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出産は難しいと言われました。

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私は先天性心臓病です。
母子家庭で育った為、昔から絶対幸せな家庭を持ち子どもを産み家族を作るんだと夢見てきました。
そして、やっと結婚が決まりました。
しかし、前から知っていた現実、心臓病はもちろん、服用している薬が出産にはかなりのリスクがあると主治医から話をされ、成功しても母子どちらかに障害が生じるか成功はたった1/3と言われました。

親族からは、今はこんなに健康でいて、ここまで、辛い手術や治療に耐えてきたんだから、自分を危険にさらしてまで無理して産まなくて良いと言われました。

彼や彼の家族も無理して産む必要はないからね。と言われてます。
家族からしたら私自身が一番大切と言われる意味も分かります。
ただ、女として生まれて子供を授かりたいと思うのは普通のことだと思うんです。
特に私は、仕事も保育士で大好きな子供と過ごす為
よりいっそう子供が欲しい気持ちが強まります。

挑戦はしたい気持ちは変わりません、
でも私が死んだら意味がない。
子どもは諦めて、他の幸せを見つけるべきか?
でも子どもがいる人への嫉妬心は消えない気がします。
子どもを虐待するくらいなら、私に育てさせてよ。
って思います。

里親は?と言われますが、調べたところ、
健康でない以上は難しいとの事でした。

複雑な気持ちと毎日戦ってます。
何かある度に、健康な人への嫉妬も止まりません。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

復讐を遂げる

nanamiさん、こんにちは。
壮絶な人生。よくぞここまで生きていらっしゃいました。そしてご結婚、おめでとうございます。

nanamiさんは、昔から絶対幸せな家庭を持ち子どもを産み家族を作るんだと夢見てきたのですね。
でも心臓の病で、あなたが服用している薬には出産へのリスクがある。
それにより、親族からは無理をするなと言われる。あなたが生きていることの方が大事なのよと。子供は暗に諦めなさいと。夫や夫の家族も無理しなくていいと言ってくれている。

しかし!
「女として生まれて子供を授かりたいと思うのは普通のことだと思う」nanamiさん。
わたしは保育士だし、ぜったい幸せな家庭を作れる自信がある。

その力はどこから湧いていらっしゃるのかと考えました。
諦めないことは大事です。と同時に、明らかにすることも大事なようです。病との戦いで、nanamiさん自身よくよくご存知のことでしょう。
”この薬は使えない”と諦める・明らかにする、”ぜったい幸せになる”と諦めない。

悪いことではありません。健康な人への嫉妬、せっかく生まれた命を虐待する親への憎むことを力に変えることは。
いいことでもないようです。でも、尊重します。あなたの意見です。
ただ、それでも、私はお話ししたい。幸せのかたちは、私たちの目の前に、いくつもあります。ゆめゆめお忘れなきよう。どうかお元気でいらしてください。

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臨済宗妙心寺派 陽岳寺 住職 1985年生まれ。 東京都江東区深川出身・在住。 大学卒業後、鎌倉の円覚寺専門道場で修行。 2010年に陽岳寺に戻り副住職となった後「ようがくじ不二の会」を立ち上げ坐禅会、ゲーム部、お茶の会などを企画開催。 昔からお寺はお手繋ぎをしていました。もっとご縁を結んでいただきやすくしたいと思い、結婚相談所を開所いたしました(門前仲町 下町結婚相談所)。 hasunnohaでは、微力ながら考えたこと、思ったことを回答させていただきます。

