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家族とは

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

家庭をなくして一か月経ちました。
ただただ毎日無駄に生きてる感じがします。何のために生きているのか?何のために頑張るのか?わからない。

とりあえず仕事は転職して今していますが、張り合いも無く、
つまらないです。

昔に戻りたい。なんでも楽しめた頃に。
今の自分は作り物、張りぼて。
生きるに疲れた


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生かされていることを自覚して

家庭を無くしてというのは、震災にによる死別でしょうか?
熊本地震で大変な思いをなさったことと存じます。
自分だけが生き残った、そのことについていろいろ悩みもあることと思います。
けれども、仏さまに選ばれて生き残ったのです。生かされていることを自覚して、亡くなった家族の分も生きていく。その気持ちでこれからを過ごしましょう。そうでなければ亡くなった家族の方々も浮かばれませんよ。
苦しいときは仏さまにすがりましょう。「南無大師遍照金剛」とお唱えし、お願いすれば弘法大師様は助けてくださいます。宗旨が違えば南無阿弥陀仏などでも構いません。
私も阪神・淡路大震災の被災者です。家は全壊しましたが、幸い家族は無事でした。
近所で、家族を亡くした方にどのように接すればいいのか悩みました。
けれども、結局は自分が力強く生きていくことで、周りの方々も元気付けることができる。それしかないのです。
頑張れとは言いません。できることをしていくだけです。徐々に先が見えてきます。

以上が死別の場合の回答です。もし離婚による家庭崩壊であれば回答は異なります。
僧侶は家を捨てて仏門に入ることを出家と言います。自ら家庭を捨てて新たな人生を選ぶのです。期せずしてそれに近い状態になったのですから、自分の道を見つけて進んでください。自分で決められないならお寺に相談なさるのもいいかと思います。
いずれにせよ、生かされていることを自覚して、次に進むべき道を模索して進んでください。そのうち新たな展望が開けます。

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有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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