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義母を軽蔑してしまいました回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 4

今春、夫が私のために転職、引っ越しをしてくれました。
2ヶ月立たないうちに、職場で無自覚に涙が溢れる状況となり、(それ以上詳細は聞いていないので分かりません)6月頭に退職。
現在は元の職場へ出戻り就職を決め、再度引っ越してきたところです。
(もうすぐ夫は働き始めます)

元々、夫は医療系の資格職なので、転職先が合わなくても他の選択肢が取りやすいことも強みで引っ越しました。
夫が引っ越しを決意した理由は、南海トラフの被害が大きい地域に住んでいたことや、病気で車の免許を私が持っていない(取れないわけではない)こと(公共交通機関は1時間に1本あれば多い方)で、少しでも過ごしやすいようにと言う配慮からでした。
退職当初は貯金もあるし、私だってバイトもするしと話したものの、「出戻りできなければ2人で死ぬしかない」と言われたので、病んでしまっていると判断し戻ることを決断しました。
私が望めば、往復3〜4時間かけて元の田舎の職場に通うことは分かっていましたが、弱っている夫にそんなことをさせて、2人のために良いわけがないと考えての判断でした。
私自身はパワハラをされて辞めてからバイトすらしていませんでしたし、特に資格を取ってもいません。稼ぐ能力はほぼ無いのは確かです。

退職直後に、義母からかかってきた電話の内容が到底許せないものでした。
まず、引っ越し3ヶ月で戻るなんて異常と言えるのに、事態をとても軽く考えていたことです。
何があっても辞めない覚悟で行かないとねえ、良い勉強になっただろう、などと言っていました。
些細なこと、軽い気持ちと見てるなら見てるで、妻を振り回してるのに、迷惑をかけてすまないけれど支えてあげてほしいと言う姿勢も皆無でした。
上から目線で説教をされたあげく、夫に不満があるなら別れてね、と複数回言われました。
転職先で辛い思いをしたから辞めたことは伝えていますし、私が別れるべき悪い女であったとしても、息子に心労を重ねさせるような言動はいかがかと思います。
実際、直後にもう関わりたくないと夫に話し、少し揉めました。
今は「好きなことだけして生きてほしかった」「嫌なことはしなくて良い」と言われ、距離を取ることを受け入れてくれました。
こちらの状況が正確に分からないにしろ、わざわざ電話で余計なことを言う義母にがっかりしました。
この気持ちはどうしたものでしょうか。

2025年7月25日 2:34

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご相談くださり、ありがとうございます。

ご主人のために新天地での生活をともに始められ、環境の変化を受け止めながら過ごされてきた中での退職、そして再びの引っ越し、そのすべてを受け止めて支えてこられたあなたの姿勢に、深い敬意を抱きます。

そんな中で、ご主人のご実家からの言葉が、まるでその歩みや苦しみを否定するかのように響いてしまったこと、それがあなたの中に大きな痛みや怒りとして残っているのは、当然のことだと思います。

言葉は時に、状況を知らない人によって、軽く、無神経に放たれます。
それが「家族」として近しい関係であるほど、その言葉は鋭く胸に刺さるものです。

仏教には「無明(むみょう)」という言葉があります。これは「真実が見えていない心の状態」を指します。私達の人間の多くは、この無明状態にあると仏教では考えています。

それは、お義母様も例外ではありません。ご義母さまの発言は、おそらく“悪気”からではなく、ご主人の苦しみの深さや、お二人がその中でどれだけ葛藤していたかを“本当に知らなかった”ゆえの言葉だったのかもしれません。

ただ、それは「あなたが傷ついても仕方ない」という意味では決してありません。むしろ、その理不尽な言葉を真正面から受け止め、なおご主人と共に生きようとしているあなたの心に、深く頭が下がる思いです。

今あなたの中にある怒りや悲しみは、「夫を想い、支えてきたことが、まるで軽んじられたように感じた」その誠実さの裏返しなのだと思います。

仏教にはもうひとつ、「忍辱(にんにく)」という教えがあります。それは「耐え忍ぶこと」ではなく、「自分の怒りに飲み込まれず、心を保つ力」を意味します。

怒りや悲しみを消そうとしなくていいです。その気持ちは、簡単には消えるものではありません。ただし、その感情に巻き込まれて、自分の優しさまで曇らせてしまわない事が大切なのかと思います。

そのために、そっと距離を取る、それもまた、“自分を大切にする行い”だと思います。今は、ご主人とあなたの心が穏やかになることが最優先です。

ご義母との関係は、必要以上に向き合わなくても構わないと思います。怒りの火に薪をくべるより、その火から静かに離れることが、心の平穏を保つ上で大切な時もあると思います。

