離れたいけどこれでいいの?
仲の良かった異性の友人がいます。彼から会おう会おうと言われることにうんざりしている自分がいて、そんな自分が受け入れられません。
彼とは以前よく二人でご飯を食べに行き、色んなことを話せる友人でした。タイミングが合えば恋人になっていたかもしれないなと思います。
ただ、自分が忙しい間、会いたいという連絡を断っているうちに段々と断るのも嫌になってきて、心ないことも数回言われ、連絡が来るのが怖くなりました。1度そっとしておいて欲しいと伝え、時間をおきましたが、会おうという気になれません。
ただ会わないという選択をすればいいのかもしれませんが、頭の中に元彼氏との別れが蘇ります。私が会おうと言いすぎて、疎遠になってしまい、今回のパターンと同じのように感じ、向こうの気持ちがとても分かるが故に、辛いだろうなとか、会ったら何言われるだろうとか、不安な気持ちでいっぱいになります。
人間関係に白黒ハッキリつけなくていいとは思っているのですが、それにしても私は相手に対して不誠実で、でも私はもう目の前のことで手一杯だから会いたくなくて、ずっと宙ぶらりんです。そんな自分が嫌です。
この問題に向き合うことが、自身の過去とも繋がっている気がして、自分以外の、もっと広い世界を知っておられる方にアドバイスを頂けたらと思い綴りました。恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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関係をハッキリさせなきゃいけない時もあります。タイミングも縁
関係をハッキリさせなきゃいけない時もありますよ。タイミングも、一つの縁なのです。どんなに気の合う人でも、良い人であっても、自分の気持ちが一番大事なんですよ。自分の気持ちを誤魔化したり我慢したまま、相手とやり取りするほうが、不誠実になりますからね。
あなたが、相手からの連絡に対して、うんざりしていたり、怖いなと感じているなら、タイミングも含めて、合わない縁なのです。
今はそっとしておいてと、曖昧な返事をするのではなく、「会う時間が取れそうにないの。ごめんね」と断りましょうね。そして、相手から連絡があっても、あなたから返事をすることは止めたらどうかしら。
なんだかんだ、曖昧に返事をしてしまうと、やり取りが続いていきますから、何度も断るのも悪い気がしてきてしまいます。ですから、一度断ったら、あなたからの返信は控えませんか。
先ず落ち着いてみましょう
拝読させて頂きました。
その人に会うのがあなたはとても嫌で会いたくないとおもっているのですね。自分も不誠実で自分のことが嫌になってしまっているのですね。あなたが自分のこともとても追い込んでしまって辛い思いをなさっているのかと思います。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
具体的にその人がどういう人なのか、あなたもどうなのかはわからないですが、あなたがそのように宙ぶらりんだと思いとても辛いのであれば、しっかりとその人にあなたの思いをお伝えなさることが望ましいと思います。
今あなた自身は手一杯の状態なのでしょうけれども、ひとまず少しづつでも落ち着いてみましょう。そしてあなた自身のお気持ちをしっかりと確認なさり、その人にゆっくりとお手紙を書いて渡してもいいでしょうし、あなたの言葉でしっかりとお話しなさっても宜しいのではないでしょうか。
その人がどう受け止めてどう感じるのかはわからないですが、あなたがしっかりとお伝えなさればその人もわかって下さるのではないでしょうか。
あなたのその思いが永続的なことなのかどうかわからないですが、先ずは落ち着いてじっくりと自ら見つめてみて一つひとつ言葉にしていきましょう。
先ずあなた自身の生活が穏やかに毎日を生きることできます様に、様々なご縁の中で落ち着いてお互いを尊重し合い健やかに生きることできます様に切に祈っております。
そしてあなたを心より応援させ頂きます。
会う・会わないの間で揺れる心と、不誠実さへの罪悪感
ご相談ありがとうございます。
仲の良かった異性の友人と会いたくない自分に戸惑い、過去の経験とも重なって「自分は不誠実ではないか」と苦しまれているのですね。とても正直な心の記録で、よくここまで言葉にされたと思います。
・「嫌」と「罪悪感」が同時にあるとき
仏教では心を「二つの流れ」として見ます。
一方では「もう会いたくない」という明確な拒否の心。もう一方では「相手を傷つけたくない」「自分も過去と同じことをしている」という罪悪感です。
この二つは矛盾するようでいて、実はどちらも「誠実でありたい」という同じ根から生まれています。ですから、あなたは決して不誠実ではなく、むしろ誠実さにこだわるがゆえに苦しんでいるのだと思います。
・白黒をつけなくてもいい
人間関係は必ずしも「続ける」か「終わる」か、白黒はっきりさせる必要はありません。
仏教では「縁起」といって、関係もまた縁によって変化します。いまの段階で距離を置くことは、その縁の自然な形でもあります。
「会わない=裏切り」ではなく、「会わない=いまの自分にとって必要な距離」と受け止めてもよいのです。
・実際の向き合い方
正直に伝える
「今は自分のことで精一杯で、会う気持ちになれない」と淡々と伝える。それ以上の説明は不要です。
境界線を守る
相手がどう反応するかは相手の課題。あなたが背負い込む必要はありません。
過去と切り離す
元彼との経験と同じパターンだ、と責める必要はありません。過去も現在も「自分が誠実にできる限りの言葉を尽くした」という点では同じです。
・結びに
「自分が不誠実ではないか」と自分を責める心もまた、優しさの証です。
会わない選択をしても、その心の奥には「相手を思いやる気持ち」があるのなら、それは仏教でいう「慈悲」の実践でもあります。
どうかご自身を責めず、まずは「今は距離を置く」という選択を安心して受け止めてみてください。その上で、縁が再び結ばれるときは自然に結ばれるでしょう。
合掌
質問者からのお礼
心強いお言葉がけありがとうございます。
自分の今の迷いだけでなく、過去の私までも少しホッとするお言葉を頂いて、自分に向き合う気持ちが少し出てきました。私は私の気持ちを大切にしてもいいですよね。慈悲深く、ラインを持って人付き合いをしていこうと思います。いつだってやれることはやり尽くしているのだから、今回も自分の中でのベストな方法を探そうと思います。ありがとうございます。