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"自殺すること"は"悪"なのでしょうか

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有り難し有り難し 27

ただ生きていくだけのことが難しいです。今まで何度も何度も生きるか死ぬかの地獄みたいな場面に遭遇してきました。
そのたびに「死にたい」と人に言って人から見た"死にそうな自分"をイメージすることで、なんとか生き延びてきました。

人に死にたいと言うとたいてい2パターンの答えが返ってきます。
「死ねよ」系か「死んだら悲しい」系です。どちらにも心はこもっていませんでした。面倒くさそうでした。

死ねよ系の中に私が社会で生きていると「社会やすべての人にとって迷惑だから自殺してね。約束だからね」といったものがありました。これは真だと思います。(私は生活保護を受給していますし、精神障碍者です。誰かの力を借りてもただ生きていくだけのこともできません。)一方死んだら悲しい系の中に「他の動物の命を奪って生きているのにその自分が自殺することは悪だから地獄に行き、未来永劫苦しむ」といったものがありました。これも真かと思います。

この二つは矛盾すると思うのですが、私がこのまま社会に迷惑をかけ続けながら生きていくのと、自殺すること。どちらが悪なのでしょうか。仏教的な答えをご教示いただけたら幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どちらも悪ではありません

拝読させて頂きました。毎日つらい思いをなさり生きていらっしゃるように感じながら読ませて頂きました。
精神障がいの病いによって様々に他の方から言われて苦しい思いをなさっておられるのですね。
例え他の方がおっしゃろうとあまたの生命は与えられてつながり続いているのです。
ですから人から或いは様々なものから頂いて生きていることは悪ではありません。また例え自死によって生命が終わろうとも悪ではありません。
生命は様々なつながりや因果関係により次次に移り変わるものです。

ただ生命はそれぞれに尊いものです。私達がこの心や身体を成していることはなかなか難しいことです、有難いことです。
世の中は荒波や嵐の中の様に常に荒れています。平安に穏やかに心清く生きていくことは本当に大変なことです。

あなたにはどうかこれから己れの人生を清く素直なお気持ちで周りの方々と共に助け合いながら感謝なさり生き抜いて頂きたいと切に願います。
それでも私達は生きることは尊いことですから。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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「自殺(自死)すること」=「悪」というわけではない

manase様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「自殺(自死)すること」=「悪」というわけではないと、まずは存じます。

「悪」というのは、結果から見て、あれが「悪い結果」の因縁(原因・条件)になったのか(もしれない)と分かるもので、しかも、それには更に無数の因縁の流れもあるものであって、「自殺(自死)」が「悪い結果」の直接、あるいは間接の因縁となるかどうかは、正直、決定しえないものとしか、実は言えないのであります。

実は、釈尊在世時においては、自殺されて解脱された者も実際にはおります。しかし、それは、その者のそれまでの解脱までに至れる因縁があったがゆえであり、自殺は、解脱の因縁の一つにもなり得たのかもしれませんが、決定的にこれと言えるものではなく、やはり、解脱という結果へと至れるだけの因縁が熟したタイミングが、たまたま自殺と重なっただけであったとも言えるのではないだろうかとも存じます。

とにかく、結果はすぐに出るものもあれば、異熟と申しまして、過去世の因縁、今世の因縁が無数に絡み合う中で、今世では結果が出ずとも、来世や来来世において出る場合もございますので、かなり複雑なものであります。

とにかく、解脱・悟りを目指す仏教においては、その結果へと至れるための因縁をしっかりと仏教を学び修することによって調えていくことが大切となります。

東様もおっしゃられておられますように、「人身受け難し・・」の有り難いこの境涯をしっかりと活かして、解脱・悟りへの因縁を今生においてもできるだけ調えて参りたいものでございます。

ハンデによることの負い目はお感じになられることではありません。むしろ、支え合い、助け合い、分かち合いは、仏教の実践に適うものでもあり、私たちは何とか税金(僧侶も一般所得者と同様に、個人所得における所得税・住民税・固定資産税・年金・保険等はもちろん納めさせて頂いております)も納めさせて頂けることにて、それが利他行となっていることでの功徳を積ませて頂くことができるのは、誠に有り難いことであると存じております。

また、いずれ余裕がお出来になられましたらにてで構いませんので、誰かのお役に立てられることもして頂けましたら有り難くに存じます。

是非、これも機会に仏教に更にご興味を持って頂けましたらと存じます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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