懐中仏の開眼について(お寺様とのご縁と義理)
たびたび神経質で奇妙な質問、申し訳ありません。
仏様と身近になりたくて、「懐中仏」をいただきました。
(また旅行先等での勤行を行なうため)
お不動様と三面大黒天様です。
こちらにも開眼をしたいと思っております。
自宅の祭壇にお祀りしているお不動様は同じ町にあるお寺で開眼していただいたので、同じお寺にお願いしようと思っております。
ところが祭壇の大黒様は、(開眼済みの仏像を通販でいただいたため)非常に遠方のお寺で開眼をしていただきました。
お不動様をお願いしたお寺様では「うちでも大黒様の開眼はできます」と言っていただいているのですが、お願いしてしまっても良いのでしょうか?
(ややこしいことに宗派も違います)
それともやはり、祭壇にお祀りしている本命の大黒様を開眼していただいた遠方のお寺に、多少無理をしてでも行って、こちらで開眼すべきなのでしょうか?
とある人の忠告では、「お寺とのご縁があるので、同じ仏様でも何から何まで同じに考えてはいけない。またお寺との義理もあるでしょう」とのことでした。
こうした場合、どうすべきでしょうか。
アドバイスいただけましたら幸いです。
物欲。ひたすら物欲。 余計な好奇心。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
筋を通すなら、菩提寺が望ましいと思いますが
以前、或る檀家さんが「守り本尊の懐中仏を求めた際、お寺さんに開眼してもらって下さいと言われましたので。」と言って、守り本尊を持って開眼供養を来られました。その檀家さんのお住まいはわりと近いということもありますが、お寺側としては「ちゃんと菩提寺に頼みにきてくれたんだ。」ということは嬉しいことであり、有り難いことだと思います。
現実には、懐中仏を仏具店等で買われても、「開眼済み(?)」と称している場合もあれば、他の寺で開眼してもらった場合もあると思います。もしかしたら、開眼供養することなく、懐中に所持されている方もおられるかもしれません。まあ、其の人其の人も信仰の在り方ですから、どの方法が唯一絶対であるとは言えないと思います。
私の個人的な意見ですが、遠方であっても年に一度くらいは菩提寺さんに行く機会はあるのではないでしょうか?前もって懐中仏のことを説明し、「今度、参拝に行った折に懐中仏の開眼供養をお願いしたい。」と伝え、日程等を打ち合わせるようにした方が良いと思います。
日本では、いろんな場所にいろんな神仏が祀られており、Kentarouさんもいろんな場所に参拝に行かれているようですね。言うなれば、各地に武者修行に行かれるようなものだと思います。それはそれで良いことだと思います。しかし、Kentarouさんにとっての真の道場は菩提寺であると思います。「本命の大黒様」と思っておられるのでしたら、本命のお寺さんにお願いするのが、筋ではないでしょうか?
以上のように、私は考えております。
質問者からのお礼
吉田俊英 様
懇切丁寧なお答え、ありがとうございました。
私、「武者修行」と言うより、「暗中模索」といった状況であります。
書物はそれなりに読んでいるつもりなのですが、いざ信仰を実践してみますと、本では分らないことが沢山出てきて、色々と悩んでおります。でもここは、勉強を続けてゆきたいと思います。
やはり不精せず、本命と思うお寺さんにお願いしようと思います。
菩提寺とのご縁も、もっと大切にすべきだと分りました。
ありがとうございました。