の現実とどう向き合うべきであるか・・それは今のうちからでもしっかりと考えておかれることをお薦めさせて頂きたいと存じます。
「愛別離苦」につきましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いておりますのでご参照下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319854.html
最近では下記の問いにてお答えさせて頂いております。
問い「病気の彼とどう向き合えばよいでしょうか。」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1007821041.html
「・・愛する者との別れはやはり苦しいものです。しかし、問題は、その別れ、苦しみとどう向き合うかで、その後が変わっていくのではないかとは思います。・・」
どうかお母様のご快復を心から祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お礼を申し上げるのが大変遅くなり申し訳ございません。
ご回答ありがとうございます。
母は抗がん剤治療が決まりました。これからどんな風になってしまうのか想像も
付きませんが、私は私で今の仕事を坦々と続けることしかできないし強くなることは
できないと心の底では思っていました。だから皆様のご回答を読んで今の自分にできることを
やっていこうと思いました。母を少しでも労りながら自分の人生もより大事にしていけるように
やっていきたいと思います。