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長男なのに妻の両親と暮らすことについて

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有り難し有り難し 19

現在、嫁の実家近くで嫁と二人で暮らしています。

自分は田舎の長男で、妹はいますが家を継ぐのは長男と言われるようなところです。

少し土地があったりお墓があったりで、自分の両親は当然戻ってきてくれると思っています。(特に母親)

しかし、嫁の両親と言いましても母親だけで病気持ちです。
当然のことながら心配で、一緒に暮らし面倒を見たいと言っております。
家も見に行っています。

自分としては、嫁の考えは当然だと思いますし、理解できます。
しかし、自分の両親を裏切ってしまうという気持ちがあり苦しいです。
小さいころから大きくなったら近くに住んで面倒見るし、孫とも遊んでねと言い続けてきました。祖母もいるのですが楽しみにしています。

利点よして家を見に行った場所(現在暮らしてい場所の近くで一軒家)で暮らせば、嫁も仕事を辞めなくてすみ、経済的にも義母のことも安心です。自分の職場も実家よりはだいぶ近いです。

悪い点として、自分の裏切ってしまうのでは?という気持ちで両親に対する罪悪感。両親と自分と嫁の仲。

以上、よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あしげく実家に

悩んでるそうめんさん、はじめまして。

両家の間で迷っていらっしゃるあなたの気持ちはよく解ります。
世間で良く言う「マスオさん」の状態になった時、ご自分のご両親のことを考えて躊躇されているのですね。

今は、どのくらいの頻度でご両家に通っていらっしゃるのでしょうか?

ウチのお檀家さんにも、マスオさん状態の方は結構大勢いらっしゃいます。
詳しいところまでは表からは見えませんが、どのお家もそれなりに上手くやっておられるようです。
すべてがそうではないようですが、それら周りから幸せそうに見えるお家に共通して言えるのは、ご主人が奥さんやお子さんと一緒に実家に、結構な頻度でご主人の実家に顔を出しているということでしょうか。
中には、実家の隣に家を建てて、奥さんのお母様と一緒に暮らしているお家もあります。

確かに、実家を裏切るように傍目からは見えるかも知れません、
ですが、要は気持ちの問題です。

実際にご実家の後を継がれるか否かは別にして、ご主人(必ず奥さんと一緒に)が、今以上にご実家に顔を出して、一緒に暮らしていなくても、「俺は長男だから」ということを明確に示してあげるなら、ご主人のご両親もそれほど心配はされないでしょう。

今後お子さんが産まれた時にも、ものごとの順番さえ間違わなければ、ご両親のご機嫌を損なうことはないはずです。
お子さんの祝い事やらなにやら、すべて先ず、ご実家のご両親に相談するなど、ご両親への配慮を優先して差し上げれば、今以上に親子仲も良くなるかも知れません。

親に孝行して損をすることは何もありません。
今以上にご実家のご両親を大事にすることを心がけて差し上げることで、奥様や奥様のお母様にとっても良い結果をもたらすはずです。

ただし、これはあくまでも、ご主人が腹案になさるものとしての一例ですから、本当はご主人の親御さんと腹を割ってお話しされてみることが一番の近道かもしれません。

良い方法が見つかると良いですね。

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有り難し
おきもち

長男と一人娘の夫婦の実例

お答えになるかどうか分かりませんが、親類の家のことをお話ししたいと思います。参考程度に聞いてください。

タイトルにあるように、田舎の兼業農家の長男と同じく田舎の一人娘が結婚しました。今から三十年ほど前の話です。はじめのころ女性のご両親は、「何のために育てたのやら、さっさとよそに嫁に行ってしまった」とおっしゃっていたようです。しかし、それはごく短い期間で、「いい人にもらってもらった」と喜ばれるようになりました。男性がご両親をすごく大切になさったからです。

三十年間をざっと申しますと、男性の両親の衰えと死、お祖母さまの認知症と死、女性の父上の死、母上の認知症を経て現在に至っています。お子さんは娘さん二人です。ご長女がつい最近結婚なさいましたが、たいへんな三十年間だったといえますし、今もたいへんといえばたいへんです。

この間、女性の実家にお住まいになり、当時まだお元気だった女性の母上に娘さんたちを育ててもらい、共稼ぎをなさってた時期もありました(現在も共稼ぎ)。いまは女性の母上が認知症になっておられるので、お世話方々、女性の実家と男性の実家(無人のことが多い)を行ったり来たりなさっています。

私の世代は二人っ子が主流でした。当然、一組の夫婦が両方のご両親の世話をするケースが多くなります。双方のご両親との関係もさまざまで、決まったパターンはないのかもしれません。状況にあわせていく以外によい方策はないのようにも思いますが如何でしょう。

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有り難し
おきもち

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