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ビックリです。

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有り難し有り難し 23

前に好きな人を不幸にする。と質問しました。
人生最愛の人を失って後悔し、後悔し、とても辛い日々を送ってたのですが、
自分が悪くて、捨てられたとばかり思ってましたが
実は、相手の人に彼氏が出来振られた事が判明いたしました。

最近、折角傷も癒えて来つつあった矢先にそれを知ってしまいました。

毎日眠れずに、病院で睡眠薬を処方してもらいながらの日々です。

辛くて辛くてどうにかなりそうです。
先ほど、これからが今までを決める!と言う言葉を聞き前向きになれる!と思いましたが、心が痛いです。

本当に時間が癒してくれるのでしょうか?

私は立直り、また恋愛が出来るようになるのでしょうか?

復縁を目標に頑張って居たのに。。。

恋愛が、もう正直怖いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自らのストーリーに傷つくということがある

恋愛というものの多くは、そもそもが自分の理想を描いたストーリーを相手にしている世界です。
ですから、自らの理想とすることに対して現実がそうでない時に❝マボロシ❞が滅するのです。
それゆえに「幻滅」なのです。
相手の方はもともとが、自分のものでもなんでもない存在なのです。
その好きな方も含め、全てが縁があるとはいえ、それぞれ尊い存在であったと知りましょう。
あなたのストーリー、物語の中から手放して自由にして差し上げるのです。
さらには、その相手だと思っていたものをよくみてみましょう。
自分の想定した理想の相手の虚像でしかなかったことが分かるはずです。
つまりは自分の想念を相手にしていたにすぎないのです。
それが分かれば失恋の痛みは瞬時のうちに消えます。
「わたしがフラれた相手」でも「私が見限られた人」などというひがみっぽい気持ちですら、自分のストーリーであると気づけるからです。

人は多く、本当の相手を相手にしていないものです。
あなたも現在苦しんでいるのは、その相手ではなく、自分の中の想念上の彼女を相手にしていたことを見抜くべきです。気づくべきです。
そうすることによって、人ははじめて人と出会うことが出来ることがあるのです。
人と会うとは何か。
リアルタイムの現実で、その人のいる所で、当の本人同士の出会いです。
それ以外はみな幻です。
ですから、今あなたが相手にしている彼女は厳密には「あなた」なのです。
この道理に目覚めれば失恋の傷は癒え、心の病も改善されましょう。
何となくわかるところがありましたら、私の過去の回答を読んでみてください。多くの方から失恋や心の苦しみを無くすことが出来たと感謝の手紙を頂いております。
これは私の教えではなく、ものの根本の道理だからです。
ですが、微細な点故に一度や二度読んだだけではわからない方もおられます。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

立ち直ることはできる

後悔の嵐さん、はじめまして。質問を拝読しました。

後悔の嵐さんは、人生最愛の人と別れ夜も眠れない日々を過ごしていたのですね。しかし、後悔の嵐さんと彼女が分かれた理由は、後悔の嵐さんにあったのではなく、彼女に別の男性ができたことが原因だったのですね。

後悔の嵐さんの心痛が伝わってきました。
私の中にあるトゲのような痛みが疼きました。同じような体験をしたことがあるからです。

私は大恋愛して、大失恋をするタイプです。おかげで、相手に男ができたからと別れを切り出されても納得できませんでした。どこかで復縁できるのではないかと思っていました。

でも、諦めました。
しばらく恋愛について考えることは止めました。目の前のことだけに目を向けるようにしました。

そうすれば、人生を導いてくれる大きな力に添って流れて行くものです。
大きな力とは、仏教では仏のご縁と言います。

後悔の嵐さんも大きな力に身を任せてみませんか?

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おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

中村様

ありがとうございます。
すぐには、まだ無理と思いますが流れに見を任せつつ、前向きに努力して行きます。
やっぱり、今までを良くしたいです!
今まで、年齢的にも焦ってました。

でも、やっぱりトゲは残るんですね。。。

怖いです。
仏のご縁で導いて貰います!

何だか経験者の話を聞くと心が落ち着きます。
ありがとうございます。

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