怒りを殺して生きること
初めて質問させて頂きます。
私は現在実家暮らしで、我が家は母も妹も激情型です。
母や妹からやつあたり等理不尽な攻撃をうけることがあるのですが、私まで感情的になったり反論してしまうと収拾がつかなくなり家庭崩壊するのが目に見えているので
いつも怒りを圧し殺しています。
すごく腹のたつこともあるのですが、怒るわけにはいかない、私が大人にならなければいけないと外に出て距離をとったり本を読んだりして心を鎮めています。
私はこのままで良いのでしょうか。怒りを鎮めようと気持ちを遠くするたび、このまま心が死んでしまうのではないかという気持ちになります。
また、我が家は夫婦が不仲で父の家庭への干渉はほぼなく、母と妹に毛嫌いされているため家族で父と会話するのは私だけです。
私も父を快くは思ってはいませんが、私まで父を嫌うと家庭が成り立たなくなるのでそのことに関しても心を殺している気分になります。
家を出て一人暮らしをするべきかと思うのですが、私には作家になるという夢があり、実家でバイトと家事をすることが一番執筆時間を得られる上、金銭的にも余裕がなく実家から出ることは厳しいと考えています。
私はどういった心持ちで家族と向き合えば良いのでしょうか。
理不尽に怒鳴られるたび、すごく消えたくなります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お坊さん的アンガー・マネージメント
怒りを無くすのは簡単です。
相手に、いますぐ、高い理想を求めないようにしてみましょう。
あなたはおそらく健全で高い理想を持ったお方なのです。それは素晴らしいことです。
ところが、自分のルールや正義感が強すぎるのではないでしょうか。
「順調でありたい・スムーズでありたい・嫌いな人と一緒に居たくない・自分の思い通りであってほしい、邪魔されたくない、相手から悪く言われたくない」
上記のような、良く言えば「あるべきルール」悪く言えば「自己中心的なものの見方」が強すぎると、現実がそうでない時にギャップが生まれます。
相手や出来事に対する日常のスタンスが「こうあるべき」という高い理想を持ってしまっていて、ご自身でも気づいていなかったのかもしれません。
怒りは無くす必要はありません。
怒りは出た時点に、無くそう、我慢しようとするのは絶対やってはならないのです。(そーなの?)
怒りは、怒りが出た後に無くすものではないのです。(ふーん)
怒る原因を、あらかじめ無くす事で、怒りを出なくするようにさせる・するのです。(なるほど)
その原因を取り除くためのマントラが
「求めない、期待しない、自分のルールを押し付けない」
これをいつも怒りを起こしてしまう現場に於いて、あらかじめに唱えてください。
驚くべき効果があります。
効果が無くて怒ったら、お礼欄で私に怒りをぶつけてみてください。
「このクソ坊主、期待したのに全然、効果ねーじゃねーか!」
そうしたら、私は次のように答えます。
「だから、言ったじゃないですか。期待しちゃダメですってね。」 ちゃんちゃん
相手に自分の理想を要求しない。これ怒りを無くする効果的な在り方なり。 覚元
瞑想が効果的かもしれません
まずあなたの冷静さと聡明さに敬意を表します。自分まで母上や妹さんと同じようになって怒ったり、お父上を無視したりしてはいけないと耐える力をお持ちです。あなたは素晴らしい人間性をお持ちの素敵な方なのでしょう。
さて、周囲が劇的に変わっていくとは思えないので、あなたの心が平静で怒り左右されない、さらにはご家族をいとおしむことができる術は瞑想の実践ではないかと思います。
私は浄土真宗という宗派に属していますので、この文章を読むと人によってはおかしなことをいう奴と思うかもしれません。しかし、仏教はその二千五百年ほどの歴史において常に憎悪や欲望に左右されない生き方を説いてきました。そのためにどうすればよいかというと具体的な実践法があり、その一つが瞑想です。最初からうまくいかないかもしれないし、完全に怒りから解き放たれるかどうか請け負うことはできませんが、軽くなることは間違いないと思います。
日本テーラヴァーダ協会のサイトなどにはかなり詳しいことが書いてあります。はじめての人にも分かりやすい、とっつきやすいと思えるサイトを見つけました。よかったら参考にしてください。
http://homepage3.nifty.com/harunaji/a021.htm
家を出てみませんか?
ありはさん、はじめまして。
作家になることが夢とのこと。
お話を聞いていると、今のままバイトをしてお家で創作活動をしていても、ご家族のことが気になって創作どころではないのではないですか?
今のままお家にいて解決する方法については、先に別の方がお書きになっておられますので、私は別の視点から…。
一度気持ちを切り替えて、思い切って外に出てみては如何でしょう?
確かに時間は減ってしまうかもしれませんが、余計なことを気にしないで良い分、充実した時間が取れるのではないですか?
外からご自分のいた家庭を見ると、また違った見方も出来るものです。
一度一歩離れた立場から、ご家族を見てみるのも、創作活動のプラスになるかもしれません。
家族と向き合うとはお書きになっていますが、文章を拝見しても、どうもあなたが家族仲をどうにかしようというスタンスではないようですから、一度離れてみることも視野に入れて考えてみられては如何でしょうか?
きっとまた、今と違った、ニュートラルな立場から視野が広がる思いますよ。
怒りは困りからくる
ありはさん
ご家族のことでお悩みとのこと。この悩みはきっとお母様や妹さんも同じでしょう。感情的に当たってくるというのは、裏を返せば困っているどうにか助けてほしい。というサインです。ある意味あなたに助けを求めているのかもしれません。
落ち着いて、膝をつき合わせて、お茶でもしながら心の内を話せる場は作れないでしょうか。カウンセラーなどの第三者に入ってもらうのもいいかと思います。
あなた自身の怒りは、そうした哀れみの視点からみたら救われないでしょうか。罵声をそのままの音声として捉え、意味付けをせず、困り感を持っているんだなという視点で観察してみる。それだけでも少しは違うかもしれはませんよ。