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高すぎる理想・完璧主義の捨て方

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有り難し有り難し 9

夫の育児態度にいちいち腹を立ててしまい、夫への接し方で悩んでいます。

家庭より仕事を優先するのなら、私も仕事を持つ身なので理解してあげられるつもりですが、家庭や子供よりも自分の「遊び」を優先する態度が不満の種です。

先日、子供が39度の熱を出し、夫にそのことを連絡していたにも関わらず、私に黙って仕事終わりにお酒を飲みに行き、深夜3時に帰ってきました。
お酒の匂いがしたので、問い詰めたところ白状しました。
妊娠中から同じようなことが何度もあり、そのたびに話をしていたのにまた同じことをするのか、もう限界だと離婚が頭をよぎり、離婚カウンセラーに相談したところ、私の理想が高すぎる・完璧主義すぎるとアドバイスされました。

自分のことを完璧主義だなんて思っていませんでしたが、そういわれてみれば、人から高く評価してもらえても、「当たり前のことを当たり前にやってるだけなのに」と、不思議に思うことがしばしばあります。その「当たり前のこと」と捉えるのが完璧主義なのかと思い当たりました。

育児に関しても、当然になるべく手作りのものを食べさせてあげる、当然に子供の生活リズムを守ってあげる、夫だって、子供が熱を出したら当然にまっすぐ帰ってくるべき、当然に家族が第一優先と、私の思う「当たり前」を、強く要求しすぎていたのかもしれません。

高すぎる理想を捨てて、求める夫像や家庭像のハードルを下げて、肩の力を抜いた接し方をしたいとは思うのですが、どう理想を下げればいいのか分かりません。これが本題です。

たまにはそんなこともあるよねと思おうとしても、全く「たまには」ではないし、改善の様子もないので、そう思えません。

私も子供を放って、仕事終わりに突然遊びに行くことがあるなら、お互い様なのでなんとも思いませんが、そうではないのが現実です。

子供を放置して遊ぶ夫が大目に見られ、何も後ろめたいことをしてない私が、どうして我慢しなければならないのかと、気にくわない気持ちになります。

もちろん、良いところもありますが、悪いところのほうが多く目につき、「良いところもあるんだし」と、割り切ることもできていません。

どうすれば、もっと肩の力を抜いて、おおらかに家族に接することができるのでしょうか?

長い文面、ここまで読んでくださりありがとうございます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

肩の力、ぬきたいですよね。

tm405さん、初めまして。大変失礼とは思いますが、お気持ち良く分かります。
私も離婚カウンセラーに相談したら同じことを言われる気がします…。
「どうしてこんなこともできないの?分からないの?」と相手に思うことが多々あります。
お坊さんとして恥ずかしいですよね。
赤ちゃんから幼児に変わっていき、自我も芽生えて子育ても大変な時期だと思います。
そこに父親が関わってくれないと思った瞬間、「あなたの子どもでしょ!?」と怒りが込みあげてくることはありませんか?
私の主人は育児もマメにしてくれるのですが痒い所に手が届かない人だなと感じることがあり、イライラしている時期がありました。
もうすでにされておられるかもしれませんが、私の意識改革をお話しさせて頂きます。
相手の悪いところや不完全なところに怒りを感じたら、自分自身を振り返るようにしています。
「自分は完璧だろうか」と考えると、完璧でない自分がたくさん出てきます。
大切なのは、同じフィールドで戦わないことです。ゴミ捨てする私VSゴミ捨てしない夫…で、戦っては意味がありません。
長風呂する私VSゴミ捨てしない夫…のように、別のことで考えてみてください。
そして、「私も〇〇が出来てない」で納得するようにしています。
どうしても納得出来ないときは、「私も〇〇なおすから、あなたもそれ止めて」と交渉します。
何度やっても治らないことはありますが、毎度毎度そうしています。
夫婦としてやっていきたいという面でも良いことですし、離婚した場合も、自分の悪いところはどんどん減って今よりも良い女になっているから大丈夫な気がする!と根拠のない希望をもてるからです。
堪忍袋の緒が切れた時には、離婚届を記入して「書いて出しといて」と言います。
相手に渡してからしばらく、二人のことを崖っぷちで考えられる良い機会になっています。
ご主人の一種のだらしなさに付き合うのは、しんどいとは思いますが、tm405さんがハードルを下げるのではもったいないですよ。
お子様にとって、素晴らしいお母さんであり、ご主人にとっては自分を高めてくれる最良の人なんですから!
そして時には母親を封印して、親ではない子どもっぽい自分を思い出し、遊んでください。
ご主人のだらしなさが発揮されたら「お!!きたきた!私がレベルアップする瞬間が!!」と思ってみてはいかがでしょうか。

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有り難し
おきもち

普通のOLから、結婚をきっかけに仏教に興味を抱きお坊さんになりました。 ...
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質問者からのお礼

親身で的確なお言葉、ありがとうございます。
同じフィールドで戦う…まさに私が陥ってたことでした。
「あなたはあれもこれもやってないのに、それもしない!私はあれもこれもやった上なんだから、それくらいは大目に見てよ!」と、同じフィールドで戦うことで、常に自分が優位であると思い込み、自分の悪いところも正当化してしまっていたように思います。
お教えいただいた意識改革、さっそくためしてみます。

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