自分の抱く感情にどう向き合ったらいいのか教えて下さい。
はじめまして。
早速ですが質問させていただきます。
出産をきっかけに六年間勤めた会社を退職し、現在は生後半年の長男と、夫と暮らす専業主婦です。
以前働いていた会社では朝から夜遅くまで働き、休みも少なく、土日や大型連休も働き詰めでしたので、思い切って退職しました。
初めての出産と子育てですが、息子は夜泣きすることなく、母乳をよく飲んでくれるのであまり手がかからず、楽しく育児ができています。
夫は帰るのが遅いですが、短い時間の中でも息子と接してくれてとても可愛がってくれています。
夫が息子をあやして、息子が笑ってくれたり、三人で川の時になって寝る時など本当に幸せに思います。
しかし、育児にゆとりがでてくると忙しいながらも働いてお金を稼いで充実していた時を思い出すようになりました。
そうすると、退職したことを猛烈に後悔してしまいます。(いずれは働きたいと考えております。)
また、世間においていかれている気にもなります。
働いて旅行にいったり、気軽に出掛けられる友人にも嫉妬してしまいます。
人からみたら、贅沢を言うな!!!
と言われてしまうかもしれませんが、この気持ちとどう付き合っていったらいいか教えて下さい。
こんな気持ちを抱いて、息子に申し訳なく思ってしまいます。
長文で申し訳ございません。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お母さんの存在は子どもの一生を左右します
みかんさん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺 觀音寺 中村太釈です。
息子さんの誕生、おめでとうございます。
息子さんは、夜泣きもせず、母乳も飲みすくすくと育っておられるようですね。ご主人も息子さんの育児に協力的で川の字になって寝ることができる幸せに浸っておられるのですね。
息子さんの年齢が分かりませんが、子どもにとって親はかけがいのない存在です。この世で唯一の存在です。当たり前のことですが、親が「仕事だから」と自分の前からいなくなってしまうと、どう感じるでしょうか。それが、たとえ1時間であったとしても、子どもの心に何が生まれるでしょうか。
それは、「寂しさ」です。
子どもが幼いほど、寂しさを上手に表現することができません。それ故に、夜泣きやおねしょ、後追い、かんしゃくを起こします。
「夜泣きをせず、母乳も飲む、育てやすいことどもだから」と手放してしまうと、手放した時間の10倍以上の愛情をかけ、時間を掛けて子どもを抱きしめてあげる必要が出てきます。
みかんさんは、世間から取り残されるような気がして焦るかもしれません。
子どもは、生きていくことができないかもしれないという危機感を持って親を頼るようになります。
できる限り、息子さんとの時間を持ってあげることをおすすめします。
息子さんは親から十分な愛情を受け取ると、自分で自立していきます。中途半端に手放すと、いつまでも自立できない子どもになってしまいます。
みかんさんは、息子さんにどのように育ってほしいでしょうか。
苦しみ(不満)は生きてるかぎりある
専業主婦には専業主婦の苦しみ(不満)があり、働いている人には働いている人の不満があります。
仕事が多い人にはプライベートの時間がないなどの不満があり、仕事がない人にはお金がないなどの不満があります。
お釈迦様は、一切(色彩・音・匂い・味・感触・心で感じること)は苦しみであると発見しました。
生きてるかぎり、あーしたいこーしたいというウズウズが次々と襲ってきます。
それが人生です。
では、どうしたらよいのか。
仏教は、心は無常であると観察します。
感情は瞬間瞬間に生じては滅してゆきます。
後悔も、パラパラ漫画の1コマです。
別のコマには、温かい家族の平安もあります。
乱れる感情に一喜一憂して次のコマでさらに感情を乱すのではなく、乱れてしまう自分の心を慈しみ見守る次のコマ、4コマ漫画の落ちをつけましょう。
自分で自分を笑うのもよいでしょう。
質問者からのお礼
中村様
お言葉ありがとうございます。
思わずウルッときてしまいました。
楽しく育児ができているとはいえ、息子はまだ生後半年です。
余分はことは考えずに一番近くで愛情を与えてあげなければならない、という当たり前のことを忘れていました………
こんな小さいうちに寂しい思いなんかさせたくないです。
お母さん業がんばります!!
ありがとうございました。
願誉様
お言葉ありがとうございます。
働いていたころを思いだすと、「専業主婦っていいなー」と失礼ながら思っていました。
そう考えれば、どの立場になっても不満はあるものなのですね。
不満があっても、そればかり考えてはダメということですね。
パラパラマンガの例え、すごくわかりやすかったです。
明日は主人の仕事が休みなので3人で1日過ごせるコマができました!!
日々その繰り返しですね。
がんばります!!
ありがとうございました!!