生きていく不安
40歳を超え独身でとても孤独で辛いです。
このまま1人で年老いていくと思うと怖いです。
最近、結婚している人が羨ましくて。
パートナーは探せるのでしょうが、自分に自信がないし
もうこの歳ですから子孫を残せないし女性としての価値を感じず
選ばれる対象に無いと思っています。
こんな事になってしまって先祖にも顔向けできません。
せめて友達でも出来れば生活が豊かになると思って
交流の場を探して行きましたが、
既婚者の方もいらっしゃり楽しむどころか自分が惨めに感じて
苦しくなりました。
会社でも既婚の方が殆どで会話が苦しいです。
何故早くに結婚・子供を設けなかったのかと自分を責めてしまいます。
家族だって喜んでいたのではと思います。
ここ毎日生きている意味が感じられなくて消えてしまいたいです。
前向きに生きるアドバイスを下さい。
孤独感、劣等感、自責の念、他人への羨み、人生の後悔
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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あなたが積み重ねてこられた「増えたもの」に注目する
お辛い胸の内を打ち明けてくださり、ありがとうございます。
「このまま一人で年老いていくのが怖い」「女性としての価値を感じられない」と、ご自身を責め、毎日生きている意味さえ感じられなくなっているとのこと、そのお気持ち、痛いほど伝わってまいりました 。
少しだけ、私のお話を聞いていただけますでしょうか。
私たちは「年を重ねる」と聞くと、若さや美しさなど、何かを「失う」ことばかりを考えてしまいがちです 。しかし、本当にそうでしょうか。これまでの40年以上の人生で、あなたが積み重ねてこられた「増えたもの」も、たくさんあるはずです 。
たとえば、様々な出会いを通して得られた「経験」。物事の本質を見つめる「知識」。そして何より、ご自身が様々な痛みを経験されたからこそ持てる、他人の痛みに寄り添う「優しさ」 。これらは、あなただけの尊い財産なのです 。
また、私たちは知らず知らずのうちに、「結婚するべき」「母になるべき」といった社会の”ものさし”で自分を測り、苦しんでしまうことがあります 。ですが、人の価値は、特定の役割を果たせるかどうかで決まるものではありません 。道端に咲く花が、ただそこにあるだけで美しいように、あなたという存在そのものが、ただそこにいるだけで尊いのです 。
過去を悔やみ、未来を憂うとき、私たちの心は「今」にありません 。もし、どうしようもなく苦しくなったら、まずは静かに呼吸を整え、ご自身の五感に意識を向けてみてください 。目に映るもの、聞こえる音、肌で感じる風。そうして「今、ここにいる」という実感を取り戻すのです 。
私たちの命は、決して一人だけでは成り立っていません。多くの支え合いの中で、生かされています 。その事実に気づけたとき、心から感謝の念が生まれ、ご自身の人生がとても愛おしいものだと感じられるのではないでしょうか 。
どうかご自分を責めすぎないでください。まずは静かにご自身の呼吸を感じる時間を持ってみてくださいね 。あなたの心が少しでも軽くなることを、心よりお祈りしております。
合掌
40代を迎え、独りであることに孤独を感じ、生きる意味を見出せないとのこと。その心の痛み、深く受け止めました。
結婚という世間の尺度が、あなたを苦しめているように見えますね。
しかし、物事には縁というものがあります。
縁とは、人と人、物と物、出来事と出来事をつなぐ、目には見えない糸のようなものです。この世の全ては、縁によって成り立っていると仏教では言っています。
結婚もまた、縁の一つ。その縁が結ばれていないからといって、あなたの存在そのものが否定されるわけではございません。ましてや、先祖に顔向けできないなどと思う必要なんてありません。ご先祖様は、あなたが懸命に生きていること自体を喜んでいるのではないでしょうか?
