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本当に幸せなのでしょうか

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有り難し有り難し 23

私の父親はもうすぐしたら
気管支切開をします。
そしたらもう、話せなくなり
もっと、父親と会話や父親の話してる姿を
動画におさめておくべきでした。
父親はもうすぐ84歳になり、ALSの進行も
1年で目まぐるしい状態になっています。
私はこのような父親を見てると
本当に幸せなのか、よくわかりません。
早くあの世にいった方が楽なのでは?と
思ったりもします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸せかどうかではなく幸せを祈りましょう!

お父さまのご病気、さぞやご心痛のことと思います。今後回復されるかどうか、かなり厳しい状況にあると思います。ましてや器官を切開されたら、会話ができなくなりますからね。お辛いですね。ご本人もそうですが、周りの方々も辛いんですよね。どれくらいお辛いのかは、正直ご本人しかわからないと思います。
私は子供のころに2度、交通事故に遭っています。全部私が道路に飛び出したり、自転車で車と追突したり。救急車で病院に担ぎ込まれ重傷になるんですかね。母親曰く、痛みで叫び暴れていたというのですが、本人は全く痛みを感じてないですよ。お花畑のような明るい場所にいましたよ。快適でしたね。夢から覚めたらジーンと痛みが出ましたが、その時意識を回復したと思われます。私自身は何も覚えていないんですよ。ですので、ホントに辛い時は、痛みや辛さを忘れるように思います。ですから、お父さまが幸せかどうかではなく、お父さまの回復とお幸せを祈りましょうよ!あの世、云々はあなたの本心でははいと思いますが、どんな状況であろうと、回復を祈りましょう。そして、お互いにお互いの幸せを祈っていきませんか?大好きな、最愛のお父さまのために祈りましょうよ!私も一緒に祈ります。
浄光寺

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浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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家族の元へ

初めまして。
拝見致しました。心中、お察し致します。

私の経験から申し上げます。私は数年前に自坊に戻るまでの間、リハビリテーション科で勤めておりました。そして、今から30年近く前に、初めて担当した方がALSの患者さんでした。レスピレーターの装着前でしたが、発語は不可で麻痺の進行は重度、眼瞼と右手の親指が微かに動くレベルでした。リハビリは、関節を動かしたり、体位変換など、保存的な内容が主でした。コミュニケーションは、透明の文字盤と目の動きで、一文字ずつ拾ってつなぎ合わせて行く手法でした。

その方は、私との会話を望まれました。ご家族のことや、同じALSと闘うお知り合いのこと、そして死についても積極的にお話しされました。文字盤を使ってのことですから、リハビリの時間にお話し出来ることは限られるのですが、それでも週末を除く毎日会話は続きました。

若かった私には、大変重い内容ばかりでした。詳細はブログでも綴っておりますけれども、一方でその方とのご縁の中で、例えば面会に来られたご家族の様子などを拝見していて私が強く感じましたことは、人が死に直面した時、「人は一人で死に行く」ということだけではなく、「再び家族の元へ戻るのだ」という直感的なものでした。私たちの身体には、先祖より子々孫々受け継がれてきた、一度も死んではいない細胞が息衝いています。貴方のお身体の中にも。

御尊父様の苦しみを思うと、いたたまれなくなるお気持ちは、私も理解しておるつもりです。私たちが幼い頃、高熱を出して苦しんだ時、何日でも親が寄り添ってくれたように、どうぞ「普段の貴方らしく」お父様に寄り添って頂ければと存じます。
(レスピレーターを強く拒絶していらっしゃったその方は、ご家族の意を汲み、装着に同意されました。)

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おきもち

初めまして。桑木茂光と申します。 大阪最北端に位置する能勢町にございます...
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質問者からのお礼

色々と回答をありがとうございます。
色々な意見で少し、私自身の心が
和みました。
本当に苦しんでるのは父親だから
出来る限りの親孝行をしていきたいと
思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