先天性心臓病の権威に意見を求めましょう

まだ諦めるのは早いと思います。
一生を左右することですから。
たとえば、日本には如何なるガンも治すことを誇りに思う人たちがいます。
名医中の名医と言われる方々です。
❝治る❞ものではないにせよ、そういう方々の元で検査をして、的確な最終意見を求める必要はあると思います。
自分の体は自分が一番分かるとはいえ、自分ではわからない部分もあるはずです。
それが為の医療機関です。
今飲んでいる薬が適切であるとはいえ、セカンドオピニオン、サードオピニオンを続け、日常服用するような薬を変えられる可能性もある❝かも❞しれません。それは私には分かりません。
検査に多少お金がかかるとはいえ、出産が帝王切開ならば可能、ということもあるやもしれません。
また、心身一如といいます。
一つではありませんが、ひとつのごとし、なのです。
精神的な部分も発作には影響すると思います。
心でもって、ある種、体の躍動を抑えられる部分もあります。ある種の生活の処し方によっては、心臓の発作的な事を抑える事が出来る部分もあると思います。
ですが、それでも体の力の方が勝るものです。
どうしてもだめなんだ!ということが分かればあなたもチャンと諦めがつくはずです。
そうなってしまったらきちんと諦めをつけるべきです。
でも万が一に可能性があるならば、その可能性を信じるべきです。
諦めるならば、これでもか!というまで、自分の体を快方に向かわせ、自分の限界を知ってから諦めましょう。応援しています。
私も昔、どうしてもあきらめなければいけないことがありました。
それでも、やり抜けば、ダメであっても諦めはちゃんとつくものなのです。
そこで見える世界は、自分畏れていたそれではなく、別のモノの見方が手にはいるものなんです。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

いかなる決断も尊重したいと思います。 応援しています。

nanamiさん

文章読ませていただきました。

育った環境もあって、
幸せな家庭を持ち、子どもを産み家族を作りたい

しかし先天性心臓病と服用している薬には
出産するにあたって、かなりのリスクがある
母子どちらかに障害が生じるか
もしくは自分自身の命を落としてしまう。

nanamiさんは今、迷い苦しまざるえない状況に
いるのではないかと思います。

“複雑な気持ちと毎日戦ってます。”という
言葉にあなたの深い葛藤が伝わってきます。

外からのアドバイスとして
「自分の体を大事にしては」とも
「結果を引き受ける覚悟で挑戦してみては」とも
止める言葉も
すすめる言葉も発することは出来ません

答えを出せるのは他ならぬ
nanamiさんしかいないと思います。

複雑な気持ちと毎日戦うことを通して
あなたは答えを出そうとしているのではないでしょうか

いかなる決断も尊重したいと思います。
応援しています。

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善き結果のためには、善き因縁が大切となります。

nanami様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご苦労なされて、色々な思いをお抱えの中、ここまで頑張られてこられたこと、誠にお察し申し上げます。

そして、この度はご結婚、誠におめでとうございます。そして、理解ある優しい周りの皆様にも誠に感謝でございますね。有り難いことでございます。

これまでにも「子どもに恵まれたい事」につきましては、下記の各問いに回答させて頂いております。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319589.html

上記における拙回答の一つの中で少し触れさせて頂いておりますが、野田聖子議員のお子様のことを扱わせて頂いております。批判も様々にあるでしょうが、本当に色々と考えさせられました。でも、それが女性として、子どもがほしいという大切な、切実な想いの一つの現れであるのだと存じました。

もちろん、あまり無責任なことを安易には言えませんが、可能性がある以上は、よりリスクの少ない方法を選択なされて、諦めずにトライされてみられても良いのではないかと存じます。とにかく医療技術、妊娠・出産医療も日進月歩、アメリカなどの先進医療現場における最新の方法であれば、低リスクでの妊娠出産も可能かもしれません。渡米せずともアメリカの最先端の医療技術を導入している病院が国内にあるかもしれませんので、情報収集なさられてみられてもどうかと存じております。

また、日本では正式に認められていませんが、どうしても子どもがほしいとなれば、体外受精・母胎提供を受けての代理母出産という方法もございます。

とにかく、この世では、何事も最初から完全、完璧に結果が決まっていることなどは何もなく、当然に色々とリスクは付き物です。ただ、善い因縁(原因・条件)の流れによって、善い結果が得られるというものとなります。

仏道もそうですが、善い結果へと向けて、できるだけ善い因縁を積む精進努力が必要であるということになります。

とにかく、お気持ちは十分に分かりますが、悪い煩悩の一つである「嫉妬」はまずいけません。嫉妬による行いは悪業となり、悪い因縁となりて、悪い結果をもたらしかねませんので、どうかお気を付けを賜りたくに存じております。

善処を心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