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母との関係

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2年前子供を出産の時32時間の陣痛に耐えようやく産まれました。
その時何時間も分娩室の前で母が産まれるまで待っていてくれたのですが産まれてすぐに分娩室へ入ってきて母に「いきむのが下手くそ!」と言われ驚きました。

しかし、産後1ヶ月は実家にお世話になるため関係も悪くしたくなかったので何も言わず2年が経ち、先日子供が病院でイタズラをして迷惑をかけてしまいました。
もちろん子供を叱りましたし、従業員の方には謝りました。
母に「こんなイタズラをされて恥ずかしかった」とメールで伝えたところ「ちゃんと叱らないと!まるでキチガイ親子!◯◯事件(未成年の某殺人事件)が頭から離れない!」と返事があり、あまりのショックでもう連絡する事も会う事もしない事にしました。

そして、1ヶ月前に2人目が産まれたのですが祖父母に孫を抱かせてやらないのはあまりにも可哀想、親子なんだから許してやれ。と言われます。
私自身、謝ってさえくれれば全て許しますし子供を抱かせてあげたいと思っています。
しかし、当の本人が謝るのは無理。話し合うのも無理。と言っているそうなのです。
私は謝らないなら放っておくつもりなのですが何かと祖父母がお前が大人になって許せばいいだろ、今まで世話になったのに。親子なんだから謝らなくていい。と言われ続けているのですがそうなのでしょうか?
私が子供の頃、母に土下座させられたり申し訳ございませんでしたと言えと言わされたりしたので親子と言っても謝る事は必要かと思いますが間違いなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

通常母親は謝らない

超独断と偏見ですが、昭和世代の親の多くは「親は正しい子は間違い」的な思想を持っています。(笑)どんなに親が間違っていても子供のせいにするものです(笑)

日本語と英語の単語・文法の違うようなもので
【左:平成世代   右:昭和世代】
 自分が勝手に   相手のせいで)
  ・怒った  ⇔ 怒らされた
  ・心配した ⇔ 心配させられた
  ・不安だ  ⇔ 不安にさせられた
  ・傷ついた ⇔ 傷つけられた
  ・謝った  ⇔ 謝らされる羽目になった
この表の右側のように、常に、相手が悪いのです。(独断と偏見)

冷静になって、独立自立して、真の自己に目覚めれば、相手によってそれが腹立たせられたのではなく「自分が勝手に」自縛・自爆したのだと気づくようになるのですが、それが分からない内は、人間、悪いのは常に相手なのです。だから、相手を変えるのではなく、自分の心をおさめる仏教がこの時代に必要なのです。

('ω')多くの母親は子供に従順を望むものです。それが過剰になると、コントロール、支配、抑圧になります。
おすすめは、それを理解して嫌でしょうが❝敢えて❞従順にぺ子ぺ子になることです。
百獣の王ライオンの天敵はママライオン。ママライオンには、孫ライオンです。
孫を連れていけば、怒りなんぞ忘れて長時間煮込まれた肉のようにトロトロになるでしょう。('ω')
あなたも子供が年頃になったら、反発してくる子供にそうしたくなってしまうことが必ずあると思いますので、お母さまを反面教師として、大いに師として学びましょう。また、母親をカリカリさせる要因として、自分の無意識ながらの母親に対する態度、表情、言動も顧みて、、、。
世間では長男は父親と、長女は母親といさかいを起こし❝やすい❞というものが多く見られるケースです。
「人間はじめての子供(第一子)ってのはよぉ、どう育てて良いもんかわからんから、あれこれ、手を加えすぎちまうもんなんだよなぁ」ある親の反省
結論:母というものを自らがやっていく中でそれを理解すれば赦せる

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残念ですが、距離を置きましょう

ルナさん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺 觀音寺 中村太釈です。

ルナさんの出産後や子どものいたずらに対して実母から心ない言葉を投げられてつらい思いをしているのですね。ルナさんのお母さまが謝って、心を入れ替えてくれれば関係も修復できるのに、残念に思っておられるように拝察いたしました。

出産など命の危険もあることを乗りこえた後に出でくる言葉として、お母さまの言葉は不適切であると言わざるを得ません。そして、孫の失敗に対してキチガイという言葉を使うことは考えられないことです。

残念ながら、それがお母さまの本性です。ルナさんも薄々気が付いていると思いますが、今回の件でお母さまの本性が顕著になってしまいました。

親子の縁があるからこそどうにかしたいと思いますが、どうしようもないこともあります。人生の学びとして受けとめ、ルナさんとお母さまの距離を置いた方が良いと思います。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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構えて向かうと相手も身構える

ルナさん、はじめまして。

お母様との関係でギクシャクしているご様子。

まず、前置きとして、
例え親子であっても「謝る」ということは必要です。

これを踏まえた上で、

あなたの側から言えば…

お母様の言動が、あなたのシャクにさわった。
シャクに障ったことをお母様に伝えても謝ってくれない。
謝ってくれないのなら付き合うつもりはない。

ということですね。

お母様は、話し合いもしない、誤りもしないと言っておられる。

困りましたね。
でも、ひょっとしたら、お母様には別の思いがあるのかも知れません。

あなたは、親だからということで一応は下手に出たのだろうと思います。

でも、もしかしたら「謝らせよう」が前提で、お母様と接していませんでしたか?

人にはそれぞれ思い分があります。
その思い分をすべて言葉で表せれば良いのですが、なかなか心の内の微細な部分までは表現出来ないものです。

あなたのトラウマもあると思いますが、心の内に沢山ものごとを溜めて人と接すると、知らず知らずのうちに心の内に溜めたものが、言葉や態度に出るものです。

相当冷静になってみても、自分自身ではなかなかわからないものです。
しかし、相手にはそれが手に取るように見えます。

「こうしてやろう」とか「こうあるべきだ」という思いで相手に接すると、どうしても身構えて相手と接してしまいます。

身構えて相手に向かってしまえば、相手はそれなりの防御をします。
そうしても危険に対する拒否反応を示してしまうのです。

お母様に謝ってもらいたいなら、不本意かもしれませんが、少し遠回しに責めてみては如何でしょうか?

ご機嫌を取れとはいいませんが、何食わぬ顔をして自然に接してみることです。
きっとお母様にとっては「なにしにきたの?」って「?」が浮かぶでしょう。

でも、お母様の防御が緩めば、自然に仲は修正されていくものです。

早急に事を求めようとするから、余計に関係はギクシャクします。

失礼な言い方かもしれませんが、
あなたを育てたお母様です。
あなたにもお母様にも、似たようなところがあって当然ですよ。

あなたのお子さんには、お母さんとお婆ちゃんの不仲は迷惑でしかありません。

仲直りまで出来なくても、お子さんのためにも、ゆっくり時間をかけてお婆ちゃんと自然な関係を築いて下さることを祈ります。

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