線香のにおい
こんばんは。
最近身内で葬儀があり、何しろ1週間くらい毎日のようにタバコとお線香の煙を浴びていたせいか、母や自分から白檀?煙?の臭いがくっついて取れません。
風呂に入ったりファブったりしても瞬間的に消えるような気がするだけで、枕や洗った服からも臭うような気がします。もう元をたどれないくらい色々なタイミングで臭います。
インターネットで対策を……と思って検索してみたら、死期が〜とかメッセージが〜とか、気味が悪い情報ばかり出てきて怖くなってしまいました。
でも、僧侶の方って毎日同じように煙をあびているのでは?それどころじゃないくらい体臭(失礼)がお線香(色々なお線香あると思うのでこれだというものでもないかもですが)なのでは……?とも、なんとなく思います。
多分、私達は僧侶や葬儀社などという仕事とは普段関わりがないので、よく分からないから怖いのかも……というものだと思うのですが、今ひとつはっきりせずただ無性に怖いです。
これらの『お線香の香り』=『なんかしらんけど怖い』について、スッと気持ちが軽くなりそうなお話をいただけませんでしょうか?
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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良いお線香に出会って。仏様があなたを想ってくださる救いの香り
そんなに消えないことってあるのかな?
私は毎日、香を焚きますけれど、自分では気にならないですね。周りからも「匂うんだけど」と言われたこともないですよ。
お線香って、凄く良い香りですよ。良い香を使っていれば、とても落ち着く香りで安心します。
お線香の香りが怖いという情報は、生活に身近じゃないからでしょうね。お線香を焚くのは、お墓参りやお葬儀や法事という限定された時にしか馴染みがないからだと思います。だから、死を連想してしまうのではないかしら。
ですが本来は、お線香は私たちを御守りくださる仏様へ届ける御供であり、お香の煙や匂いは、目に見えて、また香りとなって肌で感じられる仏様の慈悲の心でもあります。
だから、お線香の香りに心が穏やかに落ち着き、ホッと安心していけるのですよ。
お線香は100円ショップにも売られていますが、何でもいいというものではありません。自分に合った良い香りのものを選んで、御供(お線香を焚く)することが大切ですよ。
あなたが怖いと感じてしまうのは、お線香を焚く意味を知らなかったからだと思います。正しい意味を知ると、お線香を焚く度に、仏様への感謝から手を合わせたり、自分を深く見つめたり、心を整える時間となっていくでしょう。
うちの子がまだ保育園に通っていた頃、早く迎えに行ってあげたくて、お参りを終えて衣のまま、保育園にお迎えに行っていたんです。そしたら、うちの子は、毎回必ず私に抱きついてきて「待ってたよ〜お母さんはいつも良い匂い〜」って言ってくれました。お参り直後ですから、お線香の香りが衣についていたのでしょう。
毎日、お仏壇に向かってお念仏をしながら、「いつも仏様が守ってくださっているよ。嬉しいね。ありがとうございます」と手を合わせる習慣があったからこそ、子どもにとってお線香の香りもまた、母と同じように、仏様を感じて、安心できる良い香りになっていったのでしょう。
あなたも是非、自分に合った良い香り(お線香)に出会ってくださいね。それは、仏様があなたを想ってくださる救いの香りなのですよ。
何に紐付いているか
体臭がお線香…確かに日々お線香を焚いていると、自分では気がつかないうちに、そうなっているのかも知れません。勇気ある(?)質問をありがとうございます。
私の感覚では、匂いというのはそう長持ちしないようです。確かにタバコもくもくの場所に行くと、翌朝ズボンにすごく匂いが付いていたりしますが、洗えば基本的にはおしまいです。昔の人はお香を服に焚きしめた…と聞いて薫じたこともありますが、そう続かない印象です。
なので、今回のご質問は、物理的・科学的な匂いの問題よりも、「それと結びついている思い出」の問題ではないかと推測します。
