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姉の事で…

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今日は姉の事で相談したくてハスノハに来ました。
私には、八歳上の姉がいますが、鬱病を長年患っていて、安定剤と誘眠剤を常用しています。
働けないので、家に一日中居る状態で、体を動かす訳でもないため、脂質異常や糖尿病にもなってしまい、それらの薬も飲んでいるようです。頭痛などがある時には、鎮痛剤を服用してますが、痛みがひかないと2錠、3錠と短時間に医師の処方してくれた分量を無視して飲んでしまい、ろれつの回らない状態で私に電話をしてきては訳の分からない会話をします。
どの薬をどれだけ飲んだのか?姉自身もわからなくなってしまう状態です。
姉の旦那さんも本当に困っているようですが、何とか姉の世話をしてくれています。
薬が切れた状態の時に、そんな服用を続けていたら身体に良くない事や、生活スタイルを少しでも見直して習慣病を改善する事などのアドバイスを伝えるのですが、糠に釘…状態で、また同じ事を繰り返します。
そして、家に居て暇だからと言う理由で、私に電話をかけて来ます。
私が仕事中だという事を承知の上でです。
電話に出るまで何回もです。
仕事中は出られない事を伝えても、自分が話したい事があると、お構いなしです。
病気だから仕方ないと頭では思うのですが、私にも生活があります。仕事や家の事、夫や子供の事など、気持ちに余裕が無い時もあります。
こんな状態が五年ほど続いています。
多分この先も続くと思いますが、私も日々の生活の中で精神的にしんどい時もあるので、姉との距離感に困る事があります。
この先どうやって姉と関わって行くのが良いのか?
お坊様方のアドバイスを頂けますでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手と自分の境界線を一度見つめ直すこと。

ひな様
こんにちは。拝見させていただきました。

お姉様のご病気の事。心配ですね。そしてお姉様を支えようとする優しいお気持ちが文面から伝わってきました。

お姉さん自身の容態の事もありますが、問題は頻繁に連絡をとってくる事が正直疲れてしまうことですよね。おそらくひなさんは優しい心を持つが故にお姉さんを「かわいそうな人」として見てしまいそういう人を邪見に扱ってしまう事への罪悪感もあるのではないかと邪推いたします。優しい心を持つ人ほど自身の善良さに縛られてしまうものです。もし自分が相手にしなくて姉が今までよりひどくなったらどうしようという罪悪感。

ただ、お姉様にはお姉様の何かしらの理屈があるでしょうし、薬に関しても減薬するのは簡単な事ではありません。医師の処方によって様子を見ながらということになるでしょう。

私はしんどい時は電話に出なくても良いと思います。お姉様を変えることはできません。変えられるのは自分自身です。薄情な言い方になるかもしれませんが、お姉様の問題はお姉様の問題で、自分自身とは切り離す必要があると思います。電話で対応している事がお姉様の「ためになっている」とは限らないのです。電話は辞める。でも、自分の都合が付いた時は会いに行ってあげるなど、まず自分と相手の境界線を一度引いてからの方が動きやすい場合も多いです。相手に合わす事がすべて良いのではなく、自分の「出来る事」を今一度考えてみる。長期戦です。時には離れることも大切です。それは「見捨てる」のではありません「戦略的一時的撤退」と考えてみてください。

むしろ姉旦那さんの方を応援するのが良い場合もありますね。ただ、夫婦間が原因でうつになっている可能性もありますが・・。

他人の問題を自分の問題にしてしまわずに、一度自分と他人の境界線を見つめなおし、今のご自身のご家族のパワーをいただきながら長期戦の構えでまいりましょう。お姉様との関係に例えとはいえ「戦う」なんて言い方をして失礼いたしました。応援しております。合掌

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御縁があって一般人からお坊さんになりました。現在は小さなお寺の住職をさせて...
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薬漬けの問題・・

ひな様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お姉さまのこと、誠に心配でございます・・

ひな様へのお電話のことは、やはりお寂しいからでしょうかね・・どこか依存されているのではないだろうかと存じます。

拙生、その昔に精神障害者の授産施設の運営に携わらせて頂いたことがございますが、薬漬けの問題は、本当に胸が痛むものでございました・・

もう薬に人格が支配されてしまって・・という方も中にはいやっしゃいました・・

長い服用による副作用の心配もありますし、本当にこのままで良いのかどうか、見直しは必要な節目の時期ではないだろうかと存じます・・

また、薬を減らすにしても、替えるにしても、医師との相談も必要になり、慎重に進めないといけないことにはなりますが、先においては、副作用の無い、漢方やサプリへの切り替え等も少しご検討の余地があるのではないだろうかと存じます。

例えば、セカンドオピニオン的に、鬱病において漢方を扱っている病院・医師のところへと相談されてみることなども。

とにかく、このまま更に依存度が高まれば、ひな様も精神的にやられてしまうことになりかねませんしね・・

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

川口様
ご回答ありがとうございます。
まさに薬漬けという言葉がぴったりです。
私も漢方などを勧めてみたのですが、聞き入れてくれません。
この先を思うと薬の副作用でボロボロの身体になってしまうんじゃないかと心配です。
根気強く話してみますが、川口様の言われたように私まで精神的に落ち込んだ時がありました。なので、自分の状態が良い時に話そうと思います。
かなり依存されているのは私も感じているので、私なりに距離を置くタイミングを計るようにしてますが、他に方法が見つからないのが現状です。

けんじゅ様
ありがとうございます。……やっと、やっと泣く事が出来ました。私の気持ちそのもの…見抜かれてます。
私が見捨てたら、もっと酷い状態になってしまうのではないか?という思いや、もう両親がいないという事で姉を支えてあげないと…という思い。いろんな気持ちが常にありましたが、正直逃げたい気持ちもあって、姉の負のパワーに飲まれてしまい、私自身が辛い時がありました。姉の旦那さんは、とても優しい方なので姉に嘘をつかれても、酷い事をされてもサポートしてくれて私も感謝してます。
とにかく甘やかされて、何でも親に守られて育ったので、人に対して感謝する気持ちが姉は薄く、姉妹ならば何をしても言っても許されると思ってしまう…周りは振りまわされてばかりいました。もちろん優しい部分もあるのですが、依存が強く、自分から一歩を踏み出そうとしないから何も変わらない。この繰り返しです。今は私は遠くに住んでいるので、会う事は年に一度くらいですが、姉の依存は姉自身が気づかない限り終わらないと思うので、一時的撤退をしながら戦って行こうと思います。本当にありがとうございました。

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