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劣等感を持った方が良いのでしょうか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 14

私は劣等感やコンプレックスが弱い人間だと思うのですが。
時折、どこかでその場で満足しているだけの
向上心のない人間なんだと感じる事が多いです。

劣等感がない人間は成長することのない人間。
という意見を聞いたこともありますし。

劣等感をバネにして、がんばっている人。
それを乗り越えて魅力的になった人。

そういう方々の意見を聞くと、自分の生き方はなんとも平凡というか、魅力のない人生を歩んでいるのではないか?と考える事があります。

劣等感……ハングリー精神に言い換えても良いかもしれませんが。
何か欲望や願望を持って、それを手にするためにがんばっているのも、本人からしたら楽しいんだろうな。とは考えたりして、羨ましく思うこともあります。

やはり劣等感、ハングリー精神を持った方が楽しいでしょうか?

※劣等感やコンプレックスが弱いというだけで。
人よりは劣っているなとは思ってはいます…。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

涅槃寂静

こんばんは。
自分を奮い立たせて頑張るには何か理由が必要です。
でも、劣等感ばかりが成長の肥やしだとは思いません。

確かにコンプレックスや劣等感を感じる環境から抜け出したい!変わりたい!
という願いが行動の源になる場合もあります。
だけど、そればかりで人が成長してきたとは思えないです。

私がそのように感じるのは、普段保育園で接する子どもたちの成長をみていると
赤ちゃんはどうやって言葉を覚え、オムツが外れ、成長してきたのだろう。
コンプレックスだけがその原因では無いように思えるからです。

コンプレックスや劣等感があれば人生が楽しいか?
コンプレックスや劣等感がある人生が嫌だから、そこから人は抜け出したいと願い頑張っています。
人の弱いところを責めることで依存的な関係に導いたり何かを信じ込ませる手法が世の中には確かにありますが、
無理して劣等感にフォーカスする必要は無いです。

劣等感やコンプレックスは他者との比較の域を超えないです。
人生に楽しさを見出すのであれば、他者と自分の間に満たすべきことや整えるべきことを考える方が、世界が広がると思います。

マイナスの感情の否定として見るのではなく、それに何が加わったり整えることができると、その場限りの満足でなく先の人生に反映される自信につながるのか。
そんな視点も世の中にはあるということ、心に留めていただけると有難いです。

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泰庵  一法
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貢献感を持とう!

つちや さん 相談ありがとうございます。

劣等感、それによるハングリー精神を発揮して・・・。
実力をつけたとして、他人より優越感に浸る!!

でもきっと、その優越感は、打ち砕かれる。
他人と比較し、競争するようなことをしても、
誰でも、勝ち続けることはできないからです。
また、何かで劣等感を感じることとなる。

そんな、競い合い、他人との比較は止めませんか?

人は、貢献感を持った時、幸せを感じるといいます。

自分の長所と短所すべてを受けいれて、
今の自分は、この世で、この地球で、この宇宙で
たった一人の存在だと、自分の存在価値を認めて
自分を好きと思い、
今、何ができる、何がしたいかを考える

そして、他人は信頼できると思い、笑顔で接していく
なぜなら、他人も、宇宙でただ一人の存在だから
相性が悪そうでも、掘り下げて、他人をよく観察してみたら
何か、共通で、出来そうなことが有るかもあるかもしれない、
と思って、いつも通り付き合ってみる。

そして、何か他人や社会に貢献できることはないか、と考えることです
大きな事でなくていいのです。
他人と笑顔で接する事を心がける。
混みあった車内で積極的に席を譲る。など!!
もちろん、仕事や学業に励むことも貢献感につながります。

自分が好き!他人が信頼できる!そして何かを貢献できてる!
このような貢献感を持てるように、考えていきましょう(^O^)/
参考までにm(__)m

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質問者からのお礼

釋 孝修さま

ありがとうございます。
劣等感がない、ハングリー精神がないことは良くない。
と言う考えがあったのですが、貢献感という考え方は素敵ですよね。

自分はもともとマイペースというか、
競争で誰かより抜きん出たいという気持ちが弱いのですが。
とりあえず、それはそれで良いのかな?と思えるようになりました。

確かに誰かの役に立てた。
誰かに感謝された。

そういうときは一番私の中で強い喜びを感じれるものかもしれません。
ありがとうございます。

泰庵さま

ありがとうございます。
劣等感があるからこそ、がんばれる。
人は変われる。努力できる。

劣等感=向上心の現れ。
という言葉が多く。

むしろ劣等感がない自分って浅はかなのでは?
と思っていたのですが、劣等感ばかりが全てではないですよね。
泰庵さまのお言葉に背中を押してもらった想いです……。

│人生に楽しさを見出すのであれば
他者と自分の間に満たすべきことや
整えるべきことを考える方が
世界が広がると思います。

このお言葉を胸に前に進んで参りたいと思います。
ありがとうございました。

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