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不幸が重なり愛犬の死がいつまでも悲しい

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有り難し有り難し 16

長いです、申し訳ありません。
去年の10月まで母方の祖母、父方の祖父母が存命でした。親子犬2匹(10歳、5歳)飼っていました。
犬は5年前に保護犬を里親として引き取り、大事に育てて過ごしてきました。(親犬は当時から心臓が悪かった)

昨年の3月、4歳だった子の方の犬に悪性腫瘍が見つかり治療開始しました。治癒困難と言われていましたが半年かけて寛解しました。
同じ頃に父方の祖母の癌がみつかりこちらも手術しました。(がのちに再発)
昨年10月に祖父(97)が急死。
今年2月に長らく寝たきりだった母方の祖母(96)が無くなり、その10日ほど後に心臓病が悪化した親犬が亡くなりました。
5月に容態が急激に悪化した父方祖母が入院後1週間で亡くなりました。
1ヶ月後の6月に悪性腫瘍再発で治療中だった子の方の犬(5歳)が急死。前日まで元気に遊んでいたのでとても急に感じました。
半年の間に祖父母3人と犬2匹を失い、非常に落ち込みました。しかし祖父母は高齢であり、親犬も心臓が元々悪かったので悲しいながらも納得しています。
職業柄生死について考えることは多く、乱暴な言い方ですが死に抵抗はあまりありません。
死ぬことや病気にかかるという事は誰のせいでもなく、誰にもコントロールできることではなく、仕方のないことだと思っているのです。出来るだけのことはして、それ以上は人ではなす術もないと思っております。
しかし、若くして亡くなった犬の事を考えると未だに涙がとまりません。納得がいかないのです。なぜ普通若い犬がかからないような悪性の病気にかかってしまったのか。苦しまずに急に亡くなってよかったと思う反面、元気だったのに急に亡くなったことに心がついていかない。
でも本当はこうなることは病気が見つかった時からわかっていました。命が長くないこと。でももしかして治るかもしれないと、奇跡を信じて現実から目を背けてしまった。
日常生活はいつもと変わらず過ごしており、誰にもこの感情は話していません。
時間以外にこの悲しみを和らげるお言葉をいただければと思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お釈迦様の言葉から

りんごのほっぺ さんは愛犬に置き換えてお読みくださいね。

愛しい人の死に直面すれば、その時の悲しさ、淋しさは言葉にならない。
「泣き悲しんでは、心の安らぎは得られない。ただ、かれにはますます苦しみが生じ、身体がやつれるだけである。」
「みずから自己を害いながら、身は痩せて醜くなる。そうしたからといって、死んだ人はどうにもならない。嘆き悲しむのは無益である。」
「人が悲しむのをやめないならば、ますます苦悩を受けることになる。亡くなった人のことを嘆くならば、悲しみに捕われてしまったのだ」

お釈迦様のお言葉からは、人の死も冷静な道理として受け止められる。

しかしお釈迦様にも、愛弟子に先立たれた時は,人目も憚らず嘆息したことがあったのだ。
また、人の悲しみに寄り添う智恵も当然お持ちだ。
それでも「悲しむなかれ」とは、悲しむことが間違いではない。
ただ悲嘆にくれるあまり悲しさに心を奪われてはならない。
それは心の安らぎをもたらさないからだ。

肉体が我々なのではない、とお釈迦様は教えた。
死は肉体の終焉である。だが、それだけのことだ。
誰かの死を受け入れることは、自分の中のその人すべてを失うことではない。

だから手放す勇気をもとう。悲しみにしがみつく心を手放したとき、
先立った人との間に肉体にとらわれない新しい関係がうまれるのだ。

「だから尊敬さるべき人の教えを聞いて、かれはもう私の力の及ばぬものなのだ、と
さとって、嘆き悲しみを去れ。」
「己が悲嘆と愛執と憂いとを除け。己が楽しみを求める人は、己が煩悩の矢を抜くべし」
「矢を抜き去って、こだわることなく、心の安らぎを得たならば、あらゆる悲しみを超越して、
悲しみなき者となり、安らぎにきする。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私が、強調したいのは、
「悲しみにしがみつ心を手放した時・・・新しい関係が生まれる」です。
悲しんでもいいのです。悲しみに心を奪われなければ。
そして、死を悼みながら愛犬の優しさを心に留めて
笑顔をとりもどしてください。

相次いだ悲しい出来事に哀悼を表するとともに
ご冥福をお祈り申し上げます。
合掌礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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心よりお念仏おとなえなさってくださいね

拝読させて頂きました。大切なお祖父様お祖母様がたの死、そして愛犬達の死があなたに押し寄せて悲しみにくれていらっしゃらないることとお察し申し上げます。
私も心よりお祖父様お祖母様がたそしてわんちゃん達が正しく仏様に導かれて仏様のもとに皆生まれ変わり、共に再会なさって心安らかにご成仏いただきますようにと願い、お念仏おとなえさせて頂きます。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
必ずや仏様はお祖父様お祖母様がたとわんちゃん達をしっかりとお連れなさって頂きご成仏させていただけます。
どうかあなたもお祖父様お祖母様達とわんちゃん達を思い心よりお念仏おとなえなさって頂きますようにと願います。
皆さんやわんちゃんは心安らかにご成仏なさりあなたやご家族の皆さんをこれからもお見守りなさってくださいますよ。
そしてあなたがその生命を全うなさる時には仏様やお祖父様お祖母様やわんちゃん達が必ずやあなたをしっかりとお迎えなさってくださいます。あなたもその時が来るまでこの人生を清らかに生きて頂きますようにお願いします。そしてお祖父様お祖母様達わんちゃん達との再会を心から願い、皆さんをご供養なさりながらお念仏おとなえ頂きますようにお願い申し上げます。
あなたのこれからの未来が皆さんに見守られて正しく充実した毎日でありますようにと心よりお祈り申し上げます。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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