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今のところから転職したい

回答数回答 3
有り難し有り難し 6

いつも的確なご助言を賜り、心より感謝申し上げます。
今回もまた一つ、お伺いしたい点があり、ご質問させていただきたく存じます。
過去質問にある、今年から働き始めた職場が結構ブラックでして、転職活動を行っていました。そしてとある会社から内定を頂きました。
早速、今のところの役職者に話すと「あんたのやった事は不義理だ。なぜ転職したい心境を相談しなかった?」と言われそこから態度が更に冷たくなりました。
私の言い分としては「転職したいので今、転職活動中ですと相談する事自体が失礼にあたると思った」「そもそも組織がブラックすぎて入社後からずっと誰にも相談できる雰囲気ではなかった。」役職者に今回、アポ取る時もかなりトゲのある言い方をされたので、そんな関係性の人へ相談自体する気も起らないし、難しい状況でした。
そして中途採用者は次の転職先を決めてから「転職するので退職させていただきます」が礼儀と今まで考えておりましたが、間違っているのでしょうか?
ワンクッション挟んで転職を以前からにおわせておけば良かったという事になりますが、そもそも人と話す気もない人だったのと、部署が違うので話す事自体難しかったです。
かなり礼儀を重んじる組織ですが、職員に対する処遇は人間扱いではないので結構矛盾しています。完全縦社会なので、役職者に対して礼儀を重んじろというように感じています。

2025年11月19日 21:12
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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

本当に大切にすべき「礼儀」とは

あなたのやり方は間違っていません。
むしろ社会人として“正しい”手順です。

中途採用者が
「転職先が決まってから退職を申し出る」
これは一般的な常識であり、多くの会社がこの流れを前提にしています。

「転職したいのですが相談させてください」
などと、わざわざ役職者に事前相談することは通常ありませんし、
相談したらしたで“裏切り者扱い”をする会社もあります。
あなたが本能的に避けたのはむしろ正しい判断です。

1. 役職者の「不義理」はあなたの問題ではなく、組織文化の問題
礼儀を重んじると言いつつ、
実際は職員を大切にしない、人を人として扱わない
これは“礼儀”ではなく“支配”です。

こういう組織では、
辞める人を責めることで「支配の正当性」を保とうとします。

あなたが責められたのは、あなたの礼儀不足ではなく、
「抜けられて困る側の都合」にすぎません。

その怒りはあなたに向けられただけで、あなたが悪いのではありません。

2. 相談できなかったのは、あなたが悪いのではない
あなたが書いてくださったように、
・入社直後からブラックな環境
・誰も相談できる雰囲気ではない
・役職者は高圧的で、関係性がそもそもない
・部署も違って話す機会もない

この状況で
「事前に話せばよかった」というのは現実を知らない人の言葉です。

相談できない空気にしたのは職場の責任であり、あなたではありません。

3. 「礼儀」とは、“相手の人格を尊重すること”
仏教では礼儀とは相手を人として見る心を指します。

あなたは丁寧に退職の意思を伝え、引き継ぎも誠実に考えている。
それが本来の礼儀です。

役職者の態度のように
自分の都合で相手を責める、これは礼儀でも道徳でもありません。

4. 最後に
あなたは十分に誠実です。
どうか自分を責めないでください。

あなたはブラックな環境でも理性的に判断し、未来を守ろうと行動した。
これはとても勇気がいることです。

退職後、あなたはもっと穏やかな場所で働いていけます。
どうか堂々と、新しい職場へ向かってくださいね。

合掌

2025年11月20日 13:46
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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。死生観から整えるコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。私は伴走させていただきます。 理学療法士でもありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。2歳から108歳まで患者さん担当。 また、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメント、チームビルディングまで相談並びに研修対応可能。 現在、顧問契約募集中!

期間の問題では?

 こんばんは。転職活動お疲れ様でした。良い会社にご縁があるといいですね。
 さて転職については「言い出してから実際に転職するまでの期間」こそ大切だと思います。つまり組織側に、あなたが欠ける事への対策を取る余裕を与えるか否か。
 転職先を決めてから、というのがポイントではなく、「明日辞めます」なのか「2ヶ月後に辞めます」が違いであって、「転職先が決まったので」は、離職される側からは大した問題ではないのです。

