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将来が不安です

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もうすぐ40代です。
最近、老後の事等が不安になってきました。
まだまだ、家のローンや子供の教育費等にもお金がかかり、老後の資金が貯められるだろうかと不安になります。
主人に相談しても、まともに取り合って貰えず、「私が一人でなんとかしなくては!」と思ってしまいます。
パートで働いていますが、子育てとの両立を考えると、これ以上働くのは難しいです。仕事量を増やして体調を崩す事が何度かありました。節約はしているのですが。それだけでは、なんだか不安で。
今ものすごく困窮しているというわけではないのですが、将来の不安の為に、今現在を明るく過ごせない事が、なんだか苦しいです。
お金にばかりとらわれいるのも、なんだかさもしい気がして、イヤになります。
仏様の様に、平穏な気持ちで暮らしていくにはどうしたら良いでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今日1日をしっかりと

仕事に育児にお疲れ様です。
老後のことは不安ですよね。
年金も十分な額を貰えそうにありませんし、できるだけ貯蓄する必要がありますよね。
私は国民年金なので会社員の厚生年金ほど将来年金を貰えません。ただ、定年は会社員より長いので、健康だけが頼りです。仕事ができなくなったら極楽浄土からお迎えが来るだろうな、それはそれで喜ばしいことだな、などと思っています。
ところで、あなたの老後とは何才までの事でしょうか?
日本人の平均寿命は女性では90才位ですね。しかし、あなたの寿命は分かりません。私は50代、60代でお亡くなりになった方の葬儀をこれまで幾度と務めてきました。寿命というのは誰にも分からないのです。
そう考えると、果たして貯蓄が必要なのでしょうか、と思うのです。
反対に、自分の寿命は60や70辺りと仮定して、現在の生活や健康を害してまで貯蓄しないという考えもあるかと思います。
苦しい思いのまま、不安を抱えたまま長生きするより、今日1日をしっかり楽しんで、ほどほどに生きる、このような気持ちでもいいのではないでしょうか。
我が子やご主人と明日また会えるか分からない世の中です。今日しっかり見つめ合い、話し合い、抱き合うことが大切ではないでしょうか。
そう思って笑顔でお過ごしくださればいいなと思います。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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将来の不安より、現在の幸せを

はじめまして、りょうママさま。お悩み拝見させていただきました。

将来の不安、老後の心配と申されておりますが、要するに「先の幸せ」について悩んでおられるのでしょう。

けれど、この世に決まった「幸せの形」はないのです。

たとえば、高級老人ホームに厚い手当てを受ける形で入居したとしても、家族や親類と疎遠になってしまった人の送る老後が幸せだとは限りません。

また、認知症を患い、体に不自由を抱えることになっても、愛する家族、周囲の人の優しさの中で生きる人が不幸だとも限りません。

「先の幸せ」について思い悩むということは、そんな不確かなものを探ろうとしている行為なのです。

「人間万事 塞翁が馬」

りょうママ様の将来がどういう風になっていくかは決して分かりません。

ただ、一つ言えることは、“将来”のことを考えて不安になっている“現在”のあなたは確実に不幸だということです。

そうではなく、どうか“現在”を生きているあなた自身を、よく観察してみてください。

家族の生活のために働いてくれる旦那様がいることは幸せではありませんか?
生意気を言っても、日々成長してくれるお子さんがいることは幸せではありませんか?
誰かに「ありがとう」と言ってもらえた時、ほんの小さな親切を誰かから与えられたとき、心があったかくなることはありませんでしたか?
春の日差しにあたったとき、鮮やかな花を見た時、悩みを少しの間でも忘れることができませんでしたか?

仏教では、そういった世界に満ちる小さな幸せのかけらが、ほとけ様の救いなのだと教えられます。

あなたの人生とは、何十年後にあるのではなく、“現在”の積み重ねなのです。
だから、必要なことはまず現在のあなた自身を幸せにすることです。
そのためには、あなたの周りの人を幸せにすることです。
自分を幸せにしてくれるあなたのことを、きっと周りの人は幸せにしてくれるでしょう。具体的には、毎日その人に「ありがとう」と言ってみることです。
感謝の気持ちは人を救います。
そして、あなたから発せられたその救いは、絶対にあなたにもめぐってきますから。

以上です。若輩者の長文で失礼しました。

りょうママさまの心に、はやく平穏が訪れることを祈っております。
南無大師遍照金剛

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おきもち

質問者からのお礼

仕事柄、百歳近くてもお元気なお年寄りと接していて、皆さん、幸せそうに暮らしていらっしゃるにも関わらず、自分の老後が心配になりました。
そうですね。何十年も先の事より、今が大切ですね。
今しか出来ない事の為に、時間を使って行きたいと思います。
なんだか、心が軽くなりました。
ありがとうございます。

萬福寺 鈴木大祥様
ありがとうございます。
お金があればとりあえず安心だという考えが、そもそも、凄く安易な考えだったと気付かされました。
今現在の幸せに目を向けず、将来の不幸せを想像しているなんて、自分が滑稽に思えてきました。
周りを幸せにする事で、自分も幸せになれるという言葉に、目から鱗が落ちたような気分です。
周りへの感謝の気持ちを忘れずに毎日を幸せに過ごしていきたいです。

それでも、やっぱり、もっと働いてお金を稼いだ方が、なんだか、気分が安定するような気がしてしまうのです。老後の不安は消えませんが、これだけ働いているのだから、と自分に言い聞かせる事が出来るからです。
ただ、そうやって、必死に働くと、今度は、子供に寂しい思いをさせているのではないかと不安に思い、自己嫌悪に陥ってしまいます。
子育てと仕事(お金)の間で板挟みになり、「お金より子供が大事!」と思うのですが、子育てにもお金がかるし、老後に子供に負担をかけたくないし。と思うと、やっぱり、もっと働いて稼ぐべきでは?と思ってしまいます。
とりあえず、子供が中学生になるまでは、せめて六年生の夏休みまでは、今のままで、宿題や勉強をみたり、一緒に料理を作ったり、楽しい時間を過ごそうと思うのですが、時々、気持ちが焦ります。
良いタイミングで正社員の良い仕事に巡り会えるという保証もありません。
今の職場は、社員も充実しているので、今のところ私が社員にはなれそうにありません。
焦ると上手くいかない事も、そのときが来たら、自然と道が開かれる事も分かっているのですが、今日も眠れません。
とりとめのない文章ですいません。
どうしたら良いでしょうか。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