私は何者?
私は2年前乳がんの手術をうけ、1度に両方無くしました。最初はすぐ再建するつもりでしたが度重なる感染症で見送られ、主治医も慎重になりいつになるかわかりません。
抗がん剤も放射線もしました。
いまは髪も戻り見た目は元気ですが、心がぜんぜん癒えません。
命が助かっただけで良かったでしょ。と言われると、体の一部をなくしてるのに!よかったって⁉……ひねくれてしまいます。
無理だけど元に戻りたいです。病気のこと忘れて生きたいのに、いまだに傷が痛んだり、お風呂に入るたびに傷が見えて、おもいだし、不安になり、悲しくて、落ち込んで、、頭のなかがごちゃごちゃです。ずーーーっと、この先そんなことを感じて生きていかなければいけないのがつらいです。
もっと言うと、私は女でもない?男でもない?健常者でもない?障害者でもない? いったい私は何者なの? と思うこともあります。
こんな病んでる考えから脱出できないか悩んでいます。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
無病は上なきの利
それは大変でしたね。とにかく手術が成功してよかったです。
「無病は上なきの利」
こらはお釈迦様の言葉です。
「無病」とは病が無いことではなく、病に悩まないことです。
「利」とは幸せのことです。
つまり、病に悩まないことがこの上なく最上の幸せである、ということです。
私達は必ず病になります。
しかしこの病によって、生きていることの有難さを知り、多くの人達に生かされていることを知ります。
また、病になっている人の苦しみを知り、それを乗り越える人のたくましさを知るのです。
病によっていろんな事を知り、人間として成長するのです。
どうか、体の病につられて心まで病にならないように願います。
病に悩まない心を保って、病のままでも生き抜く体をつくってください。
あなたは間違いなく女性です。娘であり、妻であり、母であり、あなた自身であります。
そして、仏教でいうところの健常者とは、病に悩まない者のことを意味するのです。
あなたのたくましく生きるお姿をお子さん達に見せてあげてください。お子さん達にとってこの上ない教育になると思います。お子さん達が将来何かで挫折した時、あなたの頑張った姿を思い出して、きっと挫折を乗り越えてくれると思います。
また、兵士が戦場でつくった傷は勲章と言われます。同じようにあなたが病と戦ってつくった傷は勲章だと私は思います。
一期一会
毎日が新しいあなたです。
過去のあなたと今のあなたは、別の物体なのです。
しかし人は、今の自分を過去の自分と比較したり、他人と比較したりしてしまいますね。
また、まだ見ぬ未来の自分まで想像して今の自分とつなげて悩んでしまいますね。
しかし人は、他人との出会いも一期一会、自分との出会いも一期一会でよいのです。
女優さんになったつもりで生活してはどうでしょうか。
今日の朝目覚めたときに渡された台本は、手術から生還した主人公の話だった。
ただそれだけ。
今日のそのキャラ設定を、今日初めて演じる女優のようなつもりで、今与えられた舞台・環境の中で、今日のベストパフォーマンスをすればよいのです。
明日は、誰か違う人の霊魂があなたの身体を操縦し、一方その頃あなたの霊魂は、別の人の身体を操縦しているかもしれない。(あくまで喩え話です。)
昨日のトランプ大統領に入っていたのは、今日のあなたの霊魂かもしれない。(あくまで喩え。)
朝目覚めたら、そのキャラをただ味わうだけ。
過去を嘆かず、過去の物語を背負ったキャラを遊ぶように演じればよいのです。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
病に負けない心を持てるように、いろいろがんばりたいです。
戻れないけど、生きていたいと思います。
ありがとうございます。
新しい自分になれるかな。
がんばれるかな。