赦すとは?
どのように祖父を赦し、祖父と向き合えばいいのでしょうか?
初めて質問させていただきます。よろしくお願い致します。
4月に父方の祖母が亡くなり、祖父が一人暮らしをしているのですが祖父に対しわだかまりを抱えているため連絡を絶っているのですが両親や姉妹から連絡するように促されておりどうしたらいいのか分からない状況です。
背景を説明致しますと私の姉が精神的に病んでしまった事が原因です。私の家庭はとても厳しく、勉強や生活態度は人並み以上のものを求められてきました。とくに一番上の(私は三姉妹の真ん中です)姉は頭がよく、長女だということで厳しく育てられてました。その結果高校生の時に精神的に病んでしまい進学校であった高校を辞めました。このことで両親は今までの教育方針が間違っていた事を認め、ある種ガチガチしていた家庭の雰囲気が和らぎ今ではいい家庭環境に変わりました。
問題として残るのは父方の祖父母なのですが、姉が精神を病んだことに対して何も反省をせず態度を変えなかったことが私としては非常に理解に苦しみました。姉に長女としてのプレッシャーを与え続けていたのは祖父母もしていたことであるのに、そのことを反省せず姉が精神的に病んでいたことから回復しようとしているときも大学に行きなさい等々プレッシャーを与えていました。
そういったことから大学に入ってからは連絡をせず家を訪ねる事も意識的に避けてきました。そうしているうちに祖母がガンで亡くなり、祖父が一人になってしまいました。
祖母が亡くなった事に関してもガンだったのですがそのことは祖母が弱ったところを見せたくなかったとの理由で母と私たち三姉妹にはガンである事や死期が近づいていることは知らされず気づいた時には亡くなっていたという状況でした。
そのため心身ともに弱っている祖父に対して今までのことを赦すことは必要なのだと頭では分かっているものの、そこまで広い心を持っておらず自分の心が状況についていっておりません。
話が長くなってしまいましだが二十数年しか生きていないものが人を赦す(この言い方自体傲慢かもしれませんが...)、もしくは受け入れるにはどうしたらいいのでしょうか。ご教授頂けますと助かります。
何卒よろしくお願い致します。
赦すことの難しさ
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「赦す」とは、ご自身を「許す」ことです。
あなたの質問を読ませていただいて、違和感を感じています。「許す」と、「赦す」は違います。「許す」は広く認める、受け入れるとか広い意味での許容を表す表現ですが、「赦す」は、ご赦免というように、罪を赦す場合に使われる言葉ですね。あなたが意識して使い分けていらっしゃるようなら、私は哀しいですね。あなたのお爺さまやお婆さまに、どれほど大きな罪があったいうのですか?身内は、えてして厚かましい、無配慮なことを言うものです。だから、身の内、自分の身体と一部という表現を使うのです。人には、言えないようなことをつぶやくことはありませんか?お姉さまが精神疾患を罹患されたときに、お会いになった時に、何の気なしに励ましてしまったり、檄を飛ばすような表現あったとして、それは無配慮という程度のものであって、あなたがその罪を赦さなければならないようなことなのでしょうか?また、当事者はお姉さまですよね。あなたでありません。また、病気を罹患されたことはご苦労なことだと思いますが、全てがご家庭の環境に起因されることなのでしょうか?人間に影響を及ぼすのは、家庭だけではありませんよ。学校、進学そのもの、受験の悩みですね。友人関係などいろいろな要因が複雑に絡み見合っています。時に思春期は将来への漠然とした不安を抱えて、何かと悩みやすい年頃だと思います。また、精神疾患はなかなか世間的には理解されておりません。気分障害、鬱ですね。本人は全くの善意なのですが、「頑張れよ!」励ましてしまったり。無理解ではありますが、罪とまでは言えないように思えます。あなたが高齢のお爺さまを赦せない。何年も引きずっていらっしゃる。これは、執着だと思いますが、いかがですか?その言葉が赦せない、その態度が赦せない。あなたの執着以外何物でもないようにおもえてなりません。そんなあなたの気持ちは幸せですか?楽しく明るい気持ちで生きていらっしゃいますか?
ご自身に聴いてごらんなさい。どうか、人を赦すのではなく、執着してしまって、そのことに固執し身動きが取れなくなっているご自身を、お許しになってください。楽になりますよ。お幸せを祈っています。浄光寺
質問者からのお礼
回答してくださってありがとうございました。
確かにおっしゃるとおりで執着だと気づきました。
祖父母の態度を嫌い、その暗い気持ちを持ち続けることに限界を感じておりました。
全く別件で自分の執着心をどうにかしたいと考えていたところで、この件に関しても執着心が問題だったのだと気づきました。
週末に祖父に電話してみようかと思います。
本当にありがとうございました。