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人間関係で嫌われやすい自分を変えたい

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有り難し有り難し 27

はじめまして。初投稿です、拙い所ありましたらすみません。

私は現在、とあるサークル活動に参加しています。その中で一部のメンバーから良く思われていないようで、特に数名からは明らかな悪意を感じる発言をされます。自分にも悪い点があると思うので「お互い様だ」と納得している部分もあります。元々人付き合いが得意ではなく口下手なため、何気ない発言や態度が相手の気に障ったのかもしれないと考えています。

困っているのは、その悪意を持つメンバーが活動中によく絡んでくることです。私は自分から話しかけることはなく、名指しされたら最低限返事をするだけと決めていますが、それでも集中できなくなり、周囲に気を遣わせてしまうこともつらいです。「わざと集中を削ぐ嫌がらせなのか?」とまで考えてしまい、善意か悪意か判別できなくなります。嫌われていないと思っていた人にまで疑心暗鬼が及び、「味方はいないのでは」と被害的に考えてしまい、自己嫌悪に陥ります。

活動自体は大好きなので、こうしたこじれで辞めたくはありません。ただ10代の頃から、グループの中で浮いたり良く思われなかった経験が多く、「きっと自分に原因があるのだろう」と漠然と感じていました。その都度「仕方ない」と自己完結してきましたが、この歳になり「自分を変える良い機会、好機なのでは」と考えるようになりました。

そこで伺いたいのは二点です。
①今のような状況でどう立ち回ればよいのか。
②人に悪く思われやすい自分の欠点をどう直していけばよいのか。

どんなご意見でも構いません。ご指摘いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

2025年10月3日 12:51
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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたが変わるためのアドバイス

すこし厳しいお答えになるかもしれませんが、どうかご容赦ください。
どのようなサークル活動かはわかりませんが、サークルと名がつく以上、ほかの皆さんはお互いに活発なコミュニケーションを取りながら、和気あいあいとその活動を楽しもうと思っているはずです。
その中に最低限返事をするだけのメンバーがいたら、サークル全体の雰囲気が悪くなりますし、そんなメンバーに反感を覚える人たちも当然でてくるでしょう。
あなたに悪い点があるとしたら、その一点だけであり、口下手かどうかかは根本的な問題ではありません。
その上で、あなたが変わるための実践的なアドバイスを差し上げます。
まずは、人には必ず笑顔で接してください。
コミュニケーションを円滑にする上で、笑顔は最大の武器となります。
楽しくなくても、無理にでも笑顔をつくってください。
不思議なもので、笑顔をつくると、気分も自然と明るくなるものです。
続いて、あなたが、あなたの周りに巡らせている垣根を取り払ってください。
すぐに取り払うのが難しいのなら、垣根をできる限り低くしてください。
あなたが母親の前で見せている、気取らない本当の自分の姿を、ほかの人たちにも見せてあげてください。
自分の裸の姿(もちろん多少の衣服と化粧は許されます)を晒すのは勇気のいることですが、それを目にした人間はあなたを信頼し、あなたの仲間となるでしょう。
親しい友人も、そして彼氏もきっとできるでしょう。
人間は変わろうと思えばいつでも変わることができますが、あなたにとって今がその好機となることを願っています。

2025年10月3日 14:27
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有り難し
おきもち

社会人生活を長年送った後、曹洞宗の僧侶となりました。仏教の教えの一つ一つが、かつての私自身の場合がそうだったように、相談者の皆さんの生き辛さの解消につながるものと信じています。愛知県内にご住職のいないお寺がありましたら、ぜひご紹介ください。

「人に悪く思われやすい自分」と向き合うために

ご相談を拝読いたしました。サークルという大切な場で、悪意を向けられているのではと感じる苦しみ、疑心暗鬼から自己嫌悪に至るお気持ち、胸に深く響いてまいります。

仏教の教えには「縁起」という考え方があります。すべての出来事や関係は縁によって生まれ、変わり、やがて去っていくものです。相手の発言や態度も、自分の内側の不安や過去の経験と交わることで「悪意」に見えることがあります。けれど、それは固定した「真実」ではなく、縁によって変わりゆく「仮の姿」とも言えます。

