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生きていくのが怖い、不安

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有り難し有り難し 86

この数ヶ月、不安感が強く後ろ向きな事や悪い想像ばかりしてしまい心身ともに疲弊してしまっています。専門の先生にも相談しています。やれる事はやっていると思います。

しかしなかなか回復せず、心を崩してから何ヶ月も経過しており、家族も疲弊させてしまったようです。家族を巻き込んで家族まで病ませてはいけないと想いますし、心の専門家ではない人が色々相談を受けるのはしんどいと思いますし、これ以上相談出来ないと感じますが、不安になると誰かに話を聞いて欲しくなってしまい…吐露してしまいます。本当に申し訳ないと思っています。

心の方もなかなか自分の意思では支配出来ず、不安な事や感情が湧いてきてざわついて辛い日が続いています。

優しい夫、優しい両親に恵まれているのに、1人になると「もう死んじゃいたい」と思う事が多くなりました。何ヶ月も不安感や恐怖に苛まれて心身ともにヘトヘトになってしまいました。

何かとても良くないこと、悪い事が起きそうな気がして怖いんです。昔のことを急に思い出しては「あの時のアレは大丈夫だったのかな?将来大きな事件揉め事になったりして…」と恐怖し、落ち着いていられません。もういっそ死んじゃえば楽なのに、消えちゃいたい!と考えてしまいます。

自殺しようとは思いませんが、この先なにか悪いことが起きたらどうしよう?いつ起きるんだろう?もうすでに知らないところで起きていたらどうしよう…と不安でたまりません。この先生きていくのが怖いです。何十年もある寿命を生きていく事を考えると不安で怖くて仕方ありません。

こんなに不安で怖くて辛いのにどうして生きていくのか?生かされているのか?
どうしたらもっと楽に生きていけるのかどうかヒントを教えて下さい。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦とは、迷い悩みの事です。全てを受け止めてしまい「覚悟する」

この世に生まれた人々には皆避けては通れないもの、必ず訪れる事があるのです。
それは「四苦八苦」の「苦」ですが仏教での「苦」は迷い、悩みの事をさします。
今の貴女の恐怖心による迷いと不安感の原因は「逃げ」にあります。
必ず来る「生者必滅」生まれた瞬間から寿命が始まりそれぞれに死を迎える時、形が事なります。「生者必衰」必ず一人残らず年老いて行き思い通りに成らなくなる日がやって来ます。
生まれて一度も病気、怪我をした事が無い人は皆無です。必ず誰もが常に病とは背中合わせなのです。「生きる」時の様々な苦しみが何時でも付いて来ている。
以上が「四苦八苦」の中の「生、老、病、死、」から来る「苦」であり決して逃げられない、避けては通れないものです。
仏教で大事にしている事の代表的事がらでこの迷い悩みの苦しみを説き楽に生きる事が仏教の幸せの姿です。しかしこれが簡単で無いから貴女も悩んで立ち止まっているのです。
このままでは段々心が転がり終いには誰も止める事が出来なくなります。
その前に止める方法は仏の教えを受け決して逃げる事無く「覚悟」する事です。
<覚悟とは>
覚悟とは、目覚める事、悟(さと)るとは心辺に吾で(わが心)で、自分の心で目覚める事が覚悟です。また両方とも「さとる」とも読めます。
人は弱いもので迷えば迷うほど坂道を転げるように心が転がり止める事が出来なくなります。
転がり始めた心を止めるには只一つ覚悟決めれば止まります。しかしこれが厄介で難しいから苦しむんです。
迷いとは、現実とは違う思いが出て来る事から生じます。「ああしたい、こうしたい、ああ成りたい、こう成りたい」と思いますが思い通りに成らない時に迷わせます。現実をしっかり受け止めるのは自分自身です。悟りの入口は四苦八苦をしっかり受け止め、逃げる事無く無常観を感じる事。そうすれば転がる心も止まり真実の楽な心、仏心が備わるでしょう。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

お返事ありがとうございました。

色々と受け止めて覚悟しなくてはいけないのですね

なかなかそのようには出来なくて、すみません。
ご指導ありがとうございました。

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