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どうしたら変われますか?

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有り難し有り難し 24

初めましてお坊様。菖蒲と申します。実は昔からずっと誰にも相談できず悩んでいることがあるのですが、聞いていただきたくこちらに質問しに来ました。よろしくお願い致します。

悩みというのは、『イライラしたことで怒ったり気分が落ちたりということがあとまで続くこと』です。怒りは収まってもあんな事して・・・こんな事言って・・・と寝て起きても気にしてしまいます。いつも2日、3日続いてなんども場面が思い出されて1人あーでもない、こーでもないと考えて恥ずかしくなったり馬鹿なことしたなと思って落ち込みます。また『細かいことが気になってしまう』性分であること。またそれによって、あの言い方って私が何もしてないみたい等とマイナスに考えて嫌なイメージが溜まってしまい『変なところ(最近気がついたのは体調が悪い時や眠いような時に限って)怒りが爆発してしまう』ことです。
これによって私はかなり短気に見られる事があるのですが・・・他人に対しては割と冷静でなんであんなに怒るのかな。出先で急いでいるとしてもそんなに怒る方が時間の無駄になるのに・・・何が気になったのかな?なにを分かってもらいたいんだろ・・・と考えられるのですが。。家族に対してはそうもいかないのです。変わってもらいたいわけじゃなく分かってもらいたいのに、うまく伝えられず。また喧嘩になる時も話を聞いてもらえないのでただストレスです。何故か素直な気持ちを口に出す時には必ず場の空気を悪くしてしまうので(そんなつもりもないのに)なので、言わない方がいいかと溜めてきた事を考えすぎて煮えたぎり爆発してしまいます。何となくわかることは、誰かに会う前に「あの時こー言ったのに、あー言ったのに・・・本当に会いたくないなーやだなー」なんて考えながらその人に会うことが原因だと思うのですが・・・。それも合わなきゃならない時に限り思い出してしまうのです。

どのような考えというか心構えでいれば、こんな自分を変えられるのでしょうか・・・。

ちなみに子供は1歳なのですが、もう!と怒ってもすぐに切り替えることができます。こちらはきっと子供の方がケロッとしていて怒ってもその後はもう笑っているので怒りもあとを引かないのだろうなと思うのです。が対大人になるとどうも上手く行きません・・・

忙しい中ではあると思いますが・・・
どうかよろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「ありがとう」と「ごめんなさい」

ご相談拝読しました。

「どうしたら変われますか?」とのことですが。

「もっといい人」「より素晴らしい人」「いつも正しい人」にはならなくてよいです。

「正しさ」を手放してください。

「イライラする」のは思い通りにならないから。思通りにしたいのは自分が「正しい」と思っているから。

ではないでしょうか?
他人に対して冷静なのは他人が何を言おうが、どれだけ怒ろうが、自分の方が正しいと思っているので冷静に分析しあら捜しができるのではないですか?
しかし自分の「正しさ」を受け入れてもらえないと爆発してしまう…。

「正しさ」を手放すとはいつも「私が間違っているかも」とおどおど・びくびく・謙虚に自信なく生きてくださいと言うのではありません。

「正しくない自分が許されている」という自信・安心は持ちましょう。それがないと人は生きてはいけません。
しかし、その自分が許されていることに対して「ありがとう」と感謝し、そんな自分であることを恥じ「ごめんね」と謝罪する心が大切なのではないでしょうか。

素晴らしい人間に変われるなら誰も苦労しません。みんな欠点のある「正しくない私」のままで許されている「お互い様」「おかげ様」の世界を生きているのです。

その世界において「私は正しいのだ」「私は正しくなれるのだ」と頑張るより、今のそのまんまで生きて、間違ったら謝り、受け入れてもらえたら感謝する。

その方が心持ちが楽ではないでしょうか?それはあなただけでなく、あなたの周りの人も気楽になれると思いますよ。

「ありがとう」と「ごめんなさい」

これが簡単なようで難しいんですけどね。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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客観的に眺めてみる

禅では坐禅という修行を行います。
その目的は「己事究明」(こじきゅうめい)。
おのれを見つめ、明らかにすることです。
痛いのを我慢することが、修行ではないんです(笑)

坐りながら呼吸を調え、心を調え、静かに自分を見つめるのです。

菖蒲さんに同じことをやれとは言いません。
(けれど、近所で坐禅会など実施している寺があれば、体験してみてもいいかも)
大事なのは、「心静かに自分を見つめる作業」です。
例えば「嫌なことノ-ト」というやり方もあります。
心に浮かんだネガティブなことばをとりあえずノ-トに書き写して、あとから見つめ直してみるやり方です。

急いで「これはいい、これは悪い」と、選別せずに、ありのままの自分を見つめてみると、やがては自分の為すべきことが見えてくるのではないか。
そんな風に私は思います。

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有り難し
おきもち

様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
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