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妊娠8か月に夫が急死。先月末無事に産まれました。

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8月初めに最愛の夫が急死し、告別式が終わってすぐ切迫早産で入院、先月末無事に緊急帝王切開で産まれました。

結婚式の直前に私が病気になり、式が終わってすぐに手術、その半年後には別の病気で医療ミスに遭い、その後うつ病で通院。父親からの暴力の中で育ちました。不妊治療もしていました。結婚して4年、幾多の試煉をともに乗り越えてきた、こんなにも優しいひとがいるのかと思うほど優しさで溢れた夫に支えられなんとか生きてこられました。体外受精でようやく子宝に恵まれました。

その夫が朝目覚めると心肺停止でした。危篤状態から奇跡的に3週間も持ちこたえてくれましたが力尽きてしまいました。こんなにも悲しいことはありません。妊娠中はお腹の赤ちゃんをなんとか無事に産むまで守らなくてはと気を張っていたのですが、無事に産まれて安心、と同時に一気に悲しみが、淋しさが、これからの生活に対する怖さが溢れて止まりません。告別式が終わってまともに供養もできないまま入院し、退院する日を決めなくてはいけない。夫が、パパが、いない家に帰ることの怖さ、夫と過ごした思い出の家に帰ることの怖さで退院できずにいます。

まわりから、そして自分自身も、夫が遺してくれた可愛いわが子が悲しみを癒してくれるだろうということや、生きたくても生きられなかった夫の分までという気持ちはわかります。でも、どうしても自分の辛さが勝ってしまいます。どうしても、夫がそばで見守ってくれているという感覚がピンとこないのです。姿もみえない声も聞こえない。やっぱり、ただただ生きていてほしかった、3人で幸せに暮らしたかった。どうしてどうしてと、夫が亡くなったことを受け止められずに信じられずにいます。苦しいです。頑張ってねと言われたり、頑張らずにゆっくりでいいよと言われたり。

わが子は悲しみの中にいるみんなの唯一の希望です。救いです。なのに見ていると辛くなるのです。
最愛の人をこのようなタイミングで失った時、母親としてはわが子を支えになんとか生きていけるのかもしれません。ですが、夫を亡くしたひとりの妻として女性として一体どのような気持ちで生きていけばいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

何もできない無力をお許しください。

ご主人のご命終謹んでお悔やみ申し上げます。そしてご出産おめでとうございます。
ご相談を拝読し、しばらくお返事を打てませんでした。なんとお声がけしてよいものか…

無力な私にはただお話を聞くことしかできない。そしてその思いの一端にでも触れさせていただき共に悲しむことしかできないのだろうなと感じます。

このような時、なにか経典の中から悲しみを晴らす「魔法の言葉」のようなものを探しますが、どこにも見当たりません。今はただただ悲しむしかないのかもしれません。

「そばで見守ってくれているという感覚がピンとこないのです。姿もみえない声も聞こえない。」

このお言葉は私の胸に突き刺さりました。
私どもが大切な人を亡くした方に常套句のように語り掛ける「仏様となって見守ってくださりますよ」という言葉の意味をあらためて深く考えざるを得ません。

おっしゃる通りです。やはり姿を見たい。声を聞きたい。生身の温かさに触れたい。それしかありません。そして何よりも辛いのがその感覚をもう味わえないのだという事実です。

しかし、私たちのそうした思いや感覚を超えて、それでもはたらいてくださるのが仏様だと私は聞かせていただいております。

かおり様に「頑張ってね」や「頑張らなくていいよ」と声をかける周りの方々。そして何よりも強いかおり様の辛さと悲しみ。そのすべてに仏様がはたらいている。ご主人もその仏様の世界からともにはたらきかけてくれている。

かおり様がどんな状態であれ、かおり様をかおり様として「ありのまま」に存在たらしめている全てに仏様がはたらいていらっしゃるのだと私は受け止めています。

ですから今はただ「ありのまま」、辛さをかみしめ、悲しみにくれ、その思いと向き合っていく…それしかないのだと思います。
「ありのまま」の自分でいいんだと、今は悲しんでいいんだと思う(聞く)ことができた時、手を合わせてみてください。お念仏してみてください。
お念仏は「私にも仏様の光が届いていました」とお応えするお返事です。

その「ありのまま」のかおり様を包む仏様の光に気づいた時、母として、妻として、女性として、何よりも一人の人間として、再び「ありのまま」に歩む道が開けることを念じるばかりです。

私にはこれだけお伝えして、ともに悲しむしかできません。どうか無力をお許しください。

南無阿弥陀仏

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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