もう幸せを欲しがりたくない回答受付中
このタイトル、我ながら奇妙な言い回しだと思うのですが、眠れず悩んでいたらふと浮かんできました。本当にわたしは「もう幸せを欲しがりたくない」と思ってしまいました。
今、わたしは幸せだと思います。ここ2年ほど、持病に加えて原因不明の体調不良に悩まされていますが、それで充分に働けなくても、家族は支え見守ってくれています。
30代半ばの女性として、「自立」という状態にはありません。結婚して家庭を作るという形で「幸せ」にもなっていません。けれども、両親はじめ家族は、そんなわたしを一言も責めたりしません。世間のステレオタイプな価値観を意に介さず、わたしという人間を受け入れてくれていると感じます。
それは、友人たちもそうです。数こそあまり多くありませんが、わたしの状況に理解ある優しい人たちです。
けれども、わたしは心の深いところで、「もっと幸せになりたい」「もっと愛されたい」「もっと自立した立派な人間になりたい」と願ってしまっています。そして、その願いがすごく分不相応なことだとも思っています。
「もっと幸せになりたい」と願うこと、「もっと幸せになりたいだなんて、分不相応で罰当たりなことだ」と思うこと、自分の心が、その二つの板挟みになっていると強く感じます。そして、毎晩もう疲れたと、涙が出ます。体調不良もひどくなり、なかなか眠れません。
ですから、「もう幸せを欲しがりたくない」というところまで至ってしまいました。しかし、一方で「そんなことを思っては、自分自身がかわいそうじゃないか、気の毒じゃないか」「幸せを願って守ってきてくれた家族にも申し訳ないじゃないか」という気持ちもあります。
ただ、更なる幸せを求めて生きていくということにすごく疲れたという、それもわたしの真実の気持ちで、もうそれしか考えられなくなりました。
「もっと幸せになりたいだなんて、分不相応だ」という思いが消えないのは、長いこと病気を持っていて、そのことに引け目を感じているからです。それは精神疾患で、とある人から「キジルシ」と言われたこともあります。
体調が良いときは、「幸せになって、そんなことを気にしない自分になってやる」と思えるのですが、最近はただ疲れたと感じる日が増えました。
この気持ちにどうにか折り合いを付け、また前を向いて生きたいです。お智慧をお貸しください。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
幸せになろうと背伸びするのを一度お休みしましょう
はじめまして。僧侶の釋聴法と申します。
拝読いたしました。暗い夜、お一人で涙を流されるお姿を思い、静かに合掌させていただきます。
今のあなたは、「優しさの雨」の中にいらっしゃいます。ご家族やご友人の慈悲に包まれながら、同時にその温かさが、自立できない自分を責める「鏡」のようにも見えているのでしょう。
仏教では、私たちの苦しみの多くは「理想の自分」と「現実の自分」の間の大きな溝から生まれると考えます。あなたは今、「もっと立派でありたい」という尊い向上心(欲)が、皮肉にも今のあなたを否定する刃となってしまっているのです。
「もう幸せを欲しがりたくない」というお言葉は、絶望ではなく、「今のままで許されたい」という心の叫びではないでしょうか。
まずは、幸せになろうと背伸びするのを一度お休みしましょう。そして、「幸せになる努力をしよう」と考えることを止めてみましょう。 「立派な人間」になどならなくて良いのです。仏様から見れば、体調不良に耐え、今日一日を懸命に生き抜いたあなたは、それだけで十分に尊い存在です。
夜、眠れない時は「もっと」と願う心を横に置き、「今日も生きた、それで満点」と、ご自身の心に手を当ててあげてください。あなたはもう、周りの方々に愛されるという形で、十分に幸せの中にいらっしゃいます。
人生の半ばにあって、「将来の自分を案じたり」「他人と自分を比較したり」といった事は多くの人に見られます。しかし、これらは精神を大きく消耗し、時として身体まで病んでしまいます。
仏教には「少欲知足(しょうよくちそく)」という言葉があります。無限に湧き出る欲望に振り回されず、今あるものに感謝し満足することで、心が真に満たされるという教えです。あなたは「優しい家族」「理解ある友人」に恵まれています。その他の「幸せ」を焦って掴もうとせず、今を穏やかに過ごしましょう。
拝
縁起寺 釋聴法
あなたが幸せに生きることできますように
拝読させて頂きました。
あなたが幸せを願うほどにかえって辛く苦しくなってしまいとても追い込まれてしまっていることを読ませて頂きました。詳細なあなたのことや周りの皆さんとのことはわからないですけれど、あなたのその苦しみを心よりお察しします。
あなたが幸せに人生を生きていきたいと思うのはとてもいいことだと思います。そしてあなたが皆さんと幸せに生きていく権利があると思います。
ですからあなたが人生を豊かに幸せを求めていくことは素晴らしいことです。
そのような中で求める気持ちが強くなりすぎてしまうと今とのギャップでかえって幸せが遠のいてしまったり苦しくなってしまうことはあると思います。
私達には煩悩、欲望がありますから自分の思い通りにいかないととても苦しい思いをかえってしてしまうことになりますからね。
ですから今様々な巡り合わせの中で様々な恵みを与えられて生きていることに感謝の念を持ちながら周りの方々のことを大切になさり生きていくことが幸せなのではないでしょうか。
幸せは形があって形のないものです、心が作り出しているものです。
例えば「足るを知る者は富む」「小欲知足」という言葉がありますね。
そう思うと心は満たされて幸せを実感できるのではないでしょうか。きっとあなたは幸せに今生きていらっしゃると思います。
あなたがこれからも沢山の素晴らしいご縁に恵まれながら毎日を満たされ健やかに生きることできます様に、皆さんとお互いのことを大切になさり思いやり幸せを分かち合い生き抜いていかれます様に切に祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。



お悩みの相談は全般的に対応します。(不安や人間関係など下記を参照して下さい)
相談時間は、月・木・金・土・日曜日は、8:00~20:00です。
火曜日と水曜日は18:00~20:00での対応となります。
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元高等学校教員ですので、将来の進路や転職に関する相談などにも対応いたします。
現在も非常勤講師を行っているため、少々対応にお時間をいただく場合もありますが、できるだけ早く対応できるように調整いたします。
◆職場や学校での人間関係がうまくいかない
◆ストレスや不安で日々の生活に支障がある
◆無気力で、人生の目標を見出せない
◆卒業後の進路を決める事ができない
◆別れた交際相手の事を忘れる事ができない
◆家庭不和で毎日の生活が辛い
◆家族や大切な人を亡くして心の整理がつかない
◆何事も悪い方向に捉えてしまい、自己嫌悪に陥っている
◆ついつい他人に辛くあたってしまい、後悔を繰り返す
◆毎日充実した日々を送れるように、仏教の勉強がしたい
など、上記はこれまでの相談の例(ハスノハ以外を含む)です。