まず①について。「立ち回り」においては、無理に取り繕う必要はありません。相手にどう思われるかを気にしすぎるほど、自分の心は乱れてしまいます。真言宗では「阿字観」という瞑想がございます。自分の呼吸に意識を向け、いまここに確かに生きる自分を感じることで、心が少しずつ整います。嫌な言葉や態度に触れた時も、「これは雲のように流れていく縁」と捉える習慣を持つと、過剰に心を揺らされずに済みます。

②「欠点をどう直すか」について。仏教には「自他一如」という言葉があります。自分と他者は本来一つであり、相手を理解しようと努める心が、そのまま自分を成長させます。人に悪く思われやすいと感じるなら、「私は何を伝えたかったのか」「どう言えば届きやすかったか」と自分の意図を振り返ることは大切です。ただし、それを「欠点だから直す」とはせず、「学びの機会」と受け止めてください。欠点は責めるものではなく、磨けば光る石のようなものです。

また、誰からも好かれる必要はありません。仏さまですら、すべての人に理解されることは難しかったのです。ご自身の誠実な心を大切に、少しずつ言葉を丁寧に選び、相手の立場を想像してみる。それだけで十分に尊い修行であり、あなたが人として深まっていく歩みです。

どうか「私はこの場を愛している」という想いを信じて、焦らずに歩みを続けてください。その真心こそが、やがて周囲の人にも伝わり、良き縁を結んでいくことでしょう。

合掌

2025年10月3日 15:07
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。死生観から整えるコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。私は伴走させていただきます。 理学療法士でもありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。2歳から108歳まで患者さん担当。 また、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメント、チームビルディングまで相談並びに研修対応可能。 現在、顧問契約募集中!

あなたを心より応援してます

拝読させて頂きました。
あなたがこれからの人付き合いについてどうすればいいのかと悩んでおられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや周りの人達とのことや関係性はわからないですけれども、あなたが悩んでおられることはとても伝わってきます。あなたのお気持ち心よりお察しします。
あなたが人との関係を良好にしたいと思っておられるのであれば、あなたが信頼できる公正な方々にあなたのことを客観的にどう見えるか伺ってみてはいかがでしょうか?
あまり全て改善しなければならない欠点とは受け止めずに、他者からそう見えているんだ、そう感じているんだと思う程度でいいと思います。
自分の性格も考え方も性分もそうそう簡単に変えられるわけではありませんから、あなた自身が少し気になることを意識しながら変えたいところを少しずつ改善なさっていけばいいと思います。
決して無理矢理変える必要はないです。人それぞれに欠点もあれば善いところもあります。一概に良し悪しは言えません、その時々によって変わりますからね。
またあまり敵味方と見ない方がいいと思います。一見とっつきづらい方でも知り合ってから実は自分に合っている方もいますし、お互い信頼し合うことできる方もいらっしゃいますからね。
まだまだ人生は長いのです。あわてることなくじっくりと腰を据えてあなたの生きる道に向き合っていきましょう。
あなたがこれからの未来に壁を作らず様々な方々と出会いご縁を深めていきますように、あなたが目指す生き方を志し心から豊かに充実した人生を沢山の方々と一緒に生き抜くことできますように切に祈っております。
そしてあなたを心より応援させて頂きます。
またぜひあなたのお気持ちやお考えをお聞かせ下さいね、あなたを心よりお待ちしてます。至心合掌

2025年10月3日 13:48
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

コミュニティというもの

コミュニケーションの改善は他の方もご回答されていらっしゃいますので、少し別目線のお話をしましょう。
あなたが
『その中で一部のメンバーから良く思われていないようで、特に数名からは明らかな悪意を感じる発言をされます』
このようなことになるのはなぜなのか、という話です。

まず、サークルにせよ、部活にせよ、チームにせよ、友達同士のグループにせよ
『コミュニティの運営』はめちゃくちゃに大変です

人を集め、
活動を決め、
準備・手配をし、
後始末も当然やり、
それでも失敗したら責任は運営してる人がとります。

ではなぜそんなに大変な“運営”をする人がいるのでしょうか?
それは、ほとんどの場合において『そのコミュニティを人に提供したいから』です。
つまり、ほぼ“善意”です。

