hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

できるだけ人と関わりたくない

回答数回答 1
有り難し有り難し 55

1人では生きていけないとわかっています。
でも人とかかわるのが嫌になります。
できるだけ関わりたくないと思ってしまいます。
どうしたら良いのでしょう…


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

縁を切らずに待ちましょう

この世の中で、一番大変なのは人付き合いかもしれません。仏教では苦しみのひとつに『怨憎会苦(おんぞうえく)』という、嫌いな人に会わなければならない苦しみがあると説きます。
好きな人ばかりだったら、進んで人と関わりたいと思いますが、なかなかそうはいかないものですね。

日本の神様に天照大神という方がおられます。日本神話や神道の神々の中では最高位に位置されています。そんな天照大神は、はるさんと同じように、人と関わりたくないと思われていました。今の言葉で言うと「ひきこもり」経験者です。でも天照大神は、ひきこもっていた時、他の神様たちがお祭り騒ぎをしているのを聞いて「何をしているの?楽しそうだね。」と思い、出てこられたそうです。

きっといつかはるさんにも、出て行きたいなと思われることが訪れます。それまでは無理をして出て行かなくても良いと思います。でも大事なのは、繋がりまでは切ってはいけないということ。そうすれば必ず良い縁が結ばれ、自然と人との関わり合いの中で生きていけるようになります。

引きこもって深い孤独と悲しみを知っている天照大神。だからこそ、やさしい神様だとも言われています。はるさんもおそらく優しい気持ちが強いからこそ、人と関わりたくないとお思いなのではないでしょうか?そのお気持ちを大事にして、縁までは切らずにお過ごし下さい。

55
有り難し
おきもち

昭和51年6月14日生まれ 日蓮宗新聞 編集委員 本山 妙傳寺 執事 法華経の教え、お題目の尊さを日蓮大聖人のご生涯を通じて、周りの方々へ伝えていきたいと誓願しています。  現代日本の仏教は、「説く仏教」も大事ですが「聴く仏教」にも重きを置いていかなければならないと強く感じています。世の中の人々の、いや、もっと身近な所から、皆様の悩みや、苦しみを、お聞きする、そのような僧侶になれるよう努力し、また気軽に相談できる存在となれますよう、人格の向上に努めて参ります。

質問者からのお礼

ご回答頂いてありがとうございました。
天照大神のお話、興味を持ちました。
今まで、繋がりを自ら切りつつありましたが、
これからは改めようと思いました。
勉強になるお言葉ありがとうございました。

ご回答頂いてありがとうございました。
天照大神のお話、興味を持ちました。
今まで、繋がりを自ら切りつつありましたが、
これからは改めようと思いました。
勉強になるお言葉ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