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私はどうやって生きていけばいいのでしょうか?

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親に珍しく感謝の気持ちを伝えたら私の愚痴を言って言ってきました。だから私もカッとなり言い返してしまいました。

私はいつも怒ったりうまくいかないことがあると自分のせいにして自分を追い込んでしまう性格です
そのせいで自分の身体を痛めつけたりリストカットもしました。

それでも自分がどうしたいのか、どうされたいのかがわからなくてさらに自分を追い込んでしまいます

私はこの世にいていい存在なのでしょうか?

どうやったら人生が楽しく思えるんでしょうか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

生きる意味

生きる意味
生まれてきた意味

そんなことの答えを求める時期が人にはあると思います。私にもありました。死んでしまったら楽か。みんな私を必要としてくれているのか確認できるのではないかど考えていました。

しかし、その答えはどこにもありません。もし何か言葉で表現できたとしても、全て人間の考えの上の話です。真実とは言えません。

間違えなく言えることは、あなたの思いとは関係ない大きな力で生かされているということです。心臓は動き、呼吸をし、体は怪我をすれば自然に治そうとします。
全て思いとは違うところにあります。
これが間違えのない真実です。

失敗をすると自分を責めるとのことですが、失敗と決めたのも、自分が悪いと決めたのも、後悔しているのもみんなあなたの作り上げだことなのです。

人にそう思わされたと、いうかもしれませんが、人の言葉には意味はないでしょう。音声のみしか存在してないはず。あなたの耳に届いた瞬間にあなたが意味を付け加え、自らをいじめているのでしょう。

まずは、自分に優しくしましょう。自分を可愛がりましょう。傷つく刺激の強い言葉も、音声として捉えて、意味を付け加えない。

あなたは傷つく必要はないのです。自分を大切にできると、自然に人にも優しくなれます。人に優しくできると、優しさがあなたに返ってきます。
プラスの流れができます。
心の底から悪い人間なんてこの世の中いませんよ。

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個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

正直すぎて不器用なだけ

あなたは、あなたがどうでもいいと思っている人の相手を続けますか?

人はどうでもいい人の相手なんかしません。

親は、あなたに奮起してもらおうとして「あなたなんて」って言います。
でもそれは、あなたのことを考えているからです。
あなたのことを考えていなかったら相手になんかしません。

自分の思う通りに扱われるかどうかは、この世の人みんなが思っていることです。
決してあなただけではありません。
私だってそうです。

リストカットするのは、自分を痛めつけたいんじゃないでしょ?
嫌だ!の気持ちを外に向けられなくて、うーーっ!ってなってるだけ。
自分はここにいるって確かめたいんじゃないんですか?

私なんてって思っているのは、実はあなただけですよ。

あなたに周りはあなたが思うような人ばかりじゃありません。
ちゃんとあなたを見てくれている人がいます。
あなたの視野が狭くなっているだけです。

私も昔、自分を痛めつけたことがあります。
でも、何の解決にもならなかった。

どう生きていくかの結論は、あなたの歳ではまだ出ないと思います。
社会人になってからでも同じ悩みを持っている人はいっぱいいます。
みんな悩みながら生きているんです。

あなたが必要か必要じゃないかは、あなたが決めることではありません。
そんなこと、あなたが決められるほどあなたはまだ何も経験していません。

あなたは自分が嫌いと思っているかもしれませんが、本当は大好きなはずです。
上手く行かないことが嫌いなだけ。
上手くやったつもりなのに解ってくれないと、周りに腹を立ててるだけ。

でも、みんなそうなんです。
自分を責めてしまう。

それは、あなたが正直だからです。
ずるい人は、そんなこと考えません。

正直だからこそ、相手のことまで考えちゃう。
だから、人に思いを上手くぶつけられない。
わーっ。てなって、ワケわからなくなっちゃう。
不器用なんだね。

でもそれで良いんです。
あなたはあなたをもっと好きでいい。

私も悩んだけど、私は生きています。
今あなたとお話をしています。

人は変わる。
色んな人と出会い、色んなことを見聞きして「はっ!」と気付く時が必ずある。

あなたも私も、この世に必要だから生まれてきたの。
必要じゃなかったら初めから生まれてこない。

またお話聞かせて下さいね。

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おきもち

親からの影響を受けない

親があなたの人生を大きく左右しています。
ならば、あなたが親から影響を受けないように、精神的に独立し、それぞれが別箇の存在であることを深く自覚するしかありません。
およそ親というものは、幼少期よりからの関係もあって、親の子供に対する態度、表情、言動の一つ一つが大きな影響を与えます。
ですが、それは、子供側がある種親の顔色反応を深く気にしているせいでもあります。
親からある程度の距離を置いて、影響を受けなくなればよいのです。
そして、それは厳密には自分の思いからの影響なのです。
親から、こう言われた、こんな反応をされたということを気にしすぎているのです。
親からの評価だけがあなたの人生ではありません。
人からの評価があなたの時世ではありません。
自分の思ったことが必ずしも真実ではありません。
事実はいつでもまっさら。
いつでも思いの評価とは無縁なる真実です。
思考・評価を離れた世界があります。
そこに生きるようにしてください。
あなたは他人からの評価、親からの評価に振り回されていると思います。
それは、実はあなたの自身の思いから影響を受けている状態なのです。
出家とは、そういう縁深き者のしがらみから自由になることであり、自分自身の思いから自由になる事なのです。
坐とは外からの影響を受けない事。
禅とは内なる思いから影響を受けない事です。
自分の思いからの影響を受けなずに、自由になってこそ人間は真の自由を得るのです。
それが、人間の苦しみからの永遠の独立=解脱です。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

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