家族関係と自分の幸せ
いつも大変お世話になっております。
前回・前々回と兄のことで相談した者です。
今回兄が仕事で業績を上げ一年足らずで役職に就きました。家から2時間ほど車で離れた先で支店を任されたそう。
しかし、毎月15万以上は養育費やその他の返済に当てており、そんな状況で単身で生活できるか心配になり、母が聞いたところ、離婚前からの借金があることがわかりました。
兄と母で話し合った結果母がその借金を肩代わりすることになりました。母曰く、その代わり老後の面倒は全てお前に見てもらうとの条件をつけたそうです。私的にはそれが正しいことなのか疑問が残ります。
そんな中、単身で勤務先に行き、本当にやっていけるのか一抹の不安がよぎります。
私としては、
・これ以上周りに迷惑はかけないでほしい
・姪が悲しむことはしないでほしい
・しっかり身の丈にあった暮らしをして、借金を返し、兄にも幸せになってほしい
という思いでいっぱいです。
母は厳しいようであまり強くはありません。
私は教育機関で勤務していますが、子ども達の家庭環境を見ていると、自分の家庭が正常に機能していなかった事実を目の当たりにします。
幼い頃から母の様子が気がかりで、母の顔色をよく見ていました。母に何か悲しいことがあれば慰め、怒っていれば同調し、いつしか母より幸せにならないようにしていた気がします。
母自身そんなことを望んでいないでしょうに。
幼少期に浮かばれなかった自分が今回の兄の件をキッカケに私の中で暴れ出してしまい。心が荒んでいます。
夫は、あなたの幸せはあなたが自分で努力して作り上げたのだ、何も悪いことはしていない、お兄さんの件やお母さんの気持ちまで請け負うことはない。と言っています。
過去に引っ張られず、今の状況に悲観せず、強く自分を保つにはどうしたらいいでしょう。
油断をするとすぐに不安に囚われてしまいます。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
置かれた立場から見守っていくことで、願う幸せもあるのですよ。
お兄さんとご両親との関係を、見守るのも大事だと思います。借金へのご両親なりの救済措置でしょう。それに応じたのは、お兄さんでもあります。どんな対応が適切なのかは、双方で話し合っていくことであり、あなたが先の心配を今にしていても、選び歩いていくのは、お兄さん自身。見守っていきましょうね。
あなたが親の顔色を伺いながら、家庭内の調整役を担ってこられたことで、お母さんや家族の安心を守ってきたことは確かなことですね。ですが、みんなが幸せであってほしいという優しさが、自分より優先になっていたことで、今また兄に向けられる親の関わりが、妬ましいような、苛立ちのような、安心を手にしていない現状が気がかりでもありますね。
親は、いつまでも子を構うものかもしれませんし、今のお兄さんには親からの条件も借金から抜け出す助けになるのかもしれません。
幸せをいくら周りが願ったとしても、本人が手にしてこそなのだと思いますし、あなたには あなたの家庭もあります。置かれた立場から見守っていくことで、願う幸せもあるのですよ。
執着を手放し、他者の課題との間にしっかりと境界線を引くこと
ご相談、深く拝読いたしました。幼い頃からお母様を気遣い、ご自身の幸せすら抑えてこられたあなたのお心が、今回のお兄様の件をきっかけに悲鳴を上げているのですね。心が荒むのは、あなたがこれまで一生懸命に家族を支え、耐えてきたからこその痛みです。
仏教の視点から申しますと、ご主人の「お兄さんの件やお母さんの気持ちまで請け負うことはない」というお言葉は、まさに真理を突いています。仏教には「自業自得」という言葉がありますが、これは決して罰を意味するのではなく、「自分の行いの結果は自分が引き受ける」という自然の法則です。お兄様の金銭問題はお兄様自身の課題(業)であり、それを肩代わりするお母様の選択もまた、お母様の課題です。あなたが背負うべき荷物ではありません。
今あなたが苦しいのは、過去の癒えなかった感情や「家族なのだから」という思いへの「執着」があるためです。しかし、他者の心や行動は、たとえ家族であってもコントロールできません。その執着を手放し、他者の課題との間にしっかりと境界線を引くことが、心の平穏への第一歩となります。
今は、過去に囚われるのではなく、あなたを深く理解してくださるご主人と築き上げた「今の幸せ」にしっかりと目を向けてください。あなたがご自身の人生を堂々と幸せに生きることこそが、過去の自分を救うことにも繋がります。
ただ現実的な備えとして、お母様がお兄様に全財産をつぎ込んでしまわないよう、折を見てやんわりと釘を刺しておくことは良いでしょう。
どうかこれからは「ご自身のための幸せ」を一番に大切になさってください。心穏やかな日々を過ごされますよう、願っております。
拝
縁起寺 釋聴法
幸せでいてよい
はちさんのお話を読んでいて、兄上のことよりも、お母様のことよりも、幼い頃から頑張ってきたはちさん自身の姿が見えてきました。
お母様が悲しめば慰め、怒れば同調し、いつも家族のことを気にかけてこられた。
だからこそ今回も、兄上の問題でありながら、ご自身の問題のように苦しくなってしまっているのではないでしょうか?
けれど、兄上の人生は兄上の人生です。
お母様の人生はお母様の人生です。
そして、はちさんの人生は、はちさんの人生です。
それぞれが、それぞれの荷物を背負って歩いていかなければなりません。
もちろん家族ですから心配はするでしょう。
しかし、心配することと背負うことは違います。
お母様を大切に思うことと、お母様の人生を代わりに生きることも違います。
もしかすると今、心の奥で、「私だけ幸せになってはいけない」
という幼い頃からの思いが顔を出しているのかもしれません。
けれど、お母様が本当に願っておられるのは、娘が苦しみ続けることではなく、娘が幸せに生きることではないでしょうか。
どうか、ご主人の言葉を大切になさってください。
はちさんが今手にしている幸せは、誰かから奪ったものではありません。
はちさん自身が努力して築いてこられたものです。
どうか遠慮せず、その幸せを受け取ってください。
私からも、それは言い切らせていただきます。



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