いつか、時が経ち、心が穏やかになる事を願っています。

ご自愛ください。

2025年7月25日 11:27
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有り難し
おきもち

広島の山あいで、今日も「なんまんだぶつ」とつぶやいています。 浄土真宗本願寺派の僧侶、ケンコウと申します。 日々の中には、言葉にならない思いや、誰にも言えないもやもやがあるものです。 そんな時こそ、仏さまの教えが、ふっと心に灯りをともしてくれることがあります。 この「はすのは」では、あなたの声に耳を傾けながら、一緒に“いま”を見つめ直す時間をつくっていきたいと思っています。 堅苦しくなく、あたたかく、時にゆるく。 どうぞ、あなたのお話、聞かせてくださいね。

お互いをいたわりあって下さいね

拝読させて頂きました。
あなたと夫さんが辛く苦しんでおられる中でお母様から無遠慮やひどいことを言われ、あなたも夫さんも深く傷つけられたのですね。お母様はそのようなことわからずにあなたや夫さんを見下すような態度をとられているのですね。詳細なあなたや夫さんやお母様のことはわからないですけれども、あなたや夫さんの辛いお気持ちを心よりお察し申し上げます。
そのような扱いを受けてあなたがお母様を軽蔑してしまうのも当然だと思います。
あなたと夫さんが今までお二人で一生懸命に力を合わせて取り組んできたことを一切わかって下さらずに見下し引き裂こうとなさることは言語道断な行為です。
先ずはどうかあなたや夫さんお互いのことをいたわりゆっくりと癒やしてあげて下さい。あなたも夫さんも今までがんばっていらしたのです、そして今尚お互いのことを大切に思いやりしっかりと生きていらっしゃるのです。
今お互いが生きることをしっかりいたわりながらゆっくり休んで下さいね。
あなたも夫さんもこれからも一緒に助け合いながら生きることできるのです。
お母様のことはほおっておいていいのです。あなたや夫さんのことを見下してくるならばかかわる必要はありません。
あなたや夫さんのをわかって下さらない方を相手にする必要などないのです。あなたと夫さんがお互いを大切にしながらがんばってきたことを理解して下さらない方にムリにかかわる時間もエネルギーもかける必要ありません。
どうかあなたと夫さんをこれからもずっと大切になさっていたわり慈しみ合って下さいね。あなたや夫さんのことをわかって下さり助けてくれる方々はきっと沢山いらっしゃいますからね。そのような方々と一緒に助け合っていきましょう。
あなたや夫さんがこれからもずっとお互いを思いやりいたわり合いながら沢山の方々に受け入れて頂き、豊かな毎日を生きることできますように、皆さんと一緒に心から幸せを分かち合い生き抜いていくことできますように切に祈ってます。至心合掌
そしてあなたや夫さんを心より応援させて頂きます。

2025年7月25日 21:18
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

>>Kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答ありがとうございます。
寄りそって下さるお言葉、本当に心にしみました。
夫も浮き沈みこそありますが、少しずつ元気になっていってるように見えます。
もともと義母の言葉は割と聞き流してきちんと聞いていないところがあったので、夫自身が関わることは心配しすぎないようにしたいと思います。
私の言動に心が大きく左右される状態に見えるので、気遣いを怠らないようにしたいです。
ちょうど、近日中に友人も遊びにきてくれるので、リフレッシュしてくれたらいいなと思っております。
祈りと応援の言葉、心から感謝させていただきます。

>>釋兼高様
ご回答ありがとうございます。
はい。自身でもずっとずっと暇さえあれば考えてしまい、似たような結論を出しておりました。
言い方は悪いのですが、想像力があまりない性格の人であるだけで、悪気はないとは思っていたのです。
そして、長くなるので省くのですが、結婚の経緯を考えると私を良く見れないのも仕方ないことであると考えています。
理屈では理解できている、それなのに、どうして怒ってしまうのだろう、と。

実際どんな気持ちでいったのかは分からないのですが、「良い勉強に~」の言葉にこれに懲りて愚かなことはもうしないだろう、といったニュアンスを私は感じてしまったのだと思います。
まるで、とても悪いことを行ったかのような。夫は私のためにより良い暮らしを与えたいと願ってくれただけなのに。死を考えるほど追い込んだ職場が悪いのに、と。
大好きな夫の母親だから、期待が高すぎたのだと思います。
とてもがっかりしてしまったのです。

距離をとりたいという気持ちを肯定していただいて、嬉しいです。
ありがとうございます。
無明や忍辱という言葉の意味を知れたことも、知識が増えとても嬉しく思います。

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