母親のこと
母親との関係について悩んでいます。私は子供の頃から母親の存在が嫌いでした。そんな母親がもう5〜6年もの間、不倫をしてて毎日その相手に会いに出かけて行きます。注意しても逆ギレされる状態です。父親は見て見ぬフリな感じで何も言いません。私は30代後半の独身ですが、こんな環境にいて年々結婚に意欲がわかなくなっています。
自分は不倫をしてるのに私に結婚を勧める母親の心情が理解できません。怒りを通り越して今は絶縁したいほどです。
一体、結婚とは何なのでしょう?この先母親とはどのように接して行けば良いか本気で苦しんでいます。
アドバイス頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
理解(同意)する必要はない、ただ聞く
ご相談拝読いたしました。これまでのご相談も拝読しましたが、二度目のご縁となりました。
さて、結婚とは何でしょうね?考えてみるとよくわかりませんね。私自身はそれほど深く考えず、出会った人と結婚したいと思えましたのでそうしましたが、反対に結婚の意味がよくわからないという人もいるのだろうなと感じます。人ぞれぞれですね。
お母様が不倫をされていて、それでも結婚を勧めることが理解できないとの事ですが、それは理解する必要はないのです。ただ聞けばよいのです。一から十まで相手の考えを理解することなどできません。ましてやそれに同意するなど難しいことでしょう。
ですからお母様はお母様の人生を歩んだ上でそれでもあなたに結婚を勧めている。それを ”ただ聞いて" あなたはどうするか考えればいいのです。相手の意見を理解し同意する必要はありません。
hasunohaでは不倫の相談も多いです。多くの僧侶は
不倫となってしまうがこの恋に突き進みたい→やめときなさい
不倫しているがこのままでよいのでしょうか→別れなさい
それでもこの不倫相手こそが本当に好きなのだ→自分で責任をもって決めなさい
といった具合に概ね否定的な回答をします。私もそうです。苦しむひとができてしまうわけですからね。
ただ、それでも縁にもよおされ、せずにはおれないということもある、あり得るということです。
お母様も不倫をしたくて結婚したわけではないでしょう。犯罪者もその犯罪を犯したかったわけではありません。
またこれまでのご相談から見るとあなた自身もそういう恋愛をしたことはあるのではないですか?
周りがいくら「ダメだ、やめなさい」と言ってもせずにはおれなかったという縁もあるのです。
どうあるべきか、という自分なりの考えは持ちながらも、縁によっていかなる行動をもしてしまう人間の事実を認める。その上で相手の存在を認める。相手の意見は理解し同意はできなくとも一人の人間と人間の関係として話を聞く。
それでよいのだと思います。
あなたが母の考えは認められなくとも、その存在は認めて受け入れることでこれからも親子として、あるいは一人の人間として、お付き合いはできていくのではないでしょうか。
質問者からのお礼
私自身も同じ経験をしたからこそ複雑で苦しいです。
"ただ聞けば良い"まずはそこから始めてみたいと思います。
二度のご縁、ご回答頂きまして感謝しています。どうも有難うございました。