 そも、「何が失礼に当たるか」は相手がどう感じるかであって、たとえ半年前に告げたとしても、「雇ってやったのに失礼なやつだ」と思われる可能性はあるのです。
 なので「相手も気持ちよく辞めさせてもらう」ことは望まず、せめて自分が抜けることのマイナスを減らす方向で動いていく、というのが、せめて考え得ることではないかと。
 どうでしょう。あなたが雇う側だったとしたら、理由はどうあれ、どのように申し出てほしいのか。良い会社に長くお世話になれば、あなたも上司になる可能性もあるでしょう。もしそうなったら場合は、今回の経験を活かしていただきたいと願います。

追加
「お礼」欄の書き込み、読ませていただきました。今申し出て年度末まで、というなら、私から見れば充分と思います(仕事内容によって差はあるでしょうけれど、中途採用をしているところであれば)。
 ただ仏教における「礼儀」とは、教団内の先輩後輩(どちらが先に入門したか)についての言及はあります(先輩優位)が、現代のような「人と人として対等」という発想はなかったはずです。「悟りを求めて修行する」という意味でこそ対等と言えなくもありませんが、父母や先輩、先生に対して「礼を尽くすこと」は、勧められているお経が山のようにあります。
 現代の会社組織を念頭にした議論など、あろうはずもありません。「人と人として対等」と仏教の文脈でいうときは、あくまで「悟りに対して修行する人間として」の他にはありません。

2025年11月20日 0:26
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

あなたは自由と権利があります

拝読させて頂きました。
あなたが転職なさるにあたって今の会社の役職者からきびしいことを言われたのですね。詳細なあなたやその人のことはわからないですけれども、あなたがとても疑問に思っておられることは伝わってきます。お気持ち心よりお察しします。
具体的に今の会社組織やその役職者の方のことはわからないですけれども、あなたがその会社組織自体に疑問を感じて転職なさるのは自由ですし、あなたには基本的に権利があります。
あなたがそのように申し出たことも労働基準法でも問題はないでしょうね。
逆にその人があなたに対してハラスメントをするようでしたら違法行為となるでしょう。もしもそのようなことがあったり言われたり逆恨みされるような兆候が見えたら速やかに公的機関に相談しましょう。
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html

その会社がブラック企業で、人に対しても非人道的な対応や姿勢であったならば余計にその会社を辞めようと思うのは当然ですからね。

いずれにせよあなたは自分の意志で働く権利があり、辞める権利があります。

しっかりとあなたの意志を持って説明なさり、ブラック企業を退職しましょう。そしてあなたが目指す仕事のできる会社組織に転職なさって下さいね。

あなたがそのような悪縁を離れて安心なさってお勤めなさることできますように、あなたが心身共に充実してあなたの人生を生きることできますように切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2025年11月20日 10:50
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

佐藤様
ご丁寧な回答をいただき、誠にありがとうございました。
申し出てから退職までの期間をどう考えるかという視点は、これまで自分では十分に整理できていなかった点で、大変参考になりました。今回は年度末と伝えましたが、相手は納得いってませんでした。

確かに、どのタイミングで告げても相手によっては受け取り方はさまざまであり、失礼かどうかだけで測れるものではないというご指摘にも納得いたしました。
自分が抜けることで生じる負担を少しでも減らせるように考えること、そして今後の働き方にも今回の経験を活かす視点を持つことの大切さを、改めて感じました。
お忙しい中、現実的で示唆に富むご意見をいただき、心より感謝申し上げます。
いただいた言葉を今後の働き方にしっかり活かしていきたいと思います。

Kousyo Kuuyo Azuma様

この度はご丁寧な回答をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
私の状況や思いに寄り添って読んでくださり、そのうえで丁寧に言葉を返していただいたことに深く感謝しております。
今の職場での対応に戸惑う気持ちが大きかったのですが労働者の権利や退職の自由について改めて確認でき、少し安心いたしました。
また、万が一の際の相談先まで教えていただき、とても心強く感じました。
いただいた温かい励ましの言葉に背中を押されました。
自分の意志を大切にしながら、新しい環境へ向かっていきたいと思います。
お忙しい中、真摯なご助言とお心遣いを本当にありがとうございました。

鈴木秀彰様

大変丁寧な回答をいただき、誠にありがとうございました。
いただいた言葉を読んで、自分が常識から外れた行動をしてしまったのではないかという不安がようやく和らぎました。
今回の出来事について、組織の体質や関係性の難しさを踏まえて丁寧に整理していただき、自分の判断が必要以上に責められるべきものではなかったのだと確認でき安心しています。
礼儀についてのご指摘も同様に、気持ちが少し軽くなりました。

不安の大きい中で手探りの判断ではありましたが、いただいたお言葉を励みに、前を向いて新しい職場に進んでいきたいと思います。
改めて、温かいご助言を本当にありがとうございました。

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