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どのようにしたらお金や物の大切さを伝えられますか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 84

この春、子供二人が相次いでお金にまつわるトラブルを起こしました。

娘(小2)はお金を持たずに友達とコンビニへ行き、お店のものを持ってきてしまいました。

息子(小5)は自分の最近ハマっている古銭コレクション欲しさに、家計の財布からお金を抜いて、買ってしまいました。

息子にはお手伝いするごとに一回¥100ほど、娘は目標を定めて達成できたらご褒美に買う。という事で現金は与えていません。

普段は買い物へ行った折には、お金はお父さんが一生懸命に働いてくれるから使えるんだよとか、身の回りのものはみんな、お役があって最後まで使わないとかわいそうだよ。と、物やお金はなんでもかんでも手に入らないことは言い聞かせていました。

しかし、今回このようなことが立て続けに起こり、正直子供たちにどのように叱り、教えていいのかわからなくなりました。

一人、考えるほど気がめいってしまい、外に出て同年代の子供たちやお母さん方の姿を見るのがしんどいです。
どうぞお力を貸してください。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親の思いが分かるまで

こんにちは。私も昔、子どものころは親の財布から、お金をくすねたことがあります。
恥ずかしい話ですが、一回ではありません。
その度に母は涙し、仏壇の前で切々とお金を稼ぐことが、どれだけ大変かを説かれました。
お寺のお金はご門徒さんからお預かりしたお金です。
ご門徒さんが、額に汗して稼いだお金を、自分は好きなことに使っていました。ですが残念ながら、一回二回では理解できませんでした。辞めることはできましたが、理解したのはもっと大きくなってからです。辞めた理由は、母親を泣かしてはいけないと思ったからです。
しかし、実社会でその金額を稼ぐ事の苦労を実際に味わってからは、愚かな事をしてしまったと後悔ばかりでした。
そんな事もあり、私は現在僧侶として、ご門徒さんに少しでも恩返しじゃないけれど、お役に立ちたい気持ちでいっぱいです。
あの時、諦めずに叱ってくれた母にも感謝しています。ゆうきみありさんも、諦めずに何度も叱ってやって下さい。
ただし、怒鳴ってしまうのは逆効果だと思います。怒るではなく、叱る事を意識して下さい。
私も自分の子どもに、怒鳴ってしまうこともあるので、いつも気をつけるようにしています…(-_-;)
お互いに頑張りましょうね!

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おきもち

みなさまこんにちは。 浄土真宗本願寺派の緇川(くろかわ)と申します。 ...
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じっくりとお伝え続けてお伝え頂いて

拝読させて頂きました。そうですねお子様に大切さを伝えるのは大変ですよね。お母様のご苦労お察し申し上げます。お金を得る為には当然稼いでこなければそれがいかに大変かはなかなかわかりませんよね。親が子供を養う為に家族で生きていく為に一生懸命働いて受け取ったお金ですから、それをわかってもらうのは実感としては伝わらないのかとも思ってしまいます。又世の流れで一生懸命働いても結果収入が増えない事や拝金主義のような部分もありますからそれも問題かと思います。
生きていく為にはお金は大切ですね。それは私達が生きていく為に必要なものに交換できるからですね。ですから大切の事は私達が様々なものを与えられて生かされていることなのですが、それを与えてくれるのはやはり親の力ですね。その生かされている事への感謝のお気持ちがお子様に育たないと理解はできないのかな、とも思います。なんでもそうですが失ってみないとそのありがたみは実感としてわかりません。合間合間にお母様からお伝えなさっていく中でお子様のご成長に合わせて実感として身について頂きたいと思います。子供の成長に特効薬はないのと同じようにじっくりと教えて頂ければと思います。
いつの日かあなたの思いが実感としてお子様に心底伝わりそして健やかにご成長なさって頂くことを心からお祈り申し上げます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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あえて与えると言うのはいかがですか。

初めまして、ご質問拝見しました。子育ては本当に難しく思い通りにに行かないものでね。
既に回答がついておりますし、子供への注意や諭し方は質問者さんと異論はありません。

ご質問を読み、少し感じた事なのですが、手伝いや目標達成すれば、お金をあげる報酬形式にされているのですね。毎月のお小遣い無しでしょうか。

これは私の意見なので合わなければ無視をしてください。
子供達はもうお金の大切さやありがたみに気付いているのではないしょうか。
そこで今後、小遣いを毎月あげるようにし、お金の使い方を学ばせる事を優先する。それで足りなくなれば、なぜ足りなくなったのかを説明させ、追加分はお手伝いなどで報酬として渡す。
仮に財布からお金を抜く事をすれば、次月のおこずかいから差し引く。

実際お金を稼ぐのは、アルバイトなど稼いでもらい、お金の稼ぎ方の難しさを経験させる。
私は外でお金を稼がないとありがたいみと言うのは実感できないタイプでしたので。

少しでもご参考にしていただければ幸いです。

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有り難し
おきもち

一般家庭の長男として生まれ、会社員を約20年経て浄土真宗の僧侶となりました...
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質問者からのお礼

ご回答頂きましてありがとうございました。何度も読ませていただきました。真剣に読んで頂いたことにうれしくて泣いてしまいました。
日々、様々なものを与えられて生かされていること、失ってはじめて気づくものの大切さを私も改めて教えて頂きました。
なかなか形となってすぐに結果が出ることではないですが、子供たちに日々伝えることが大切だと心に留めて接していこうと思います。
本当にありがとうございました。

ご回答いただきましてありがとうございました。ご自身の経験を踏まえてのお話を伺い、子供への伝え方、怒鳴るのではなく叱るという事の違いを教えて頂きました。
そうですね、悪いことをすると感情的になって大きな声で怒鳴ってしまいます。すると、子供は泣いてばかりで話にならず・・・。しっかり話をして諭しているつもりが、まだ終わらないの?と、言われたり。
根気よくきちんと叱れるように私も凛とした態度で接したいと思います。そして、この思いが子供たちに伝わることを信じたいと思います。

本当にありがとうございました。

ご回答いただきましてありがとうございました。ご指摘のように、我が家ではお手伝いの報酬はあげていましたが、お小遣いはあげていませんでした。
報酬とお小遣いは違うのかもしれませんね。ちょっと違う視点で考えるいいお言葉を頂きました。
兄妹がした行為を暗い感じで受け止めてしまっていましたが、自分が持っているお金でやりくりする力を身につけるチャンスなのかもしれませんね。
してしまった事はきちんと悪い事だと教え、一緒にお金の使い方を勉強してみます。
私も勉強します。ありがとうございました。

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