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ハンデのある人間の心構え

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有り難し有り難し 18

国立大学に落ちて、私立大学には金銭的な問題で進学できず、当たり前のようにみんなどこかしらに進学する今の時代、浪人してまでどこにも進学できなかった自分が惨めで、当然のように進学している人に馬鹿にされるのではないかと怯えてニートをしていました。
浪人終了から二年と長い期間動けずにいましたが、最近ようやく脱ニートに向けてバイトを始めようと少しずつバイトに応募しています。
しかし、全敗しています。
二つ事務のパートを受けたのですが落ち、今度は早朝の品出しバイトに応募したのですがそれも落ちてしまいました。
まだ三つしか受けていないのですが、やっぱり大学にも進学していないニートに居場所なんてもうないのかな、と少し落ち込んでいます。
引き続きバイトには応募するつもりですが、このままずっと落ち続けるのでは、社会復帰なんて私にはできないまま年だけとりつづけるのでは、と不安です。
22歳で高卒、バイト経験も就労経験もなし、と、普通に道を踏み外さずに過ごしてきた方々には到底理解できない経歴なのは理解しています。
でもせっかく前を向き始めてきたので、バイトに落ちたからと言って落ち込んでまた元に戻りたくはありません。
落ち込む心を無理矢理にでも前向きにする方法はないでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

世界は広い、価値観も様々

柚月さんの友人や周辺の人たちは、みんな大学に進学して楽しそうですか?
自分ひとりだけが取り残されたように感じておられるのでしょうか。

調べてみましたら、2016年度の大学進学率は、短大を含めてもおよそ56%くらいだそうです。
柚月さんはみんなが当たり前のように大学へ行く、とお考えのようですが、実際には半分くらいみたいですよ。
特にリ-マンショック以降の不景気で大卒者でも就職は厳しく、最近は少し下降気味なんだとか。

大学に行ってないからと、必要以上に自分を卑下していませんか?
第三者の私から観たら、なんにも恥じるようなことはないように思えるのですが。
高卒で働いている人なんて私の周囲には大勢居ますよ、柚月さんが知らないとすれば、それはたまたまあなたの周囲にいないだけですよ。

私が子供の小学校でPTA役員をしていた頃、事務仕事も交渉ごともバリバリこなす、一番頼りになる副会長のお母さんがいましたが、彼女は中卒でした。
飲み会の席で本人が大笑いしながら言ってました^^
社会に出てみたら分かると思います、大卒でも駄目なヤツはいるし、中卒でも尊敬に値する凄い人はいるんです。

大学は人生の調味料のひとつだと思って下さい。
それが無いからといって、あなたの人生そのものが台無しになるわけではありません。
台無しにしているとすれば、偏った価値観に支配されて、自分はダメ人間だと思い込んでいるあなた自身なのではないでしょうか。

どんどん外に飛び出して、たくさんの人と触れあって、広い世界を見渡して下さい。
この世界にはたくさんの人がいて、様々な価値観があふれています。

失敗を恐れず、人生を楽しもう。

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様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
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私は『致知』という雑誌を読んでいますが

どうしたらいいか迷っているとき、つい自分で考えて答えを見つけようとしがちです。しかし、「想像は模倣より始まる」という格言のとおり、他者の生き方から学んでみるの一方法です。

野口悠紀雄という大学の先生が『超○○法』という本を何冊か書いてどれもかなり売れました。そのシリーズのなかに『超発想法』という本があります。これによると全く独創的に作り上げられた「新発見」や「大発明」も既存の理論や既製品を組み合わせたものであるとのことです。

何が言いたいかというと、あなたと同じようなことで悩んだり躓いたりした人が過去にいくらでもおいでになり、そこから自分の道を見つけていわゆる「成功者」になった人もたくさんおいでになります。その人たちがどうされてきたかを学んでみることからあなたなりの解決策を見つけてみることをお勧めしたいです。

今日、お参りに行ったご門徒の奥さんは80代です。その年代でも大学に行けた人もあり、それなりの会社に入り、それなりに出世された。けれども一番の出世頭は中卒で会社を興した人で、お金持ちになったばかりでなく多くの人から愛され尊敬される人格を持ち、知己をたくさん持っておられる。学歴なんて関係ないとその奥さんはつねづねおっしゃいます。あんまり学歴にこだわらないことです。

私はタイトルに記しましたように、『致知』という月刊誌を読んでいます。参考になることが多いように思います。べつにこれでなくてもよいですから、あなたなりの解決策を他者の生き方から学んでみるのも一つの方法ではないでしょうか。

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