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未来を透視してもらいましたが…

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とある縁で未来を透視してもらいました。(お金は一切発生していません)
私の為にと、はっきりとは明言しませんでしたが、私は旦那と我が子を亡くしてしまうようです。
時期を聞きましたが、変えてはいけない未来(天命)もあるそうで、これ以上詳しくは言えない(伝えない方が良い)ようでした。
私が安易に聞いたのが悪かったのは十分分かっています。
ですが、毎日毎日(もしかして今日かな?)とビクビクしてしまっています。
まるで、死刑執行を待つ気分です。

透視の方に、毎日を後悔のないように生きるようアドバイスをいただきましたが、こう過ごすのは今の精神状態ではとても難しいのですが、どうすれば恐れず穏やかに暮らせるでしょうか?

どうか、愚かな私に穏やかに暮らせる知恵をいただけないでしょうか。
宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

Kill time

なるほど透視ですか…まあ金銭云々はおいといて、内容によって精神的に負担を感じてしまうことはよくお分かりになったでしょうから、今後はそういったものは避けるべきではないでしょうか。

さて、「ある意味で」ですがその透視は当たっています。

私たちはもれなく皆、遅かれ早かれ手にしたものも、愛する人も全て失います。

それは「私の死」によってです。「私の死」は変えられない未来(天命)です。先立たれる場合も、先立つ場合も、順序の違いはあれ人は独りで死んでいくのです。

ところで、英語で「暇つぶし」は「Kill time」というそうです。私たちは生まれた瞬間から死にむかって時間を消費し続けています。
「暇つぶし」とまで言えなくとも、毎日をいつ来るかわからない未来に怯えオドオド・ビクビク過ごしてしまうのであればそれはある意味で「時間の大量殺人」です。

透視で言われた内容は、不安を駆られるような表現だったのかもしれませんが、ある意味では普遍的な内容です。
そもそも私が「私の死」という問題と向き合わなければならなかったのだと気づかされたご縁として、「生死」の問題に応える仏法との出会いへ繋げてはいかがでしょうか。

透視の内容は誰にでも言えることだとして問題を棚上げし、なかったことにするのでなく、いよいよ「死」と向き合い、目の前の愛する人と過ごす「今」という地にしっかりと足をつけて生きるご縁としましょう。

時間は刻々と進んでいきます。「今」を生きずしていつを生きるのでしょう。ご主人とお子様と共に生きることができる時は「いつ」でしょう。

どうぞ日暮らしを大切に

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個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

タダより高いものはない

こんにちは。

 わざわざタダで未来を見て、不安をあおる、なんて、ちょっとアヤシイです。洗脳かもしれません。悪徳商法の入り口にありがちなきっかけです。
 今回はタダでしたが、次に会ったとき、「未来を変えるにはこのグッズを」などと高額なものを勧められるかもしれません。

 未来は誰にもわかりません。有名な予言者ノストラダムスでさえ、予言を外しました。
 何かオカネが絡んでいるとみて良いでしょう。過剰に反応し不安にならないように。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

質問者からのお礼

こんな事誰にも言えず、みえないものに1人怯えていましたが、ここで話せて自分以外の意見が聞けて本当に良かったです。
「死」と向き合う努力、家族と今日を生きる努力をしてみます。
ありがとうございました。

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