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稼ぐことと趣味の境界が分からなくなりました。

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私は、子供の頃から飽きっぽいのですが多趣味で、絵を描いたり何かを作ることが好きでした。

その頃は自分が好きなものに時間もお金も際限なく使い、満足できていたのですが、社会人と呼ばれる年齢になり何故か急にそれができなくなってしまいました。お金も時間もあるのに、です。

「こんなことをしてもお金にならない。死ぬまでの時間は有限なのだから無駄な時間を過ごしている。」
と考えるようになり、素直に好きなことを楽しめなくなってしまったのです。

それともう一つ、好きだった事について昔知人と激しくもめたことがあり、それをやろうとするとその時の記憶が蘇ってきてそれもまた出来ません。

私はどうしてもあの頃のように純粋に目の前のことを楽しみたいのです。
損得なしで熱中できた過去は2度と戻りませんか?

このままではストレスを発散できずに息苦しくて倒れてしまいそうです。どうかアドバイス等頂けると幸いです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

趣味レベルUP

私も多趣味で飽きっぽく、通じるものがあるので回答させていただきます。

社会人になってしまうと、社会の価値観が押し寄せてきてしまいます。
また、自由な時間も少なくなりいろんな意味で余裕がなくなり…
すると自分というものが揺らぎ「この時間にもっと稼げるのでは」という考えになってしまうのも、なんだかわかるような気がします。

お金に関しては色々な価値観がありますが、
私はお金は道具であり、それ単体が幸福をもたらすものではないと思ってます。
あの世まで持っていけるもんじゃありません。
稼ぐことだけに生きることは非常に虚しい気がします。

海狼さんと趣味を、お釈迦さまの伝記に準えてみましょう。

①悟りを開くことを目指されたお釈迦さま。
→趣味のはじまり。純粋に楽しかった期間

②いざ悟りを開こうとすると悪魔が邪魔をしてきます。
→今のような葛藤、知人ともめたこと

③しかし悪魔を撥ねのけ、悟りを開いたお釈迦さま。
しばらくの間悟りによる幸福感を楽しまれたそうです。
→趣味が完全に自分自身のものに

④それから、お弟子さんと共に布教に励みました。
→周囲との楽しみの共有

この例えでいくと、海狼さんの趣味レベルはまだ②なわけです。
もう①に戻ることはできません。
レベルをあげるか、やめるかです。
花でも生き物でも趣味でも、育てていくことによって変化していき、同時に楽しみ方も変わっていくことができるのではないでしょうか。

一生付き合える趣味を見つけることは人生で大切なことだと思います。
これからも挑戦されてください(^_^)

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