善意で維持されてるコミュニティに参加しただけの人には、暗黙のルールが課されます。
それは『精一杯コミュニティを盛り上げる義務』です
別に特別なことをする必要はありませんが、出来る限り積極的に会話し、空気を作り、コミュニティを楽しいものに作り上げていく。
そういう努力を参加者全員が共有しているのです。

勉強が得意な人が作ったノートを、苦手な人が丸写しして好成績を取ったら微妙な気持ちになる人がいるように、
人付き合いの得意な人が作ったコミュニティに、苦手な人が入って活動を楽しんでいたら微妙な気持ちになる人がいるのです。

勉強が苦手なら、教えてもらいながら一生懸命やるのが正解だとわかるでしょう。
人付き合いも、苦手ならば『どこで遊ぶ』『こんな風にコミュニケーションするんだ』など教えてもらいながら一生懸命やるしかありませんよ。

人間の誠実さは行動の中にしかありません
コミュニティは“人付き合いをする場所”です。
そこで『人付き合いは苦手』という行動をするのは、コミュニティに対して誠実な行動とは言えません。
コミュニティの中で活動するなら、コミュニティに対して誠実な行動をしていきましょう。

2025年10月3日 16:42
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有り難し
おきもち

日蓮宗の僧侶、啓誠(けいじょう)と申します。 修行に失敗し、一度は腐り切ったり、同僚とぶつかったり、挫折挫折の仏道人生を歩んでおります。 だからこそわかる、答えられることがきっとあると思ってHasunohaに戻ってまいりました。 精一杯、皆様のお役に立てるよう頑張ります。

質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございます。
暖かいものから実践的なご回答まで、幅広くいただけて本当に感謝しております。

また、衝動的に書いた節もあり、私を取り巻く環境の情報が乏しかったことは申し訳なく思っております。

それでも、皆様の言葉からハッと気づかされることが多くありました。私はこれまで、自分自身を正しく理解できていなかったのだと感じています。今回の件について、もう少し客観的に分析してみようと思います。どうして齟齬が生まれてしまったのか、その時の自分の表情や声色、態度はどうだったのか――皆様のアドバイスを読んで、何か糸口のようなものが見つかる予感がしています。

そして「自身を開示すること」。これは私自身も自覚していた点であり、まさに図星だと感じました。自己開示はとても怖く、人に否定されることを想像してしまいます。ですが、変わるためには必要なのだと改めて気づかせていただけました。

「これは雲のように流れていく縁」。この言葉は素敵で、否定されたとしてもまだ歩いていけそうです。

「まだまだ長い人生」ということも、確かに抜け落ちていた感覚でした。これまでの私は少し焦りすぎていたのかもしれません。もっとゆったりと構えて、自分なりのペースで変わっていけたらと思います。

皆様の回答をお読みしながら、10代の苦悩していた自分に読ませてあげたいと心から思いました。かつてこういった場を見つけていれば……と叶わない願望さえ湧いてきます。ですが、私が投稿したのは今日この日。きっとこの瞬間が私の転機なのだと思います。

いただいたお言葉は、これからも何度も読み返させていただきます。
素敵なお言葉を本当にありがとうございました。

更なるご回答をいただき、ありがとうございます。

ご回答内容を拝読し、私自身が考えていた「誠実さ」は独りよがりなものであったと気づかされました。
これまでは「コミュニティへの貢献=実績や結果」が第一と思っていた節があり、「コミュニティの維持管理への誠実さはコミュニケーションにある」という視点を持てていなかったと感じています。
そう考えると、自身のこれまでの行動を振り返り腑に落ちる点が多々あります。
私はきっと、前提や走り出しから間違えていたのかもしれません。
人を気遣っていたつもりで、気遣いの方向を誤っていたのだと思います。

今回のご指摘で新しい視点をいただきました。
胸に突き刺さり、改めて自分を見つめ直すきっかけとなりました。
これまで「新しい誰かと出会う場」に身構えていましたが、今なら自分の頭で考え、行動できそうな気がしています。

改めて、大切な気づきをありがとうございました。

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