例えば朝晩お仏壇にお参りし、お線香を立てている方が、そうでない方より(日常的に)香りがついているのか?街中で、そういう人を見かけますか?あるいは葬儀社の方はどうでしたか?恐らくほぼ気づかなかったのではないかと思います。
ですから、坊さんの立場からは「なんかしらんけど」を「知っている香り」にしていったらどうかな?を提案します。具体的には「日々ご先祖なり亡くなった方へ思いを向ける時の香り」にする。可能であればお仏壇なりお線香立てと写真だけでも飾って手を合わせる。お亡くなりになった方とどんな関係であったかは存じませんが、同じ娑婆を生き抜いた人間同士、「お世話になりました、お疲れ様でした」と思いを向けることとお線香を紐付ける。そうすれば「怖い」とは離れていくような気がします。
食べ物の匂いでも、花の匂いでも、それこそ体臭でも、匂いは何かの記憶を呼び覚ますことが多いです。「親戚とお別れした思い出」から「ご供養する象徴」になってゆけばよいと願っています。
そもそも不吉なものをわざわざ仏前で焚いたりしないでしょう
こんにちは。身内の方のご不幸にお悔やみを申し上げます。
なぜ仏前にお線香を上げるかというと、心と体を清めるため、また亡くなった方は香りを食べるといわれている事からです。お線香の香りは決して不吉なものではなく、浄化や故人へのご供養のためのものです。そもそもお線香が不吉なものであったら、わざわざお寺やお仏壇などで焚かないでしょう。
お線香のにおいの成分は、水に溶けにくい疎水性(親油性)の物質が中心のようですので、普通のお洗濯では落としきれてない可能性もあります。ネットで「お線香のにおいを洗う」などと調べるとご質問のようなおかしな情報が混ざって入ってきてしまうので、お線香と同じ煙のニオイの代表である「タバコのにおいを洗う」などのワードで検索すると良い情報が得られるかと思います。
お線香の主成分は「タブ粉」といわれるタブの木の樹皮を粉末にしたもので、それに香料(白檀、沈香、丁子、ジャコウなど)を混ぜ合わせています。沈香などの香料は入手困難なので、各メーカーが様々な工夫をして、今は安価で良い香りのお線香が手に入ったりします。一方でお線香に慣れていない方には「木が焦げたようなにおい」と感じる方が多いようです。あなたさまもこの「焦げたようなにおい」に悩まされていると思います。
今少し調べたところ、この「焦げたにおい」「煙のにおい」を感じてしまう「自発性悪臭症」という病気があるようです。私はお医者さんではないのでわかりませんが、もしかしたらこのような病気の可能性もありますので、なかなかニオイがなくならないと感じるようでしたら一度耳鼻科などに相談されると良いと思います。
質問者からのお礼
中田様、佐藤様、光禪様
ご回答ありがとうございました。
光禪様のお話から思い立ち、改めて臭いのする部分を嗅いでみたところ、タバコの臭いかもしれないのがわかりました。
忌引の期間で手続きがあまりに忙しく、ヘビースモーカーだらけの伯母夫婦の家(仏壇があり、私もいつもお線香を焚いて手を合わせていました)を経由しながら各種手続を行なっていた為、臭いがついてしまったのかもしれません。
それを、なんとなく葬儀社や葬儀そのものという馴染みのないところや(あまりイメージがなく不気味な)出来事を通じ、佐藤様が仰られた怖く感じるような思い出により嗅覚が敏感になり線香の臭いかも、と勘違いしていたようでした。実際は、お線香のだけではなくタバコの臭いや、これらを洗った柔軟剤の甘い匂いが加わって、甘くて煙っぽい白檀のような臭いになっていた模様です。
本日やっとお線香もタバコもない一日を過ごし、自分の匂いを嗅いだところ、皆様の仰る通りそれほどでもないのに気がつきました。
不吉なものをわざわざ仏前で焚くはずない、というのは言われてみれば読んで字のままその通りで、ンハハッという笑い声とともに、今はこれまでなにに怖がってたんだという思いです。
ご回答ありがとうございました!



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