あなたが懸命に生きていて、自分自身が満たされることが大切ではないですかね。
ただ、「既婚者の方といると惨めになる」とのお言葉も理解はできますね。自分の置かれた状態の疎外感ですね。それは、他者と自分を比べ、自分が劣っていると感じる心です。
でも考えてみてください。既婚者の方々も、それぞれに悩みや苦しみを抱えております。あなたが苦しいと感じるように、彼らもまた、それぞれの人生を必死に歩んでおります。
まずは、他者との比較をやめて、自分自身に目を向けてみませんか。
あなたが今まで歩んできた道のり、積み重ねてきた努力、得てきた経験。それらは、誰にも真似のできない、あなただけの宝です。
生きる意味が感じられないと思っているようですが、ご安心ください。
人生に意味なんてありません。
意味は、あなたがこれから創り出すものなのですから。
過去の事実は変えられないですが、その意味は変えられますし、これからのことはあなたが意味づけすればいいだけのことです。
悩んでいる時は、孤独と恐れと不安で潰されそうになります。ですが、じっとしていては本当に潰されてしまいます。ですから、一歩踏み出してみませんか?
それは、新しい出会いを見つけることかもしれませんし、ボランティア活動を通して誰かの役に立つことかもしれません。あるいは、ご自身の経験を文章に記し、同じ悩みを持つ人々の心に寄り添うことかもしれません。
あなたが、ご自身の存在そのものが素晴らしい光であることに気づき、その光を輝かせて生きていくことを、心よりお祈り申し上げます。合掌
孤独と劣等感に押しつぶされそうなときに
ご相談を読ませていただき、胸が締め付けられるようでした。40歳を過ぎて独身であることに不安や孤独を感じ、周囲の既婚者と比較して自分を責めてしまう気持ち、本当に苦しいことと思います。
1. 「女性としての価値」という思い込みについて
「子どもを産めないから価値がない」「結婚していないから選ばれない」
社会の一部の価値観や刷り込みが、あなたの心を縛っているのかもしれません。
けれど仏教では、誰もが生まれながらにして尊い「仏性(ぶっしょう)」を宿す存在と説かれます。つまり、人の価値は年齢や結婚の有無、子どもの有無で測られるものではありません。あなたはすでに、存在そのものが尊いのです。
2. 「先祖に申し訳ない」という気持ち
ご先祖さまは、子孫が「幸せに生きてくれること」を一番に願っておられます。「結婚しなかったから顔向けできない」というのは、あなたが自分に課してしまった思い込みです。むしろ先祖から見れば「大事な命をどうぞ安らかに生きてほしい」という祈りで満ちているでしょう。
3. 比較から離れる練習
会社や交流の場で、既婚者を見て苦しくなるのは自然なことです。ただ、その比較に心を奪われ続けると、ますます「自分は劣っている」という思考のループに陥ってしまいます。
仏教では「他人と比べる心」を「妄想」と呼びます。それは実体のない幻のようなもので、私たちを苦しめるだけです。比べる代わりに「今日は少し笑えた」「誰かに優しい言葉をかけられた」など、自分自身の小さな喜びを丁寧に見つけてみてください。
4. 人とつながる方法
友達づくりも、必ずしも大きな場に飛び込む必要はありません。ひとりでも心を許せる人と出会えれば、それで十分です。ボランティアや趣味の集まりなど「何かを一緒にやる場」に入ると、比較よりも協力が生まれ、自然とつながりやすくなります。
5. 前向きに生きるヒント
「今ここ」に意識を戻す:未来を思い煩うより、今できる小さなことに集中する。
感謝を書き出す:一日一つでも「ありがたいこと」をノートに記す。
体を動かす:散歩や軽い運動は心を明るくします。
・結びに
あなたは「消えてしまいたい」と思うほど苦しみながらも、こうして言葉を紡ぎ「前向きに生きるアドバイスを下さい」と願っておられる。その願い自体が、すでに尊い「生きようとする力」です。
合掌
質問者からのお礼
沢山のご回答ありがとうございました。
皆それぞれ悩みが有ると分かっていても
どうしても、結婚し血を繋いでいく事は
人としての根本的な部分と思ってしまい
自分には出来なかったという事が情けなく感じてしまいます。
ですが、無いものばかりに目を向けるのではなく、
独身だから出来る事、得てきた事が有ると思うので
自分には有るものの方に意識を向ける様にしたいと思います。
ボランティアをするのも良いですね。考えてみます。